うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」を一秒も見ていないけれど、壇上壮大のことがとても気になるので勝手に妄想する。

主人公のライバル、壇上壮大が気になる。 TBS日曜劇場「A LIFE~愛しき人~」を、今のところ一秒も見ていないのですが、このドラマの感想を読むたびに気になる人がいます。 浅野忠信演じる、壇上壮大です。 何しろ一秒も見ていないので、余りよく分…

小島アジコ「はてな村奇譚」を読んではてな愛に心を打たれたので、今さら感想を書きたい。

はてな独自の文化を面白く綴った、「はてな村奇譚」を読みました。 はてな村奇譚上 作者: 小島アジコ 発売日: 2015/08/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (3件) を見る はてなのサービスを少しでも使ったことがある人なら、楽しく読める内容だと思…

会社という理不尽な場所の楽しさと、理想の上司像を描く「中間管理録トネガワ」

はてなで昨年「レールの乗った人生は嫌だからフリーランスになる」という記事が話題になった。 どんなに他人から見て見通しが甘かろうと、人生は本人の自由に生きる権利がある。大学を中退しようが、就職しないでフリーで働こうが好きに生きればいいと思う。…

【ザ・ノンフィクション】「しっくりくる生き方」が、まったくしっくりこなかった。

2017年2月12日にフジテレビで放送された「ザ・ノンフィクション」は、性同一障害を持ち、地下アイドルになることを夢見て、借金を背負い極貧の生活を営む、大浦きららさんの物語だった。 きららさんのおかれている状況は過酷 きららさんが現在おかれてい…

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」にみる、謎ときコンテンツの面白さ

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」の面白さ このブログで何度か紹介している「ムーンライトシンドローム」というゲームがある 。 ムーンライトシンドローム 出版社/メーカー: ヒューマン 発売日: 1997/10/09 メディア: Video Game 購入: 1人 クリッ…

「人間の真価は自分自身でさえギリギリまで分からない」。「銀河英雄伝説」ウォルター・アイランズから学ぶ。

ウォルター・アイランズは権力機構にひそむ寄生虫だった。 田中芳樹の大人気SF小説「銀河英雄伝説」に、ウォルター・アイランズという登場人物が出てくる。 (引用元:「銀河英雄伝説」©田中芳樹/徳間書店) 「銀河英雄伝説」は、専制君主国家である銀河帝…

ニコ生で脱ぐ女の子の話を読んで思う「かりそめの承認」に騙される人々。

先日「ニコ生などのネットで承認欲求を満たす少女について」という記事を読んだ。 5年くらい前の古い記事だ。現実で満たされない承認欲求を、ニコ生で男性視聴者から性的対象として見られることで満たそうとする女の子がいる、という内容だった。中には視聴…

「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」を10回以上プレイした人間が、最強のカップリングなどについて熱く語る。

「ファイアーエムブレムヒーローズ」が発売予定。 ファイアーエムブレムがスマホゲームになるようだ。 fire-emblem-heroes.com ストーリーやシステムを読んだ限り、お手軽なスマホゲームで、自分が好きだったファイアーエムブレムじゃないのだろうなと思った…

言葉の力を持たない人間は、この世界でどう生きればいいのか? 桜井晴也「世界泥棒」

「面白いよ」と紹介してもらった。 先日、何年かぶりに読んだ文藝賞受賞作「月の裏まで走っていけた」の記事を書いたとき、はてなではお馴染みのピピピピピさんからこんなブコメをいただいた。ありがとうございます! 社会の中で生きられない人間は、殺され…

人生が学べる、福本伸行「銀と金」の好きなセリフベスト10

「銀と金」とは 「カイジ」や「アカギ」で有名な福本伸行が、1992年から1996年にかけて「アクションピザッツ」に連載していた漫画。(文庫版は全8巻) 天涯孤独で定職にもつかずふらふらしていた森田鉄雄(髪を結んだカイジ)が、平井銀二(オール…

他人の言葉を真に受ける必要はない。

Twitterを眺めていると、色々なツイートが流れてくる。 その中で先日、こんなツイートが流れてきた。 「頑張っても結果を出さなければがんばらない奴って言われ、それでオレが自殺したら何も死ななくても逃げればよかったのにって言うんだろ!!」(うろ覚え…

こんな書評を書いてはいけない。福田和也、石田衣良から学ぶ

このブログは名前が表す通り、自分が読んだ本、漫画、ドラマ、ゲームなどの感想や考察がメインコンテンツです。 余り細かいことは気にせずに、自分の思ったことを自由に書いていたのですが、先日、石田衣良が語った「君の名は。」の感想に、新海誠が(石田衣…

社会の中で生きられない人間は、殺されて当然の虫なのか?? 雨森零「月の裏まで走っていけた」

十七、八のころ、一度だけ読んでずっと心に残っていた物語。 作者の雨森零は二十四歳のときに「首飾り」で第31回文藝賞をとり、その二年後に本作を書いた。 そしてそれ以後、表舞台では何も書いていない。 この作品を最後に、どこかに消えてしまった。 こ…