うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

諌山創「進撃の巨人」22巻の感想&この物語のテーマの特異性について、徹底的に語りたい。

2017年4月に発売した諌山創「進撃の巨人」22巻の感想及びテーマについての再考です。 テーマについては新刊が出るたびに考えていますが、新たな考えも出てきたので、改めて語りたいと思います。 20巻までの感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 21巻の感想は…

ブログ二年生が個人的ブログ論、ブログの好き嫌い、二年目の目標などを語る。

このブログを始めて、もうすぐ一年経ちます。 この一年、ブログを書いてきたり、色々な方のブログを読ませていただいたりして考えたことを、とりとめもなく書こうと思います。 超個人的ブログ論 目的が決まっていないと細かいことを考えても仕方がない 色々…

「ティーンズ・パンタクル」Kindle版発売記念。ゲームブックの神・鈴木直人について全力で語る。

以前、このブログの記事でも紹介したゲームブック「ティーンズ・パンタクル」がKindleで発売されたので、さっそく購入してやってみた。 ティーンズ・パンタクル (幻想迷宮ゲームブック) 作者: 鈴木直人 出版社/メーカー: 幻想迷宮書店 発売日: 2017/03/21 メ…

【ザ・ノンフィクション】53歳の男性が地下アイドルに恋をした。「その後の中年純情物語」感想

2017年4月2日(日)に放送された「ザ・ノンフィクション その後の中年純情物語」の感想です。 以前放送された「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の続編です。 今回放送されたぶんの前半が、前回の「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の総…

ブーメラン使いに、ブーメランを習いにいった話。

僕はブーメランについて学ぶために、ブーメラン使いの家に住み込んで修行することにした。 ある日、ブーメラン使いが血まみれになって帰ってきた。 「野原で山犬の群れに会ったんだ」 ブーメラン使いは、真剣な目をして説明を始める。 「奴らは、オレが何も…

仲間由紀恵主演ドラマ「そして誰もいなくなった」を、原作と比較しながら感想を述べたい。

2017年3月25日(土)26日(日)に二夜連続で放送された、仲間由紀恵主演ドラマ「そして誰もいなくなった」の感想及び、原作との相違点についてなどを語ります。 第一夜 発売日: 2017/03/29 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 原作及びドラ…

【福本伸行原作】土曜ドラマ「銀と金」が最終回を迎えたので、感想&総評を熱く語りたい。

土曜ドラマ「銀と金」が最終回を迎えたので、全12話の感想及びドラマ全体の総評を語りたいと思います。 第一回を見たときの感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com ポーカー編を見終わった段階での、くっそうるさい文句はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 「原作よ…

親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」

本書は村上春樹が訳したことで、広く流布された。 もともとは村上春樹の奥さんが読み、「すごい本だから、ぜひ読んで訳して欲しい」と勧めたらしい。 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア 地獄のような家庭環境 両親から受け継がれる、呪いの連…

プロが、どんな風に小説を書いているのかが具体的にわかる「五代ゆう、榊一郎の小説指南」

富士見長編小説大賞を受賞し、現役のライトノベル作家として活躍している五代ゆうと榊一郎が、編集者を交えて対談形式で小説の書き方を語っている本です。 二人はライトノベル作家なので、主に「ラノベを書くにあたって」という態で語っているのですが、どん…

【「破妖の剣」完結記念】前田珠子にみる、物語の設定を自ら破壊してしまう長編に向かない作家像。

子供のころから読んでいた「破妖の剣」が完結した 先日、コバルト文庫で長い間、巻を重ねてきた「破妖の剣」シリーズがついに完結したという話を聞いた。 破妖の剣6 鬱金の暁闇30 (集英社コバルト文庫) 作者: 前田珠子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017…

北川悦吏子脚本ドラマ「愛していると言ってくれ」の主人公にみる、ハムスターカラカラ系女子の生態

先日、脚本家北川悦吏子が何かTwitterで騒動を起こしたとか起こさないとかの情報が流れてきた。 その騒動自体には興味がわかなかったのだけれど、昔よく見ていた北川悦吏子脚本のドラマのことを思い出した。 「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」…

物語における「信頼のできない語り手」の技法と、語り手としてのブロガー考。

「信頼のできない語り手」とは。 「信頼のできない語り手」という技法を用いている物語があります。 主に推理小説やサスペンス、ホラーなどのジャンルに用いられる技法です。 「信頼のできない語り手」に物語を語らせることによって、物語自体にトリックを…

病的なウソつきの話。

病的な嘘つきがいる。 ある日、こんなことを言い出した。 「ボクのことを嘘つきだと思っているのだろうけれど、これから言うことは掛け値なしの真実だ。信じてくれるかい?」 うなずくと、病的な嘘つきは話し出した。 「ボクはこの前、人を殴った。そいつが…