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うさるの厨二病な読書・漫画日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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≪ドラマ≫ NHK大河ドラマ「真田丸」 第46回「砲弾」

ドラマ NHK大河ドラマ「真田丸」

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NHK大河ドラマ「真田丸」第46回「砲弾」の感想です。

前回第45回「完封」の感想はコチラ↓ 

www.saiusaruzzz.com

 

クズ手でブラフをはるしかない

前回の快勝が嘘のように、手詰まり感がすごかったです。

結局、大坂方の取るべき道としては、

「根競べをして、相手の兵糧が尽きたり、相手から裏切者が出ることを待つしかない」

つまり、相手の状況が変わるまで待ち続けるしかない、というものなんですよね。

 

自分の努力や動き次第で、運命を変えられないのが辛いところです。

局地戦で勝ったところで、しょせんは一時的な戦術的勝利。

大勢を変えることはできないので、あくまで神頼みです。

 

「この戦を勝つ」という一点が目的なのであれば、これしか方法がないと思います。

問題は、この「戦に勝つ」という目的意識がまったく共有できていないところです。

大坂方でこの目的のみで動いている人が、幸村以外誰もいないんですよね。

 

浪人衆は「勝ちたい」というよりは、「とにかく戦いたい」だし、

茶々は「秀頼が無事で、平和に暮らせればそれでいい」だし、

秀頼は「勝たないと大変なことになる」という危機意識が今いち希薄だし、(これは大坂方首脳部は全員そうですが)

大蔵卿の局や大野治長も、最終的には降伏すればまさか殺されはしないんじゃないか、と思っていそうだし。

 

勝たなきゃ、平和に暮らすどころか、百パーセント秀頼は殺されるよ??

秀頼が生きながらえて、平和に暮らすための方法は「勝つ」しかありえない。

 

そういうことが、なぜ、まったくわからないのだろう??と見ていてイライラします。

 

すごろくはサイコロを振らなきゃ、ゴールできないだろう。サイコロを握ったまま、「ゴールしたいだけなのです」とか寝言言ってんじゃねえ。

 

って、幸村も言いたいと思うのですが、「その理屈が通じる方々ではない」のですから仕方がありません。

「その理屈が」というよりは、どんな理屈も通じませんから。

 

組織で使ってはいけない禁じ手

今回の幸村は、組織において絶対やってはいけない禁じ手をいくつも使っています。

一番は秀頼に対して、異なる二つの指示を出した点です。しかもその責任を指示を受けた側に押し付ける。

(表向きは秀頼と幸村は秀頼のほうが上位ですが、内実は完全に逆です。)

 

これは組織において、上司が部下に絶対にやってはいけないことです。

 

こんなことをすれば、それまでどんなに厚い信頼関係があってもいっきに崩壊します。

そしてそれを見ている周りの人間も、上司を信頼しなくなるので、組織として成り立たなくなります。

 

おまけに茶々が衆目のある中で、秀頼を面罵するというオマケつきです。

且元のときも言いましたが、茶々って本当にデリカシーがないというかなんというか、……他人の気持ちがここまで分からないのも逆にすごいと思います。

 

これで幸村が思うように和睦を回避できたとしても、組織としては必ず禍根が残るので、長い目で見ればこれはこれで「勝つ」という目的とは真逆の行動です。

「真田丸」ではどうなるか分かりませんが、普通であれば、秀頼は決して幸村を信用しなくなるでしょう。

 

ただ、幸村はそんなことは分かっているのだと思います。

 

分かっていて、こんな二重も三重も禁じ手を使わなければいけないほど、追い詰められているところが辛い点です。

個人対個人の関係性で物事を動かさなければどうにもならないほど、大阪方のおかれている状況というのは絶望的なんですよね。(初めから絶望的ですが。)

 

自分であれば、こんなことをすればどちらにしろ遅かれ早かれ負けるだろうと思うので、この辺りで諦めるところです。

 

しかし、幸村は違います。

「早い負け」か「遅い負け」かならば、「遅い負け」のほうがほんの僅かでも勝ちへの可能性がある、だからそちらに向かって迷わず行動を起こしたのだと思います。

 

秀頼の信頼や心を踏みにじってでも、そのためにこの先、戦いづらくなって組織としての統一性が失われたとしても、とにかく勝つ。

 

一体、この「勝ち」へのモチベーションがどこから出てくるのでしょうか。

 

これはもう「徳川への報復」とか「秀吉への義理立て」とか「茶々や秀頼を助けたい」とか「自分の力を世に知らしめたい」とかそういう外的要因は関係ないんじゃないかと思います。

この戦いと勝ちへの執念そのものが、キリに言われた「あなたはこの世に何を残すのか」という内省のような気がします。

 

「外の世界での行動によって、内省する」

 

系列としては、「バカボンド」に近いです。

相手がいて戦っているのだけれど、その戦いそのものが己との対話という感じなのではないでしょうか。

 

もう少し真剣に戦え

茶々はねえ、カワイソウだなと思う部分もあるのですが、申し訳ないのですが、

「自分からは心を開かないくせに、自分のことを理解して欲しくて、しかも助けて欲しい」

みたいなタイプは、キライなんですよ。

一体、どんだけ甘えれば気が済むんだ??と思います(-"-)

 

「自分から、心を開く人だと思いますか?」

「姉を救ってやってください」

 

とか言われましてもね~~。

何で、赤の他人の心をこちらから開いてやって、「助けてください」とも言わない奴を助けなきゃならないんだ??

ワンピースのルフィでも、そんなもん助けないよ。

 

麻雀で言うなら、クズ手でブラフを張っているような大阪方ですが、そのブラフを命がけで張っているのが、幸村だけというのがムカツクんだよな~~。

 

首脳陣には、「もっと真剣に戦えよ!!」と言いたい。

福本漫画なら、全裸にされて、奴隷にされますよ。

来週、城が裸にされてしまうわけですが。

 

次回は第47回「反撃」です。

だんだん腹が立ってきて、「もっとやっちまえ、家康」と思ってしまう自分が怖い…。

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