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うさるの厨二病日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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≪ドラマ≫NHKドラマ「精霊の守り人」が面白すぎる。

ドラマ

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*ドラマ「精霊の守り人」について語っています。原作未読です。

 

NHKドラマ「精霊の守り人」が面白いです。

大河ドラマ真田丸」も一週間に一度の楽しみですし、

今年はNHKに足を向けて眠れません。

ネットを見ると、原作既読組の方にはいろいろと不満もあるようですが、

わたしは未読組なので大満足で見ています。

 

このドラマの特にいいなと思う点は、下記の三つです。

?世界観・設定がしっかりしている。

?キャスティングがいい。

?主題の組み込み方がうまい。

 

?世界観・設定がしっかりしている。

これは、原作の力が大きいと思います。

架空の世界に子供だけではなく、大人も引き込めるかどうかは、

風俗、民俗の設定がしっかりしていて、

世界観がきちんと構築されているかどうかが大きいと思います。

精霊の守り人」は、モブキャラの生活を見ているだけでもけっこう楽しめます。

 

これができていない似非ファンタジーは、

子供には楽しめても、大人はなかなかはまりきれないと思います。

SFやファンタジーを描く人は、まずは世界観からしっかり作って欲しい。

しっかり作られた世界観は、設定だけで十分楽しめます。

映画「オネアミスの翼」やゲーム「スカイリム」などが、そのお手本だと思っています。

 

原作「精霊の守り人」は未読なのですが、同じ作者の著作「獣の奏者」は読みました。

闘蛇の生態や飼育方法、養蜂場の生活などを読んでいるだけで面白かったです。

ただ、ちょっと主人公をはじめ、キャラクターがあまりにいい子ちゃんすぎるというか、

キレイすぎるところが好みに合わなくて、今いちはまれませんでした。

すみません、贅沢で……。

スカイリムの世界みたいに、

何か頼まれたときは、その後、裏切られるフラグくらいでちょうどいいです。

まあ児童文学は、それじゃダメでしょうが。

 

あとは血まみれ、泥まみれ、ちゃんと絵面が汚いこと。

牢に閉じ込められた二の妃のご飯の上を、蠅が飛んでいるのを見たとき、

NHKの本気を見ました。

下手にこぎれいにせずに、この調子で最後までがんばって欲しいです。

 

?キャスティングが素晴らしい

バルサ綾瀬はるかが演じると聞いたとき、

「大人の事情ってやつか。それにしてもイメージぜんぜん違うだろうに、露骨だな」

と思っていました。

そもそも、わたしは綾瀬はるかの魅力が、今いちよくわかっていませんでした。

堀北真希長澤まさみみたいに、ものすごくキレイというわけでもない。

演技も、とりたててうまいとは思えない。

ほんわか天然キャラで、巨乳だから、好感度が高いのかな」

くらいにしか思っていませんでした。

 

本当にすみませんでした。

 

わたしの目は節穴でした。いま、猛省しています。

このドラマで、わたしは綾瀬はるかの真価を見ました。

 

「その人は、強く泥だらけで美しかった」

 

こういうキャッチフレーズって、

「ああ、ドラマの世界では、そういうことになっているのね」

と思うことが多いのですが、

このドラマの綾瀬はるかに限っては、このフレーズを表現しきっています。

泥だらけの綾瀬はるか、めちゃくちゃ恰好よくて美しいです。

今までのどのキャラよりも、

この小汚くて乱暴な口をきくバルサを演じているいまが、美しく魅力的です。

殺陣の美しさにも、うっとりと見とれています。

 

東出さんは、演技しているのをちゃんと見るのが初めてだったのですが、

のんびりとしておおらかなタンダに合っていると思いました。

ネットでの評判通り棒読みですが、今回はむしろそれがいいと思います。

身体が大きいので、包容力があって頼れそうにも見える。

 

でかいだけ? けっこうじゃないか。

それも立派な才能だ。(BY 田岡監督)

 

あとは、ドジっ子シュガが可愛いすぎる。

既読組には不評のようなので、わたしがおいしくいただきます。

ありがとうございます。

林遣都、今までまったく好きではなかったのに、ファンになりそうな勢いです。

 

唯一、藤原竜也だけが、無駄遣いっぽいのが残念です。

長髪であの水晶玉、ヒステリー発作、出てくるたびに笑ってしまいます。

もう少し、ヴィジュアル的に怪しくて悪そうな人のほうが良かったと思うのですが……。

 

?主題の組み込み方がうまい

主題じたいは、

「人はどんな境遇でも、命がある限り力いっぱい生きなければいけない」

という小学校の道徳教育に眠たいお題目みたいな……

いやいや、児童文学らしいものなのですが、

常に血まみれのバルサが言うので、異常な説得力がある。

 

子供のときから何も悪いことをしていないのに、

故郷の王国から逃げなければならなかったり、

刀で切られた傷を麻酔なしで縫われたり、

ちょっと優しかったおじさんが裏切者で殺さなければならなかったり、

王子を助けたら、感謝されるどころか叩きのめされて殺されそうになったり、

しかもその王子を、一国を相手に一人で護らなければならかったり、

そんなバルサが言うことだからこそ、聞く人の胸に響くのだと思います。

 

人は言葉の内容に感銘を受けるのではなく、

その言葉をその人が発したから、感銘を受けるのだと思います。

 

というわけで次回も楽しみです。