うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

アニメ版「シュタインズゲート」考察 「オペレーション・スクルドとは何なのか?」など。

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アニメ版「シュタインズゲート」について、物語内の時系列を見つつ考察してみた。

ゲームは未プレイで、再放送された「23話(β)」→「0」も未視聴。

とりあえずアニメ版全24話に基づいて考えた。

 

 

世界の構造について

この世界の主な構造については、14話から15話にかけて鈴羽が話している。

・世界線の移動は、Dメールやタイムリープでは本来は不可能

・世界に大きな事件が起きる、分岐点がある年は世界線の移動が可能。

①1991年 湾岸戦争 

②2000年 2000年問題

③2010年 タイムマシン開発

 

α世界線・β世界線の時系列まとめ

  α世界線 β世界線
1975年 セルンがIBN5100に、プログラム言語を実装
2000年 ジョン・タイター(鈴羽)の来訪なし。 アメリカに、ジョン・タイター(鈴羽)が現れる。
  岡部が高熱を出して寝込む。
2010年   紅莉栖、中鉢博士から連絡を受け、論文を書く
2010年7月28日 中鉢博士の会見が中止。 中鉢博士が、ジョン・タイターの理論をパクって会見
  タイムマシン、ラジオ会館を一部破壊 タイムマシン、ラジオ会館の屋上に出現
  紅莉栖は刺されない。 紅莉栖が刺される。
  「紅莉栖が刺された」という、岡部のDメールをセルンが傍受(β→αへ)
    中鉢博士が、論文を持ってロシアに亡命
7月29日 紅莉栖がラボを訪れる。  
8月13日 IBN5100でクラッキングする(α→βへ)
8月13~17日 まゆり死亡  
8月15日 萌郁死亡(世界線による)  
8月21日   鈴羽がタイムマシンで現れる。
  紅莉栖がタイムマシンの開発に成功  
2015年 タイムマシンを巡って、第三次世界大戦が勃発 論文を巡って、第三次世界大戦が勃発。
  セルンがディストピアを形成  
  岡部がレジスタンスを設立  
2036年 核戦争で地球汚染 岡部、橋田は生きている
  岡部、橋田、紅莉栖は死んでいる 橋田が独自にタイムマシンを開発
  鈴羽がタイムマシンで2010年へ 鈴羽がタイムマシンで2010年へ

 

β世界線では2,000年に鈴羽が、ジョン・タイターとして現れる。その時、話したことを中鉢博士が盗用したため、中鉢博士の会見が開かれ、紅莉栖も呼ばれる。という流れが上手くできているなあ、と思った。

2000年にジョン・タイターが現れないα世界線では、中鉢博士の会見は中止になる。

 

 α世界線の、Dメールによる分岐まとめ

黒字→元々の世界線

赤字→+萌郁のDメールの世界線

青字→+萌郁・ルカのDメールの世界線

緑字→+萌郁・ルカ・フェイリスのDメールの世界線

紫字→+萌郁・ルカ・フェイリス・鈴羽のDメールの世界線

 

1975年 鈴羽、2010年から到着

   (事故で記憶喪失になり、IBN5100を回収できず)

    フェイリスの父にIBN5100を託す

2000年 鈴羽、病死(鈴羽、自殺)

    フェイリスの父、飛行機事故で死亡

    (誘拐メールがきたため、出張をとりやめ、IBN5100を手放す→その後、行方不明)

    IBN5100が神社に奉納される

2009年1月1日 (IBN5100をルカが壊す。→行方不明)

2010年7月31日 (萌郁がDメールを受け取り、IBN5100を回収) 

    8月1日 神社からIBN5100を借りる。

   8月3日 萌郁がラボを訪れる。

       (IBN5100を回収したため、萌郁はラボに来ない)

       (IBN5100の行方が分からず、岡部に連れられて萌郁がラボに来る)

   8月4日 萌郁が7月31日にDメールを送る。

   8月9日 鈴羽が1975年に向かって旅立つ。

        (岡部が鈴羽を引きとめ、タイムマシンが壊れる)

   8月10日 (鈴羽のために、残念会を開く)

   8月13日 (ブラウンから鈴羽の手紙を受け取り、IBN5100を手に入られなかったことを知る)

        鈴羽が10年前に、病死したことを知る。

        (まゆり死亡)

    8月14日 (まゆり死亡)

   8月15日 萌郁はIBN5100を回収していないため死なない。

        (萌郁、IBN5100をコインロッカーへ。その後、死亡)

        (まゆり死亡)

   8月16日 (まゆり死亡)

   8月17日  まゆり死亡

 

物語内の因果の謎

「生きている紅莉栖を、過去の自分に死んでいると観測させなければならない」のは何故なのか?

β世界線の2036年の岡部が「オペレーションスクルド」と名付けた、この作戦の意味は何なのか?

今まで視聴者が一緒に見てきた「1話からの話を、無かったことにしてはならない」ということだ。何故なら、その話の流れがあったからこそ、これほど紅莉栖を救いたいと願う今の(23話の)岡部がいるし、その先のムービーメールの中のβ世界線の岡部がいるからだ。

その話の流れの始まり(原因)が、岡部が「血まみれの紅莉栖が倒れているのを発見し」「牧瀬紅莉栖が刺された、とDメールを送ったこと」だからだ。

「血まみれだけれど実は死んでいない紅莉栖を、1話の岡部が刺された(死んでいる)と勘違いして、Dメールを送った」ことにしても、23話までの話は十分に成り立つ。

 

「紅莉栖が血まみれで倒れているところを見た」「そのDメールをダルに送った」こと自体を無かったことにしてしまうと、そもそも23話時点の(α世界線を経験して紅莉栖を救おうとしている)岡部は何故存在するのか、という矛盾が生じてしまう。

別の言い方をすれば、「紅莉栖が刺されたところを見た→刺されたみたいだ、というDメールを打つ」→「そのDメールがセルンに傍受され、α世界に移行」という流れが23話の岡部を存在させている。

因果を転倒させた言い方をすれば、「α世界線を経験した23話の岡部が存在する」ということが原因となり、β世界線では紅莉栖は絶対に血まみれで倒れることになる。

 

ここで大事なのはまゆりのときとは違い、「紅莉栖が死んでいること」ではなく、「1話の岡部が、紅莉栖が血まみれで倒れているということを見て、刺されたというDメールを送ること」にアトラクタフィールドが収束される点だ。

だから「紅莉栖が死ななくても1話の岡部が紅莉栖が刺された、というDメールを打つようにしろ」「自分(1話の岡部)をだませ」と言っている。 

ちなみにその後は「紅莉栖が助かり」「論文が燃えた」ことによって、新しい世界線(シュタインズゲート)に移動するため問題がない。

 

1話の時点では、この流れが確定していないため、ムービーメールを見ることができない。

恐らく一度失敗したあとに「紅莉栖は救えない」と諦めたβ世界線上の岡部がムービーメールの岡部であるため、「一度失敗したあとでないと、ムービーメールが見れないのではないか」と思う。

 

「α世界線でのまゆりの死の原因」は何なのか?

β世界線での「紅莉栖の死(正確には血まみれで倒れているところを、1話の岡部に観測されること)」の原因が、「α世界線を生きて紅莉栖を救いたいと望む、23話の岡部が存在すること」なのだとすると、α世界線で絶対的にまゆりを死に追いつめる原因は何なのか?

 

完全にただの推測だけれど、鈴羽の言葉によって、2036年に「セルンに協力したタイムマシンの母である紅莉栖が存在すること」が確定していること、ではないかと思う。

そもそも紅莉栖本人も言っている通り、何故彼女は「セルンに協力して」タイムマシンを開発したのか。

セルンが勝手に、タイムマシンを開発した紅莉栖を「タイムマシンの母」としたのではないか、とも考えられるが、もしかしたらα世界線の紅莉栖は、2010年8月に死んだまゆりを助けるために、セルンに率先して協力してタイムマシンを実用化したのではないか。

逆に言えば、まゆりが死ななければ「セルンに協力したタイムマシンの母である紅莉栖」は誕生しない。

鈴羽の存在によって、α世界線で紅莉栖が「タイムマシンの母」になることは確定してしまったために、その原因である「まゆりの死」も確定してしまった。これだと、まゆりがラウンダーに殺されなくても、事故など何らかの事象で必ず死ぬことの辻褄が合う。

 

その他の疑問点

その他、見終わっても最後まで分からなかったことがいくつかある。

①ミスター・ブラウンの店の2階にラボを借りたのは、偶然だったのか?

偶然にもほどがあるだろうと思うので、これまた何らかの因果律が働いているのだろうか? 分からなかった。

②萌郁たち、ラウンダーは強すぎないか?

ミスター・ブラウンは「メールで適当に集めた」と言っていたが、そんなので集まった連中が銃をいきなり使えるのだろうか。

萌郁に至っては、五、六人の男を瞬時に殴り飛ばした鈴羽と互角の動きをしていた。

その割には、男とはいえ、素人で身体も鍛えていなさそうな岡部相手には普通の女性並みの抵抗しかできない。強さの基準がまったく分からない。

お互いに顔も知らない同士が、初対面で連携して犯罪を起こせたり、一人もためらいなく人殺しに参加できるとは思えないのだが…。

ミスター・ブラウンは姿を見せなくとも、ラウンダー同士は集まってどこかで訓練を積んだり、打ち合わせをしたりしていたのだろうか?

③2000年に岡部が発した高熱は何だったのか?

β世界線の鈴羽が来たので、リーディング・シュタイナーの能力が発動したのか? そうするとこの時点でα→βへ移行したのだろうか? この点はよく分からなかった。

 

以上はアニメ版全24話を見た限りで、現時点の考察だが、他のものを見て新たに分かったことや思いついたこと、考え直したことがあったら、随時更新したいと思う。

 

感想も書きました。

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2018年4月から始まったアニメ「シュタインズゲートゼロ」第一話のネタバレ感想。

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