うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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【ネタバレあり】諌山創「進撃の巨人」あらすじと重要設定を5分でおさらい(23巻まで)

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今月9日に諌山創「進撃の巨人」の23巻が発売されました。

だいぶ世界の姿が分かってきて、話もややこしくなってきたので、一巻から改めて読み直してみました。

読み直してみると何気なく読み飛ばしていた事実があったり、初めに読んだときには理解できなかった登場人物の心情に感じ入ったりします。

ひと言でいうと

 

やっぱりおもしれええええ!!

 

と思いました。

 

17巻からのウォール・マリア奪還戦は最初読んだときはさほどとも思わなかったのですが、一から読むと余りに絶望的な状況に目まいがしそうになります。

常に絶望的な状況なのですが、200名以上投入して、9人しか生き残らなかったというのはすさまじい死亡率ですね。

 

ついに話が「壁外の人類」に移り、壁外VS壁内の戦いが始まりそうです。

話が込み入ってきたので途中で読むことを止めてしまった人もいると思うのですが、ぜひもう一度手にとって欲しいです。

また「読んでいるけれど、話が込み入ってきたので惰性で読んでいる」というのも、ちょっともったいないな、と思います。

自分も整理しきれていない部分があるので、これを機にこれまでのあらすじと重要な設定を、一緒にサラッとおさらいしたいと思います。

 

「進撃の巨人」23巻までのあらすじ

100年以上人類を守ってきた壁が、突然破壊される(1巻)

人類が巨人の手から逃れるために、壁を築いて中に閉じこもって102年。

知性を持つ超大型巨人と鎧の巨人が突然現れ、一番外側の壁「ウォール・マリア」が破られる。

巨人たちが侵入してきたシガンシナ区は壊滅し、母親を殺されたエレンは、幼なじみのミカサとアルミンと共に、巨人を殺す兵士になるために訓練兵団に入団する。

 

エレンは巨人化の力が、人類の希望になる。(2巻~4巻)

5年後、訓練兵となったエレンたちの前に、再び超大型巨人が現れる。

今度は二番目の壁「ウォール・ローゼ」に穴をあけられる。

同期の訓練兵たちが巨人との戦いで次々と死んでいく中、危機に陥ったエレンが15メートル級の巨人になる。巨人となったエレンが「ウォール・ローゼ」の大穴を岩で塞ぎ、防衛することができた。

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(引用元:「進撃の巨人」4巻 諌山創 講談社)

調査兵団に入団したエレンは、他の団員たちと共に五年前開けられた「ウォール・マリア」の穴を塞ぐために、巨人の領域と化してしまった壁外に出る。

 

女型巨人の正体は、同期のアニだった。(5巻~8巻)

巨人と出会うことのない索敵陣形で5年前あけられた穴を目指す調査兵団だが、突如現れた知性を持つ女型巨人によって、全滅の危機にさらされる。

女型巨人の狙いは、巨人化の力を持つエレンであることが明らかになり、女型、超大型、鎧型、三人の知性ある巨人は、エレンが巨人化したことを知る調査兵団の人間である疑いが濃くなった。

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(引用元:「進撃の巨人」8巻 諌山創 講談社)

アルミンは推理を重ね、女型巨人が自分たちの同期で、憲兵団に入団したアニであることを突き止める。

正体がバレたアニは、エレンをさらい、壁外に逃亡しようとする。が、失敗して調査兵団にとらえられ幽閉される。

 

皆はエレンの中にある、最強の巨人「始祖の巨人」の力を狙っている。(9巻~17巻)

人類を守っていた壁は巨人の硬質化能力でできており、人類を守る壁が巨人そのものであることが分かる。

事情を知る「ウォール教」のニック司祭は、頑として口を割ろうとしない。その秘密を明かすかどうかを決められるは、ある血筋の人間だけだ、と言う。

その血筋であるレイス家こそ真の王家であり、現在の王フリッツはかりそめの王だった。エレンたちの同期であるクリスタは、レイス家の当主ロッド・レイスの落胤だった。

 

五年前「ウォール・マリア」が崩壊したとき、エレンの父親グリシャがロッド・レイスの子どもたちを皆殺しにした。巨人の頂点に立つ最強の巨人「始祖の巨人」の力を、レイス家から奪うためだ。

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(引用元:「進撃の巨人」16巻 諌山創 講談社)

そしてエレンに自分を喰わせることで、「始祖の巨人」と「進撃の巨人」の力をエレンに移譲した。

 

ロッド・レイスは「始祖の巨人」の力を奪い返すために、エレンとクリスタをさらう。クリスタにエレンを喰わせることによって、「始祖の巨人」の力を奪い返そうとしていた。

クリスタはこれを拒絶し、父ロッド・レイスを倒す。

同じころ兵団がクーデターを起こして現王政を倒したため、クリスタは本名ヒストリア・レイスを名乗り、壁の中の女王として即位する。

 

ウォール・マリア奪還戦。エルヴィンが死に、アルミンが超大型巨人となる。(18巻~21巻)

エレンの父親グリシャは壁外の世界から来た人物であり、壁の外の世界の真実を、自宅の地下室に残している。

調査兵団は、エレンの家があるシガンシナ区を奪い返すために「ウォール・マリア奪還作戦」を計画する。

 

シガンシナ区では「超大型巨人=ベルトルト」「鎧の巨人=ライナー」知性のない無垢の巨人を操る力を持つ「獣の巨人」が待ち構えていた。

巨人と調査兵団は、交戦に入る。

しかしベルトルトとライナーを人間のうちに打ち取ることができず、獣の巨人との挟み撃ちにあい、調査兵団は全滅の危機に陥る。

 

アルミンの捨て身の作戦でベルトルトを打ち取ることができたが、獣の巨人とライナーをあと一歩のところで逃す。

調査兵団団長のエルヴィンは、特攻で命を落とした。アルミンはベルトルトを食らって超大型巨人の力を手に入れ、瀕死の重傷から蘇る。

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(引用元:「進撃の巨人」21巻 諌山創 講談社)

エレンたちはついに地下室に行き、父グリシャの残した手記を見つけた。

 

壁の外の世界の真実とグリシャの目的が明らかになる。(21巻~22巻)

壁の世界があるのは、パラディ島という名前の島だった。

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(引用元:「進撃の巨人」21巻 諌山創 講談社)

107年前、巨人化できる能力を持つエルディア人の一部が壁の中に逃げこんだ。

壁の外の世界は、長い間、エルディア人が迫害していたマーレ人が支配する世界だった。マーレ人は9つの巨人のうち7つを手に入れており、「巨人大戦」に勝利してエルディア人を支配下においた。

 

グリシャはマーレ支配下のエルディア人収容所に生まれ、エルディアの復権を目指す「エルディア復権派」に所属していた。

大陸に残ったエルディア王家最後の生き残りダイナ・フリッツと結婚して、ジークという息子を設ける。

 

ジークが両親を密告したためエルディア復権派は壊滅し、グリシャとダイナは「楽園送り」となる。ダイナは壁の外の世界をさ迷い人を襲う、無垢の巨人に変えられた。

グリシャは、「フクロウ」と名乗るスパイ、エレン・クルーガーに助けられる。

 

クルーガーはグリシャに自分が持つ「進撃の巨人」の力を託し、「壁の中の王から始祖の巨人の力を奪い、その力でエルディア人を救ってくれ」と頼む。

グリシャはエルディア人を救うために「始祖の巨人」をレイス家から奪い、息子であるエレンに託した。

一年後、パラディ島全体の安全を確認したエレンたち壁内の人類は、初めて海を見る。

 

壁の外の世界の話。(23巻)

そしてさらに三年の月日が流れ、マーレで暮らすジークとライナーには寿命が近づき、次の「巨人の力を受け継ぐ戦士の選考」が行われようとしていた。

 

年代系列及び時系列

初代レイス王がパラディ島に壁を築いた年を、0年とします。壁内の出来事は赤字にしています。

 

前1740年 ユミル・フリッツが大地の悪魔と契約し、「巨人の力」を手に入れる。

前1620年 エルディア人(ユミルの民)による、他民族の民族浄化が始まる。

  0年 巨人大戦。七つの巨人の力を従えたマーレが勝利する。

  0年 145代フリッツ王がパラディ島に三重の壁を築き、国民と逃げ込む。

 65年? グリシャの妹・フェイが殺害される。  

74年くらい? グリシャとダイナが結婚。

75年くらい? ジーク誕生。

80年以後 ジークの密告により、グリシャとダイナが楽園に送られる。

  92年 エレン誕生

  99年 ジークが「獣の巨人」を継承。

  100年 ライナーが「鎧型巨人」を継承。

  102年 ウォール・マリアが超大型巨人と鎧型巨人によって突破される。(「始祖奪還計画開始」)

  107年 エレンが調査兵団に入団。

     仮の王政が倒れ、ヒストリア・レイスが即位。

     マーレと中東連合との戦争が始まる。

 108年 壁内の人類、海の存在を確認

 111年 マーレと中東連合の戦争が終結する。

 

巨人の設定

巨人化の力は、エルディア人の祖先であるユミル・フリッツが大地の悪魔と契約して手に入れた。そのため、ユミルの血を持ち「ユミルの民」と呼ばれるエルディア人しか巨人になることはできない。

ユミルは死後、自分の魂を9つの巨人に分け与え、エルディア帝国を築いた。

この9人の巨人には知性があり、知性ない「無垢の巨人」とは性質も能力もまったく違う。

 

無垢の巨人

知性がなく意思の疎通ができない。

「人を感知し、人を追跡し、人を喰らうだけの存在」

すぐそばの人間に反応する通常種と、より多くの人間に反応する奇行種がいる。

個体差があるものの、日光がなければ活動を停止するが、ジークの脊髄液を注入した場合は月光でも活動が可能。

 

9つの巨人

知性がある巨人。無垢の巨人と化した人間が、9つの巨人を身に宿している人間を喰らうとその能力を手にすることができる。

9つの巨人の力を継承したものは、ユミルの呪いにより、その後13年しか生きられない。

9つの巨人の力が誰かに喰らわれることによって継承されなかった場合、他のエルディア人の赤ん坊に突如として継承される。この継承には、血縁も距離も関係がない。

 

始祖の巨人

(ウーリ→フリーダ→グリシャ→エレン)

巨人の頂点に立つ、最強の巨人。

エルディア人の記憶を改ざんできる、他の巨人を操れるなどの能力を持つ。

すべての巨人、すべてのユミルの民は道でつながっており、そのすべての道が交わる座標が「始祖の巨人」である。だから記憶に干渉したり、操れることができる。

「始祖の巨人」の力は、レイス家が受け継がないと真価を発揮できない。

「始祖の巨人」を継承すると、力と共に歴代の王の記憶を継承する。

「始祖の巨人」を継承したレイス家の者は、145代目レイス王が「始祖の巨人」と結んだ「不戦のちぎり」や「過去の歴史を根絶し、一糸乱れぬ平和を実現すること」「平和とは、人類が巨人に支配される世界」という思想に支配され、巨人に対して無抵抗の自死の道を選ぶ。

 

進撃の巨人

(エレン・クルーガー→グリシャ→エレン)

最長15メートルの巨人。喋れない。

 

超大型巨人

(ベルトルト→アルミン)

50メートル級の巨人。筋繊維を燃やして、周囲に高熱を発している。

 

鎧型巨人

(ライナー→ガビorファルコ?)

関節以外の全身を硬質化した巨人。女型と違い、硬質化が常態。

 

女型巨人

(アニ)

望んだ箇所を硬質化できるが、鎧型ほど恒常性はない。

叫びで無垢の巨人を操れる?(女型の能力なのか、アニの固有の能力なのか不明)

 

獣の巨人

(ジーク→コルト?)

巨人になっても話せる。

「叫び」でエルディア人を巨人にし、操ることができる。無垢の巨人を月光で動かすことができる。この能力は「獣」のものではなく、王家の血を引くジーク固有のものであるようだ。

 

顎の巨人

(マルセル→ユミル→ポルコ・ガリアード)

手が長く敏捷性に優れている。

 

車力の巨人

(ビーク)

 四つ足歩行で物が運べる。

 

 登場人物の設定と謎

読んでいて疑問に思った点。今後おいおい明かされるのかもしれない。

 

①エルディア人以外も巨人になれるのか?

エルディア人以外は巨人になれないと思っていたが、ケニーは「始祖の巨人」になろうとしていたし、死ぬ間際「どうして薬を使って巨人化しなかった?」とリヴァイが聞いているから、薬を使えばなれるのか?

でもグロス曹長が「巨人の脊髄液を体内に吸収しただけで巨大な化け物になる。こんな生き物は、お前らエルディア帝国のユミルの民以外存在しない」と言っている。

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(引用元:「進撃の巨人」22巻 諌山創 講談社)

そもそも「エルディア人しか巨人になれない」という設定は、この物語の根幹を支える重要事項だ。

ケニーはエルディア人との混血なのかもしれない。もしくは、アッカーマン家の者は巨人にはなれないと知らなかった?

この辺りはよく分からなかった。

 

②貴族の血と奴隷用の血に分かれている?

フリッツ王政を支えていた重臣の一人が、ザックレーに対して「お前の血は我々と違って奴隷用の血だ」と言っている。

貴族がエルディア人以外なのか、エルディア人の中でさらに血が分かれているのかは不明。ユミルの民=奴隷用エルディア人?ということなのかもしれない。

 

③ウドガルド城跡で発見した缶詰の文字は何語?

9巻の「ウドガルド城跡」で、壁内の人間が読めない名前の酒があり、缶詰もあった。ライナーも読めない「にしん」という文字をユミルは読めた。

ジークがここに潜んでいたのだと思うけれど、とするとライナーが本当は読めるのに嘘をついたのだろうか?

それとも、壁内の言葉ともマーレの公用語とも違う文字でユミルが読めたのか?

恐らくライナーが正体がバレないように、嘘をついたのだと思うが。

 

④物語開始当初の「いってらっしゃいエレン」は、誰の記憶か?

このときエレンはまだ、どの巨人の力も受け継いでいないので、誰かの記憶を見ることはありえない…と思っていたけれど、22巻でエレン・クルーガーが「ミカサとアルミン」の名前を口にしていたので、巨人の記憶は時間の次元を超えるものなのかもしれない。

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(引用元:「進撃の巨人」22巻 諌山創 講談社)

エレンが「進撃の巨人」や「始祖の巨人」を継承することが未来的に確定していたので、時間を超越して誰かの記憶を見たのかもしれない。

時間も超えられるとなると、「繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを。何度も」というのは、ループ説の伏線か?とも思う。

初期のころ、かなり有力だったループ説が復活するかもしれない。

 

⑤物語開始当初の「845」「850」という数字は何なのか?

「ウォール・マリア」が突破されてから五年後、という数字と合っているので、年号であることは間違いないと思う。

恐らく壁外、マーレの年号なのではないか。

 

⑥巨人は雨の日でも動けるのか?

巨人は日光を遮断すると動けなくなるが、雨の日や曇りの日はどうなんだろう? ジークの脊髄液を注入しなければ月光でも動けなかったのだから、晴れの日の日光でないと動けなくなると思うのだが。

ただ今のところ、雨が降っている描写が四巻の訓練兵時代の時だけなので、極端に雨が少ない地域なのかもしれない。

 

⑦グリシャと一緒に楽園送りになったグライスは、ファルコとコルトの血縁なのか?

顔立ちも似ているので、血縁だと思う。

 

⑧ハンジは男なのか? 女なのか?

作者のコメントで正式に性別不明になったらしい。

場面ごとに男顔になったり女顔になったりしている。

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(引用元:「進撃の巨人」5巻 諌山創 講談社)

初期のころの女性っぽい話し方も懐かしい。

今回読み返して、ハンジがすごく好きになった。

 

 まとめ

今のところ一番気になるのは、「奴隷用の血」の部分です。ユミルの民については、もうひとつカラクリがありそうな気がします。

「始祖の巨人」の力の影響を受けないということは、貴族たちはエルディア人ではないのか、自分の力が及ばないものをなぜ貴族したのか。この辺り、何かあるのかな?と思いました。

145代目レイス王が、「始祖の巨人」とかわした「不戦のちぎり」とは何なのか。なぜ、人類が巨人に支配されることが一糸乱れぬ平和だと思ったのか。

 

続刊が出たり、何か新しい発見が出てきたら、随時付け加えたいと思います。

 

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