うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【ユングのタイプ論を基にしたMBTIでキャラクター&ストーリー考察】「銀河英雄伝説」

ユングのタイプ論を取り入れたMBTIについては、前にも記事を書いた。それを用いて銀河英雄伝説のキャラクター考察をやってみた。自分は専門家ではないので、あくまで個人の遊びだ。 ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫) posted wit…

「アンネローゼというキャラの面白さに今さら気づいた」&銀河英雄伝説プチ物語論

先日、「アンネローゼは大人しくて穏やかで控えめで自己主張もせずつまらないキャラだな、と思っていたけれど、よく読んだら自分の意志を曲げない強いキャラだ」という記事を書いた。 www.saiusaruzzz.com その話の続き。 相変わらず独断と偏見に満ちた内容…

【映画考察】難解な謎だらけ映画「メメント」を考察&解説してみた。

Amazonプライムビデオで「メメント」を見た。 メメント (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る 最初は物語を逆再生しているだけで、元の筋を再生し直せば意味が分かるだろうと思っていた。 ところが物語を…

広島・原爆ドーム~宮島・厳島神社~しまなみ海道に行ってきた。

お盆休みに広島、宮島、尾道から今治に続くしまなみ海道に行ってきました。 暑かった……。 広島 原爆ドームを見学 お昼に広島についたので、さっそくお好み焼を食べようとお店を探す。 ガイドブックに載っている店は、みな長蛇の列だった。地元の人だけが知…

【銀河英雄伝説キャラ語り】大人になって分かったアンネローゼのすごさ

長い間「アンネローゼは、つまらないキャラだな」と思っていた。 15歳のときに権力者の後宮に入らざるえなかったことには同情するけれど、その後はずっと「何とかパイ」とか「ケルシーのケーキ」を焼いて、黙って微笑んでいるだけ。 いつの時代も、こういう…

庵野秀明監督「シン・ゴジラ」を見たので、良かったところと気になったところを語りたい。

庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」がAmazonプライムビデオで視聴できるようになったので、見てみた。 個人的に良かったなと思ったところと、気になったところを語りたい。 *未視聴の方はご注意ください。 気になったところ 映画自体はとても面白かった。 気に…

「サリン事件死刑囚 中川智正との対話」 感想及びメモ

本書は、松本及び地下鉄サリン事件の解明に大きく貢献した、生物兵器化学兵器の専門家アンソニー・トゥーが、中川智正との交流内容を明かした本だ。 松本サリン事件発生時、日本にはサリンに関する知識がほぼなかった。 トゥー氏が書いたサリンについての論…

「杉田水脈氏を支持する人」や「ルカクをコンゴ系ベルギー人と呼ぶ人」は、自分の中にもいるのかもしれない。

「LGBTには生産性がない」という言葉が批判されている、杉田水脈氏の主張を全文読んだ。主張の是非以前に論旨が混乱していて、何が言いたいのかよく分からなかった。 本人は「切り取って批判するな」と言っているようだが、読んでも主旨が分からないので枝葉…

【漫画感想】「モンキーピーク」7卷。あれ? あの人は猿の仲間じゃないよね?

この記事は原作志名坂高次、作画粂田晃宏「モンキーピーク」7卷の感想です。 未読のかたはご注意ください。 モンキーピーク 07 (ニチブンコミックス) posted with ヨメレバ 粂田晃宏 志名坂高次 日本文芸社 2018-07-27 Amazon Kindle うん? 八木、その考え…

何度読んでも面白い! おすすめの田中芳樹作品10選

田中芳樹の作品の個人的なおすすめランキング。 古いもの多めです。 10位 西風の戦記 敵味方に分かれた男女の戦いと恋愛に、現代からトリップした少女が巻き込まれるというラノベの王道展開。そして王道のロミジュリ路線。 田中芳樹の恋愛描写はかなりぎこち…

「同じ星の人間とは思えない」から話すのだ。ろびこ「僕と君の大切な話」

ろびこ「僕と君の大切な話」の最新刊4卷を読んだ。 だいぶ登場人物が増えて、話が広がってきている。 これはこれで面白いのだけれど、最初のころの東くんと相沢さんが駅のベンチでひたすら二人で会話をする、というシチュエーションが面白かったのでちょっ…

恋とは何かを知りたければ、中野純子「ヘタコイ」を読むといいよ。

以前、感想を書いた「ちさ×ポン」はすごい話だと思うけれど、好きか嫌いかと言われれば実はそんなに好きではない。 www.saiusaruzzz.com エンターテイメントにしては重すぎる。 「恋愛に憧れて付き合ってみたら、こういう問題に直面する現実を描いているんで…

地下鉄サリン事件を実行したエリート医師の恐るべき純粋さ 林郁夫「オウムと私」感想

地下鉄サリン事件の実行犯の中で、ただ一人、極刑を免れた林郁夫が自らの生い立ちとオウムに入信した経緯、出家したあとのオウムでの日々をつづった本。 林郁夫は医者の父親と薬剤師の母親の間に生まれ、慶應義塾中等部、高等部を経て慶應大学の医学部に進み…