Steamで世界第三位の売上になり、大きな話題となった台湾製ホラーゲーム「返校」をクリアした。 プレイ時間は4時間程度と短めだ。 自分が好きなタイプの怖さ「自分をとりまく世界が不穏でよくわからない」だったので、プレイしていて楽しかった。 「ジャケ…
昭和13年、岡山県の現加茂町で起こった「津山三十人殺し」。 たった一人の人間がひと晩で同じ集落の人間33人を殺害した事件で、様々な創作でモチーフとして使われている有名な事件だ。 松本清張が関係者の実際の証言や供述を基にして、事件の構図を探ってい…
「ヨーロッパで最も重要な作家の一人」「ノーベル賞を十回受賞してもおかしくない作家」と海外では高い評価を受けている、アルバニアの作家イスマイル・カダレの「誰がドルンチナを連れ戻したか」を読んだ。 あらすじ 三年前に遥か遠くの国に嫁ぎ、それ以来…
マガマガヤマ (1) (バーズコミックス) 作者:小池ノクト 発売日: 2019/06/24 メディア: Kindle版 Amazonでジャケ買いした。 山に纏わる人間には及びつかない領域や、そこに足を踏み入れてしまった人間の末路を集めた小話集。 ひとつひとつの話はそこまで怖く…
考えれば考えるほど面白い、沼のように深いこの二人の関係について、どう考えていてどこに面白さを感じているかを、今まで考えたことも含めてまとめてみた。 ※すべて個人的な解釈です。 ※本編23巻と公式ファンブック1の情報のみを参考にしています。 ※ネタバ…
*この記事には、「この作品はメリバと思われる」というネタバレが含まれています。 「メリーバッドエンド」略して「メリバ」の話題が先日上がっていた。 自分は割とメリバ好きなのだが、その起源を考えると子供のころにたどり着く。 そのころ自分が読んでい…
こんな状況だからかもしれないが、久しぶりに「グレートジャーニー」全5巻が読みたくなり、のんびりと読んだ。 グレートジャーニー 人類5万キロの旅 1 嵐の大地パタゴニアからチチカカ湖へ (角川文庫) 作者:関野 吉晴 発売日: 2010/01/23 メディア: 文庫 …
あけましておめでとうございます。 明日から仕事なので、2021年のお正月はこんな感じで過ごしたということを備忘録的に残しておきたい。 ☆正月の愚痴。嫌いな人は飛ばしてください。 例年、相方は仕事でいないことが多いのだけれど、今年はずっと家にいた。 …
「未完で終わるかもしれない」と思い敬遠していた平野耕太「ドリフターズ」既刊6巻を、今さら読んだ。 ドリフターズ(1) (ヤングキングコミックス) 作者:平野耕太 発売日: 2013/04/12 メディア: Kindle版 「目的があって戦う話」ではなく、ひたすら戦っ…
突然、読みたくなって遠藤周作の「沈黙」を読んだ。 沈黙(新潮文庫) 作者:遠藤周作 発売日: 2013/03/01 メディア: Kindle版 初めて読んだのは学生時代なので、十何年ぶりだ。 学生時代に読んだときは、最後の結末に強く衝撃を受けた。こんなに残酷なことが…
「ホロコーストを引き起こした至上最悪の偽書」と呼ばれる「シオン賢者の議定書」が生まれる過程と、それが広まった憎悪のメカニズムを描いたウンベルト・エーコの「プラハの墓地」を読んだ。 プラハの墓地 (海外文学セレクション) 作者:ウンベルト・エーコ…
「ダークソウルⅢ」の「深淵の監視者」がすごく好きで、たまに動画を見に行く。 二段階めのときの攻撃の炎が、ワンテンポ遅れてついてくるところが特に好きなのだが、同じことを言っている人がいて嬉しかった。 「深淵の監視者」のBGMについているラテン語…
最終巻23巻を読んだので、前回の感想で入れられなかったことを雑談風に話したい。 www.saiusaruzzz.com 家に帰る話 「お願いします、神様。家に帰してください」 「俺は妹と家に帰りたいだけなんです」 炭治郎のこのセリフを読んだとき、こういう話だったな…