うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【漫画感想】「All You Need Is Kill  ーオール・ユー・ニード・イズ・キルー」 恋愛と人類滅亡の危機の食い合わせの悪さ。

*漫画版のみの感想です。 *ネタバレあります。 All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:桜坂洋,竹内良輔,安倍吉俊,小畑健 発売日: 2014/06/19 メディア: Kindle版 「マヴラブかな?」と思うと「マヴラブ」に見えてしまう。 被っている設…

ニンテンドーswitchで「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」が発売されるそうなので、カップリングの解釈がほぼ一致していた漫画版「聖戦の系譜」について語りたい。

topics.nintendo.co.jp ニンデンドーswitchで「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」が発売されるらしい。 「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」は、自分が人生で一番プレイしたゲームだ。 www.saiusaruzzz.com 上の記事は攻略メインのカップリングについて。 …

「SNSの問題はエコーチェンバーよりも、対立する意見の存在が自分のアイデンティティーの危機と感じてしまうところにあるのではないか」という話が面白かった。

2021年5月14日(金)の読売新聞の朝刊に掲載された「動揺する民主主義 番外編 『奔流デジタル』識者に聞く」のひとつ、社会学教授クリス・ベイル氏による「分断解消 SNSで困難に」が面白かった。 SNSを巡っては、自分と似た意見にさらされることで特定の信…

【小説感想】村上春樹「女のいない男たち」 自分の特異性をどうやりくりしていくか。

公開された「ドライブ・マイ・カー」のPVが良かったので、久しぶりに読んでみた。 女のいない男たち (文春文庫) 作者:村上春樹 発売日: 2016/10/07 メディア: Kindle版 映画はコロナが治まっていたら見に行きたいけれど……どうかな。 ひとつひとつの話を読み…

【小説感想】大人に見捨てられた少女たちが路上で生き抜く「路上のX」

寝る前に読み始めたのは不正解だった。 途中で読むことがやめられず、結局一気読みしてしまった。 路上のX (朝日文庫) 作者:桐野 夏生 発売日: 2021/02/05 メディア: Kindle版 ネグレクトされた居場所のない少女たちが、自分たちを搾取しようとする大人たち…

【漫画感想】安野モヨコ「監督不行届」 「愛に癒されました。ごちそうさまです」という感想にすべてが行き着いた。

www.saiusaruzzz.com 「後ハッピーマニア」を読んだあと、そういえば「監督不行届」を最初のほうしか読んでいないな、と思い出して購入。 kindle版だと385円だったのでもデカかった。 安野モヨコ(ロンパース)の「カントクくん」に対する愛情が、これでもか…

「江戸文化から見る男娼と男色の歴史」 知っているようで知らなかった詳細がわかって勉強になった。

江戸文化から見る 男娼と男色の歴史 発売日: 2019/08/20 メディア: Kindle版 同じ作者の「江戸を賑わした色町文化と遊女の歴史」と合わせて購入。 「男色が江戸時代、一般的にどういう位置づけだったか?」や男娼の歴史、男娼を斡旋する陰間茶屋はどこに存在…

「親から家事の負担を押し付けられていて、色々と問題がある19歳の彼氏と付き合っている14歳の幼馴染が心配なんだけれど、自分に出来ることはないか?」と14歳の女の子に相談されたら、自分だったらどう答えるか。

話題になっていたcakesの人生相談について(元記事は削除済み) いい年した大人だが、適切な対応が出来るか自信がない。 ①回答文で引っかかった点 ②相談を受けたとき、自分がどう考えるか ③実際にはどう対応するか ④①~③を踏まえての結論 を考えてみた。 ①回…

【漫画感想】安野モヨコ「後ハッピーマニア」2巻まで。「わきまえない女」たちの痛快さは健在だった。

後ハッピーマニア(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS) 作者:安野モヨコ 発売日: 2020/08/06 メディア: Kindle版 ※ネタバレがあります。未読の人は注意してください。 4月24日二巻が発売されたので、さっそく購入して読んだ。 「後ハッピーマニア」を初…

【小説感想】「『山月記』の作者が語る、文字とは言葉とは何なのか」 中島敦「文字禍」

文字禍 作者:中島 敦 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 タイトルが気になって衝動読みした短編。著者は「山月記」で有名な中島敦。 青空文庫やkindle版で無料で読めます。 文字とは何か、ということを的確に表した傑作。 文字を覚えて以来、咳が出始め…

弱者男性文学としてのドストエフスキー「貧しき人々」

先日、ネットで弱者男性について話題になっていたが、その時に「貧しき人々」を思い出した。 貧しき人々 作者:ドストエフスキー 発売日: 2016/09/07 メディア: Kindle版 「貧しき人々」の主人公マカール・ジェーヴシキンは、俗にいうKKO(キモくて金のないお…

「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(後編)~トマ・ピケティ、マルクス・ガブリエル、マイケル・サンデルなど~

www.saiusaruzzz.com 前編の続き。 第三章「不平等を考える」 第四章「アフター・コロナの哲学」 第五章「私たちはいかに生きるか」 の感想とメモ。 青字が引用箇所で太字は引用者。 新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書) 発売日: 2021/0…

「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(前編)~ユヴァル・ノア・ハラリ、エマニュエル・トッドなど~

それぞれの分野で活躍している第一人者たちが、コロナがもたらす変化と未来について語るインタビュー集。 新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書) 発売日: 2021/01/20 メディア: Kindle版 その人たちの考えのごく触りを知って、興味のきっ…