2020-01-01から1年間の記事一覧
*ネタバレがあります。「刻刻」を未読・未視聴のかたはご注意ください。 堀尾省太原作「刻刻」のアニメを見た。 㐧壱刻 メディア: Prime Video 同じ作者の「ゴールデン・ゴールド」が好きなので、アニメを見てみた。 無茶苦茶面白かった。 アニメは原作と…
先日、「サンティアゴ巡礼」を特集したドキュメンタリーを見た。 フランスからピレネー山脈を越えて、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂まで徒歩で巡礼する。 距離や地図だけを見ると「大丈夫か」と思うような道のりだが、現在はツアーも…
*本記事には「かまいたちの夜」本編の重大なネタバレが含まれます。 かまいたちの夜 輪廻彩声 - PSVita 発売日: 2017/02/16 メディア: Video Game switchで出してくれないものか。 「かまいたちの夜」本編を未解決のままデスゲームに突入して終わったケース…
銀河英雄伝説の同盟側ではビュコックとアッテンボローが好きだ。 昔々メルカッツが一番好きな兄ちゃんと「ビュコックとメルカッツは、艦隊戦で戦ったらどちらが強いのか?」というテーマで語り合ったことがある。 子供のときって本当暇だったよなあ、と言い…
*ネタバレあります。 鉄民 : 1 (アクションコミックス) 作者:菅原敬太 発売日: 2015/04/28 メディア: Kindle版 人口約3500人の沙々来島で、知らないあいだに住民が「鉄民」と呼ばれる機械人形に少しずつ入れ替わっていく話。 「スナッチャーに似ている」…
笠井潔の「テロルの現象学」を読んだ。 「観念」とは何でありどこから発生し、歴史上どのように変異していったか、というかなり漠然とした話が、例示や引用をあげて説明されている。 部分部分の賛否はともかく、この話はどう展開するのだろうと読んでいるあ…
漫画版「十角館の殺人」2巻が発売された。 十角館の殺人(2) (アフタヌーンコミックス) 作者:綾辻行人 発売日: 2020/08/21 メディア: Kindle版 第一の殺人が起こり、いよいよ話が始まった感がある。 二巻を読んでいて不思議な感覚に襲われた。 「先が楽し…
「ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。」を書いているあかねさんからブロガーバトンが回ってきた! ありがとうございます! www.akane1033.com 旦那さんと息子さんとドイツに住んでいるあかねさんのブログは、旅行あり、育児あり、考え方あり…
話題になったおけけパワー中島。 突如トレンド入りした「おけけパワー中島」とは、同人女たちの深い業をすべて背負い心を搔き乱す「概念」だった…様々な考察集まる - Togetter 先日、「感想がもらえないので筆を折る」という作家の文章を読んだ。 そのこと自…
タタール人の砂漠 (岩波文庫) 作者:ブッツァーティ 発売日: 2013/04/17 メディア: 文庫 街の人々から忘れ去られた辺境の砂漠の砦に配属された青年将校が、「いつか来る」と言われている「タタール人の襲来」を待ち続ける話。 「イタリアのカフカと称される」…
消息不明になった船の乗員乗客60名の身元と生死を調査し、船に何が起こったのかを推理する「Return of the Obra Dinn」をクリアした。 www.saiusaruzzz.com 面白かった。 個人的には脳トレのイメージがある。ほどよい頭の体操がやりたい、と思う人にオスス…
1802年、60名の乗客乗員を乗せてロンドンから出発したオブラ・ディン号が海上で消息を絶つ。60名の乗員は誰一人帰ってこなかった。 五年後の早朝、無人のオブラ・ディン号がロンドンにたどり着く。 一体、オブラディン号に何があったのか? 乗員たちはどうな…
*ネタバレ注意。 葦と百合 (集英社文庫) 作者:奥泉光 発売日: 2014/11/07 メディア: Kindle版 (あらすじ) 学生時代、自然と共生するコミューン「葦の会」に入って音信が途絶えた恋人と友人のことを思い出し、式根はその跡地を訪れる。 しかし「葦の会」…
南波あつこの「青夏-Ao Natsu-」全8巻を読んだ。 高校一年生の理緒が、夏休みに祖母のいる田舎に行き、そこで地元の高校生・吟蔵に出会う。ひと夏の恋の話。 *以下ネタバレあり。 青夏 Ao-Natsu(1) (別冊フレンドコミックス) 作者:南波あつ…
ノヴァーリスの引用/滝 (創元推理文庫) 作者:奥泉 光 発売日: 2015/04/26 メディア: 文庫 天気がいいから散歩していたら、突然横からきたダンプカーにはねられた。 どうせいつかは通る道だから、もしくは通ってきた道だからと言っても読みたい気分のときに読…
ノヴァーリスの引用/滝 (創元推理文庫) 作者:奥泉 光 発売日: 2015/04/26 メディア: 文庫 どこまでやるんだという感じだが、せっかくなのでとことん考えてまとめてみた。 感想その1。 www.saiusaruzzz.com 感想その2。 www.saiusaruzzz.com ミステリー風に…
www.saiusaruzzz.com 書いた直後から「いやでも、ちょっと違うんじゃないか」という気がしていた。 何だかピンとこない。 この話は「神」がすごく重要な要素なのに、上の感想ではすっぽり抜け落ちている。そういう話なら、巡礼者ではなく普通の登山者でも成…
罠と悪意にからめとられ、極限状態に追いつめられていく少年たちの心理を緻密に描き出した傑作と名高い「滝」(裏表紙紹介) 滝 作者:奥泉 光 メディア: 単行本 あらすじ とある宗教団の若者組の少年五人は修行の一環として、山岳の七つの神社を二泊三日かけ…
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 19 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:赤坂アカ 発売日: 2020/07/17 メディア: Kindle版 (引用元:「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」19巻 赤坂アカ 集英社) 基本的に「公式で固定され…
*ネタバレしているので、未読の人は注意。 *「殺戮にいたる病」のネタバレもしています。 修羅の家 作者:我孫子武丸 発売日: 2020/04/14 メディア: Kindle版 面白かっただけに、ちょっと残念。 帯を見たら、「殺戮にいたる病」を読んだことがある人はすぐ…
主人公が最強でない作品 「ウソップが視点人物のONEPIECE」みたいなのが見たい つまり、ずっと一貫して弱ペダやバキみたいにならない作品 あるいは主人公に特殊な能力がほとんどないかあっても劇中世界では凡人に近いレベル。(イシドロ視点のベルセルクと…
*ネタバレがあり。 ここ最近では一番の掘り出し物だった。 自分が考えるホラーの理想形なので、ホラーが好きで読んだことがない人には推したい。できれば、多くの人に読んで欲しい。 ただ「神に憑かれる話」なので、ホラーの中でも「畏怖系」が苦手な人には…
*本記事には「かまいたちの夜」の重要なネタバレが含まれています。 かまいたちの夜 発売日: 1994/11/25 メディア: Video Game 天城一の密室犯罪学教程 (宝島社文庫) 作者:天城 一 発売日: 2020/07/04 メディア: 文庫 「天城一の密室犯罪学教程」を読んでい…
先日見た「かまいたちの夜」の解説動画の中で、「『かまいたちの夜』は選択肢を間違うと、主人公がプレイヤーにとって『信頼のできない語り手』に変貌する」という考えが述べられていて面白いなと思った。 「信頼のできない語り手」は何か作為があったり、も…
*ネタバレしています。 私の正しいお兄ちゃん(1) (BE・LOVEコミックス) 作者:モリエサトシ 発売日: 2019/04/12 メディア: Kindle版 モリエサトシ「私の正しいお兄ちゃん」全四巻を読んだ。 最初に読んだときは色々と引っかかる部分があって、否定的な感…
「私がこうやって生きているのは妹のおかげなの」 トトさんは会うたびにそう言った。 「さっき食べたお昼も、妹が作ってくれたのよ。私と違って何でもできるし、動いていないと気が済まない子なの、昔から」 トトさんは、僕が勤める事務所の顧客だ。 正確に…
なしくずしの死〈上〉 (河出文庫) 作者:ルイ‐フェルディナン セリーヌ 発売日: 2002/03/01 メディア: 文庫 なしくずしの死〈下〉 (河出文庫) 作者:ルイ‐フェルディナン セリーヌ 発売日: 2002/03/01 メディア: 文庫 反ユダヤ主義の差別的言動から国家反逆罪…
75年生まれの俺を作ったゲーム10本を全力で紹介する そちらの「俺を作ったゲーム」もぜひ教えてほしい。何本でもいい。 それはとりもなおさず、俺自身を紹介することとほぼ同義になるはずだから、長たらしい自己紹介とか前口上はなしで……では、参る。 おっし…
[まとめ買い] 残響(ビッグコミックススペシャル) 作者:高橋ツトム メディア: Kindle版 「残響」はストーリーやセリフを極限まで切り詰めることで、絵(演出含む)の力でどこまで伝えられるかを挑戦しているように見える。 高橋ツトムの絵は元々大好きだが…
www.saiusaruzzz.com 前回記事で入らなかった部分の雑談。 唯一の不満は、青景島編の展開の強引さ ドラマ「Nのために」は自分の中では傑作認定だが、「ちょっとここは…」と思う点もある。 つまらないとまでは言わないが、東京編からの吸引力に比べると青景島…