うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【最終的な感想】今まで本当にごめん。「アスペル・カノジョ」は「生きづらさ」との和解を目指した素晴らしい漫画だった。

*漫画「アスペル・カノジョ」の結末までのネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 これまでのあらすじ。 「アスペル・カノジョ」は、主人公が「物語世界」にいない。 「なぜ、主人公のお前がここにいる?」という驚愕。 「アスペル・カノジョ」…

【漫画感想】「アスペル・カノジョ」自分がこの話に持った最大の疑問は、「なぜ横井がこの話は自分自身の問題と認めて、自分で物語を語らないのか?」ということだ。

*考え直した最終的な感想。 www.saiusaruzzz.com *6巻までの感想。 www.saiusaruzzz.com 六巻までで読むのを止めたが、「せっかくだし最後まで読もうかな」と思い、全12巻を読んだ感想。 読むのを止めた理由は、 「なぜ横井がこの話は自分自身の問題と認…

自分が横井に厳しすぎるんだろうな。

www.saiusaruzzz.com www.tyoshiki.com 言及ありがとうございます。 記事を読んで「確かに最後まで読んでみないとわからないな」と思ったので最後まで読みました。 「アスペル・カノジョ」は「信仰型恋愛」なのに普通の恋愛のように恵が側にいて交流も出来る…

【漫画感想】「44歳処女の末路」に自分がリアリティを感じない理由。

noteのほうで、自己肯定感の低下には罪悪感ルートと無価値感ルートがあるのでは、という自分の考えを書いた。(※あくまで個人的な考え) 罪悪感と無価値感にまつわる、人間関係で生じやすい問題について考えたこと。|うさる|note 話を簡単にまとめると、 …

【漫画感想】「アスペル・カノジョ」を6巻まで読んだが、物語の構図に大きな疑問がわいて読めなくなった。

*最終巻まで読んで、色々と考えた最終的な感想。 www.saiusaruzzz.com *タイトル通り批判的な感想です。 アスペル・カノジョ(1) (コミックDAYSコミックス) 作者:萩本創八,森田蓮次 講談社 Amazon 「アスペル・カノジョ」を6巻まで読んだ。 どうに…

【小説感想】雨穴「変な絵」 謎めいたバラバラのピースが一枚絵になる爽快感がたまらない。

*物語の核心以外の若干のネタバレがあります。未読のかたはご注意下さい。 楽しみにしていた雨穴「変な絵」が発売されたので、さっそく購入した。 ほぼ一気読み。 変な絵 作者:雨穴 双葉社 Amazon 前回の記事で書いた通り、雨穴の話は導入から中盤までは滅…

「変な家」「変な絵」で有名な雨穴のミステリー「謎解きモキュメンタリー動画」の感想まとめ。

変な家 作者:雨穴 飛鳥新社 Amazon 「変な家」で有名な雨穴のYouTube動画を何本か見たので、感想のまとめ。 ★【奇妙なブログ】消えていくカナの日記(17:54) 見た中では一番面白かった。 内容はシンプルで雨穴の話にしてはオチに捻りないが、むしろそこが…

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」の連載が再開するので、31巻(ハンター協会会長選挙&アルカ編)から、36巻までストーリーをおさらいしたい。

10月24日発売のジャンプから、「HUNTER×HUNTER」の連載が再開するらしいので、これを機会にうろ覚えの31巻からストーリーをおさらいしてみた。 *ネタバレ注意。 31巻~32巻「ハンター協会会長選挙&アルカ編」 前会長ネテロが死んだため行われたハンター協…

【「エルデンリング」キャラ語り】「黒き剣のマリケス」の魅力は、その献身の意味のなさ、報われなさにある。

*ネタバレ注意。 www.saiusaruzzz.com この記事で書いた通り、「エルデンリング」で一番好きなキャラは「黒き剣のマリケス(獣の司祭グラング込み)」である。 マリケスのどこが好きか? と聞かれると「全部」だ。その「全部」の中身である、どこがどう好き…

10月7日(金)のアメーバテレビのひろゆきの「辺野古取材を放送 “座り込み”めぐる議論」の冒頭五分を見た感想。

「アベプラ」でひろゆき氏の辺野古取材を放送 “座り込み”めぐる議論で怒号が飛ぶ場面も…(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース 話題になっているのでちょっと見てみたが、開始五分くらいで頭が疑問だらけになった。 自分が見た冒頭の流れ。 ①ひろゆきが「…

ミャンマーの問題の原因は何なのか。「ビルマ 危機の本質」

www.saiusaruzzz.com ミャンマーの軍事クーデターについて上記の番組を見た時に、 なぜ軍がこれほど過酷に自国民を弾圧できるのか。軍の内部でも何か疑問は出て来ないのか。軍部のほうが選挙で選ばれた政治家よりも圧倒的に力が強いように見えるが、どうして…

【大河ドラマ「鎌倉殿の13人」キャラ語り】魔性の女・りくの魅力は「私のことを殺そうとしたでしょ?」という言葉にある。

ついに時政とりくが退場か。寂しいな。 特にりくは、こんなに面白い女性キャラをみたのは久し振りだと思うくらい魅力的なキャラだった。 りくという女性が、よく理解できなかった。 自分にとってのりくの面白さと魅力は、まったく理解できないところにある。…

【映画感想】「竜とそばかすの姫」 細田守作品がなぜ面白く思えないのか。その理由を小一時間考えてみた。

※この記事には「竜とそばかすの姫」のネタバレが含まれます。未視聴のかたはご注意下さい。 ※タイトル通り、否定的な内容です。 竜とそばかすの姫 中村佳穂 Amazon 細田守の作品は「バケモノの子」以外は全部観ているが、観るたびに一体、なぜ面白くないのだ…

【漫画感想】「葬送のフリーレン」9巻まで。ヒンメルが生きた「今」とフリーレンの記憶が重なるたびに、涙が止まらん。

*「葬送のフリーレン」9巻までのネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 葬送のフリーレン(9) (少年サンデーコミックス) 作者:山田鐘人,アベツカサ 小学館 Amazon アニメも始まるので、1巻から読み直そうと思ったら結局9巻までいっき読みし…

映画「容疑者Xの献身」を通算五回は観ている人間の、超個人的物語解釈&泣きポイント。

※本記事には映画「容疑者Xの献身」のネタバレがあります。ご注意下さい。 容疑者Xの献身 福山雅治 Amazon 映画「容疑者Xの献身」*1を見るのは、通算五回目くらいだ。 この話の個人的な解釈を以前noteに書いたが、今回観て少し考えが変わった部分もあるので…

【映画感想】芦田愛菜主演「星の子」 社会と教団に共通する構造を、新興宗教信者二世の少女の視点を通して暴く傑作

*映画「星の子」のネタバレがあります。未視聴のかたはご注意下さい。 星の子 芦田愛菜 Amazon 現在、元首相殺害事件に関連して「宗教二世問題」が注目されている。 自分が見たところでは、「星の子」は「宗教二世問題」ではなく、*1それをモチーフにしてま…

学生運動当事者「n=1」のうちのオカンのフェミニズム精神。

小説で「台風だしピザでも頼む?」と攻めが言い出した…倫理観の違いで読めなくなることあるよね「鬼畜攻めかよ」 - Togetter 先日、うちのオカンと話していたら*1 「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫) 作者:大泉 康雄 祥伝社 Amazon…

学生運動の背景を知ることが出来る本の紹介をしながら、適当に雑談をしたい。

少し前にネットで学生運動の話をよく見かけたので、自分が今まで読んだり聞いたりした話と合わせて雑談したい。 この時代の学生運動周囲の話を見ていくと、そのセクトや大学によってだいぶ雰囲気が違う。(考え方が違うので当たり前だが) 例えば立花隆の「…

人は、何を見て「この話は嘘臭い」と思うのか。

ママ友と浮気してる 増田(匿名ダイアリー)は半ばモキュメンタリー的に楽しむものだと思っているので、嘘松でもいい。 むしろそういうものと思っているのに、嘘臭く感じてまったく乗れなかったのは何故か。 自分が「ママ友と浮気してる」から感じた「嘘臭さ…

鈴木エイトが、旧統一教会の問題の要点、政治家とのつながりがどう生まれたのかを語った「9月2日大竹メインディッシュ 」が面白かった。

podcastqr.joqr.co.jp 大竹まことと金曜日担当の青木理が鈴木エイトをゲストに招いて、旧統一教会問題について話を聞いている。 「問題がある団体の政治への影響への批判」と単純に訴えるだけではなく、「なぜ、そういうつながりが出来たのか?」という流れ…

「エルデンリング」を165時間かけてクリアしたので、好きなキャラ・好きな武器・お世話になった遺灰・好きなテキストなど色々なベスト5を振り返りがてら語りたい。

165時間かけてようやくクリアした。 マレニアで心が折れたので、とりあえず一回クリアしようと思いクリアした。 エンディングはラニエンドこと「星の世紀」だった。フィアエンドも見ようと思ったが、セーブのしかたを失敗した。クソ。 二周目もやる予定だが…

【小説感想】「硝子の塔の殺人」が自分に合わなかった理由を細かく考えてみた。

*記事の性質上、内容の核心的なネタバレが含まれます。本編未読の人は、まず本編を読まれることを強くおすすめします。 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 公平に考えて、面白いと思う人もそうとういると思う。 出来不出来、是非の話で…

【漫画感想】「十角館の殺人」全5巻 原作ファンも驚く衝撃の展開と感動の結末に大満足した。

*本記事には原作及び漫画版「十角館の殺人」の重大なネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 *原作未読の人はもちろん、原作ファンにもぜひ読んで欲しい。全五巻。 十角館の殺人(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon …

「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」感想 「事実」や「現実」に迫るために必要なのは、「解釈しないこと」に耐えることではないか。

*批判的な内容です。 デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本) 作者:河野啓 集英社 Amazon 「事実に迫る」うえで必要な要件。 自分が考える「事実に迫るノンフィクション」に必要なことは、第三者が検証が可能なこと、それが難しいのであ…

「この本を立ち読みしたことで、オウムを脱会できた」というレビューが、滅茶苦茶興味深かった。

Amazonで 狂信―ブランチ・ダビディアンの悲劇 人はなぜ“メシア”を求めるのか 作者:ティム マディガン 徳間書店 Amazon という本を見つけた。 1934年にプロテスタント系の異端セクトとして誕生した宗教団体「ブランチ・ダビディアン」の話だ。 「ブランチ・ダ…

「フェミニズム系批評」から学んだフェミニズムの歴史まとめ

「現代批評理論のすべて」の「フェミニズム系批評」の歴史は、フェミニズムそのものの歴史とも大きく重なっている、またフェミニズム以外の思想から大きな影響を受けたり考え方を援用しているので、流れをまとめてみた。 *自分が理解した限りのことを書いて…

人は惰性で、人を殺し続けることが出来る。

www.saiusaruzzz.com 前回書いたこの記事で、「日本軍の指導者に共通していたもの」について考えたが、書き終えたあとどうもしっくりこない。 そんなときに黄金頭さんの記事のこの箇所を読んで「おおっ」と声が出た。 アイヒマンが定年まで仕事をして、「退…

「ビルマ 絶望の戦場」感想 日本軍の指導者の欠陥は「道徳的勇気の欠如」ではなく、「興味のない現実は無視すること」ではないか。

NHKスペシャル「ビルマ 絶望の戦場」を見た。 有名なインパール作戦が失敗に終わった後、ビルマで一年間続いた撤退戦の詳細を追っている。 太平洋戦争は「絶望の戦場」ばかりだが、ビルマ撤退戦も悲惨なものだった。 当時の日本軍指導者に欠けていたのは、「…

「綾辻行人になりたかった」という言葉は、わからないからこそ心に残った。

実家の兄ちゃんが貸してくれた知念実希人の「硝子の塔の殺人」を読んでいる。 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 物語が始まってすぐに、投薬方法の特許を持ち、莫大な資産を築いた登場人物が「私は綾辻行人になりたかったんだ」(P38)…

「ブログはオワコンだ」と言われれば、「そうかもしれないが、それが何か?」としか言いようがない。

先日、はてブで「ブログはオワコン(意訳)」という記事があがっていた。 以前「はてなはオワコン」記事をどこかで読んだような……気のせいか? まあ人のことは自分がとやかく言うことではないので、きっかけはおいておいて「ブログはオワコンか?」という話…