いよいよ、小日向秀吉が本格的に出てきました。
見たところ、天衣無縫のキャラでいくみたいですね。
恐いところもあり、ずるいところもあり、抜け目ないところもあり、
黒いところもあり、傲慢なところもあり。
でも、無邪気さがあるから、それでも許せちゃう。
というキャラなんでしょうが、、、
今回だけだと、ちょっと失敗しているなあという印象です。
そう見せたいにしては、小日向さん怖すぎ……。
特に茶々がお付きの男にちょっかいを出しているシーンの秀吉に、
背筋が凍りつきました。
それでも平気な顔をしている茶々がすごいというシーンなのか、
のちの秀次や利休の末路を、戦慄とともに思い浮かべるシーンなのか、
ちょっと判断がつきかねました。
もうちょっと可愛い成分が多めのほうが、いいと思うのですが。
どうせ、このあとどんどん黒くなるんだし。
その二人が慕う秀吉のことを推し量れ、ということなんでしょうね。
そういうことにしておこう。
思いもよりませんでした。
でかいマスのあとの秀吉と三成、信繁の会話もすごく良かった。
あの会話で信繁がどれだけ機転が利いて、
だから秀吉が気に入ったんだ、ということがすぐに納得がいきます。
そうだよなあ、大泉のお兄ちゃんじゃこうはいかないよなあ。
っていうのも、視聴者にはすぐに分かる。
そして、そういうところにお兄ちゃんが苦しんでいるんだっていうことも。
でも、父上と母上が話しているとおり、
源三郎には源三郎のいいところがあって、
苦しむことなんてないんだよ、これからなんだよ、お兄ちゃんの時代は。
源三郎にしかできないことだってあるんだよ。
って言ってあげたくなる。
こういうのを見ると、三谷幸喜は本当にうまいよなあと思います。
こうやって書いていると
本当に……あの梅の死の回は何だったんだろう??
悪い夢でも見たんじゃないか、とすら思います。
≪ドラマ≫NHK大河ドラマ「真田丸」 梅の退場の仕方がひどすぎる
(思い出したくない悪夢はコチラ↑)
あと、何故か出浦さまが火遁の術を使ったところと、
お兄ちゃんがそれをスルーしたところで笑った。
大谷吉継は、愛之助さんには見えなかったなあ。(いい意味で。)
「それって、権力者に媚びているってこと??」
って思ってしまった。
それって、ぜんぜん
「悪い男ではないのだ」という結論に、
つながらなくない???
脚本の真意としては、三成は秀吉に仕えているんだから、
秀吉の気持ちに合わすことが合理的だよね。
秀吉にとって大切なものを大切にすることが、三成にとっての忠誠なんだよ⇒
だから、一本気な忠義者なんだよ
っていうことが言いたいのかな? と思うのですが、
今いち伝わってきませんでした。
かばっているふりをして、
さりげなくディスっているのかな??
と思ってしまいます。
主の性格が悪いんでしょう、すみません。
三谷さんの脚本って、
たぶん、こういうことを伝えたいんだろうけれど、
それじゃあ伝わらないんじゃ???
って思うことがたま~~にあります。
主の理解力がないんでしょう、すみません。
今回で、秀吉がなぜ、信繁を気に入ったのかは分かったんだけれど、
信繁がなぜ、あんなキラキラした目をしながら、
「いや、あんな人は見たことがない」
という気持ちになったのかは、いまいち納得がいきませんでした。
パパの黒さには反発しても、
秀吉のあざとさとか傲慢さは受け入れられるんだ……。
ようわからんのう。
キリの「どこにでもいそうな人じゃないですか」は論外ですが……。
(この娘、本当に信繁以外には興味がないな。)
いろいろ書きましたが、今回も大満足の回でした。
次回は第16回「裏表」。
いよいよ秀吉の黒さ全開か??