宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですが、何か」の感想です。
宮藤官九郎とゆとりというキーワードと、柳楽優弥に惹かれて視聴を決めました。
岡田将生と松坂桃李はそんなに好きではないので悩んだのですが、見て大正解でした。
とにかく、三人のキャラクターがハマリまくっている。
特に松坂桃李のやまじがいい。
小心者のくせに自己防衛力が強くて理屈っぽい、ややうざめの童〇キャラ。
恰好よくないバンビ。
バンビから、恰好よさをとったら何が残るんだ???
と思いますが、やまじは、ちょっと抜けていて憎めない。
つまり、とってもかわいい。
そんな可愛いやまじに、松坂桃李がめちゃくちゃはまっています。
「松坂桃李のイケメン設定」に、ずっと疑問を抱いていたのですが、ださめのキャラのほうが、やっぱりハマっています。
第二回で、「童〇」を指摘されたときの反応がリアルすぎるwww
(あと、あの変なチェックのコートを選んだ衣装担当の人、すごいと思う。)
この辺りは、クドカンの真骨頂ですね。
がんばって、最終回までに卒業してください。
あと一年で、魔法が使えるようになっちゃうよ??(使えるようになっても、いいと思うが。)
柳楽優弥は、安定した存在感でした。
あの年で、あのキャラを、あんなに完璧に演じられる俳優さんはいまい。
もっと、テレビのドラマに出て欲しいです。
毎回、主人公が言うことに泣き笑いして、共感しながら見ています。
主人公の今おかれている状況って、よく考えたら、めちゃくちゃ辛くて大変な状況なんですが、(営業から店舗に飛ばされる、慣れない職場環境で邪魔者扱い、アルバイトにすら相手にされない、彼女が職場で出世コースにのっている、元部下のミスを尻拭いをしてやったのに、パワハラで訴えられる。)
そんな設定も暗い雰囲気ではなく、しかも真面目に(決してシリアスではなく)描けるクドカンは、相変わらず素晴らしいと思います。
今回はテーマも内容も、ちゃんと一般層にも受けるんじゃないかな? と思います。(自分も、決してディープなクドカンファンではないですし。あまちゃん、みていないし。見ようとは思っているんですが…)
山岸は、確かに理不尽でムカつきます。(ぶっ飛ばしてやりてええ~~。)
でも働いていると、理不尽でムカつくことなんて山のようにあります。
毎日、山岸だらけです。
そんな中で、必死に逃げないで働いている人、
与えられた環境の中で、自分の最大限の力を尽くす人、
それを毎日毎日、がんばって繰り返している人、
そんな中でも、人を思いやる気持ちを持てる人、
他人のことで、心の底から落ち込める人、
主人公の坂間正和みたいな人は、最高に格好いいです。
がんばれ、世の中にあふれる山岸なんかに負けるな。
しかし、まりぶの
「クリアできるレベルの、同じステージを繰り返しているだけじゃないですか」
って、過去最高に破壊力のあるセリフだな。
うわあああああ、やめてえええっっ。(ノД`)
って声に出して言っちゃったよ。
そんな、正和、やまじ、まりぶが分かり合っていく過程が今から楽しみです。