6月18日(土)に行われた、AKB第8回総選挙を見ての感想です。
「残酷なショー」と言われるけれども
今年はちょっと出かけていたので、16位のにゃんにゃん仮面と5位の柏木由紀の間は見ていません。
なんだかんだ言って、放送されていると毎年見てしまいます。
なんなんでしょうね、この魔力。
「若い女の子たちに目に見える形で順位をつけて、残酷なショーだ」
みたいなことが言われることがありますが、
誤解を恐れずに言えば、ここまで露骨ではないにせよ、
AKBの総選挙というのは、若い女性の人生の縮図である部分があると思います。
「若い女の子にあからさまに順位をつけたり、対応に差をつけたりすることがあってはならない」
という理想論、おためごかしをとっぱらえば、現実もこんなもののような気がします。
「それが露骨であるところが、残酷なんだ」
という意見もあるかもしれませんが、恐らく当の彼女たちは、「露骨であること」を望んであの場にいるのだと思います。
女としての自分の価値にそれなりに自信があり、それが「露骨になったとき」どれほどのものなのか見てみたい、というのは、ある程度、自分に自信がある女性は誰でも持っている感情じゃないかなと思います。
そうじゃなきゃ、アイドルになろうとは思わないと思うんですよね。
自分の予想よりも上位に入った子は、すごく生き生きしていますものね。
松井珠理奈のスピーチを聞いて、
「あのテイストで、あのテンションで、あのテの内容の言葉を言ったことがある」
という女性は、けっこう多いと思います。
今回は松井珠理奈のスピーチのインパクトが余りに大きすぎて、他のことは余り印象にないのです。
あの子のあのキャラクターとあのサービス精神が幼いころから芸能界に長くいるがゆえに素と見分けがつかなくなってしまったものなのか、それとも、いろいろと考えて作り上げてきたものなのか、どっちにしろたいしたものだな、と思います。
若い女性ならば、誰しも脅威を感じて反感を抱きそうですが、この子は同性対策もきちんとやっていそうなので、それで一時期、体調を崩したのかな?とかいらんことまで考えてしまいます。
(SKEの他の子が呼ばれたときとかも、すごい喜んだりしていましたよね。)
この子の最大の問題点は、外見が男顔で「かわいい」というよりも「美形」なので、キャラクターと合っていないんじゃないかなというところです。
山本彩のような路線でいったほうが、息長く活躍できるのではないかなと思います。
まあ、いいんですけれど。
女性の人生とは「選ばれる」ほうが幸せなのか
「選ばれた」ことを素直に喜んだり、「選ばれない」ことに涙を流したりする彼女たちの様子を見ると、
自分が「選別される」立場にいることに、何の疑問も葛藤も持たないのかな、とふと思います。
自分が「選ぶほう」ではなく「選ばれるほう」であることが、彼女たちにとっては恐らく当たり前のことなのだと思います。
彼女たちだけではなく、他の多くの女性にとって(特に対男性においては)「選ばれるほう」に立つことが自然なのだと思います。
主は、むかし、その考え方にずいぶん反発していました。
「自分の意思で選んでいない、勝ち取っていないものが、自分にとって、何の意味があるのだろう」
「自分の意思で勝ち取ったものだからこそ、意味があるんじゃないのか」
とそう思っていました。
ただ、そうやって生きてきたときに大きな弊害があります。
「受け入れ力」が著しく低くなる。
自分の意思を最大限働かせたうえでうまくいかなかったことは受け入れられるのですが、(仕事の失敗とか失恋とかですね。)
自分の意思を一切、介在できない運命のようなものを受け入れる力がものすごく弱くなります。
「生き方に男性も女性も関係ない」
そう思って生きてきましたが、この「受け入れ力」が低いことは、男性よりも女性にとって弊害が大きいのではないかと思うようになりました。
妊娠出産という、(ある程度コントロールはできても)自分が選べないことに、人生を大きく左右され、子供という自分とはまったく別の存在を自分のお腹の中で育てるという機能を持つ女性という存在にとって、この「受け入れ力」が低いというのは、本人にとってなかなかキツイものなのではないかな、と思います。
そこだけを抜き出して考えれば、女性が「選ばれるほう」に立つことは、実は合理的なのではないか、そんな風に思うようになりました。
「高ければ高い壁のほうが、登ったとき気持ちいいもんな~~♪♪ まだ限界だなんて認めちゃいないさ~~♪♪」(「終わりなき旅」)
「開いた扉、通り抜けても それじゃ強くなれやしないよ~~♪♪ 閉じた扉、タタキつぶして、行こう、君の未来のほうへ~~♪♪」(「轍」)
ずっとそういう精神で生きてきましたが、いつまでも限界を認めないで、「ヒャッハーもっと高い壁よこせ」
とか言いながら壁を上るんじゃなく、閉じた扉をタタキつぶすんじゃなくて、素直に開いた扉を通るのも悪くはなかったのではないかな??
という考えが、ふと思い浮かぶようになりました。
そういう視点で見ると、昔だったら
「やらせなのに、泣きすぎ。乙www」
と鼻で笑いながら見ていたであろうAKB総選挙も、けっこう感慨深く見てしまう自分がいます。
今までずっと自分の精神的テーマソングが、
SOLDOUTの「To All The Dreamers」だったのですが、
小島陽菜と同じで、卒業しどきなのではないかとかいろいろと考えました。
でも、いいですよね。
WinBigがモットー!!
俺たちはキラめく瞬間をフルに生きていたいんだ~~♪♪
超テンションあがります。
でも、某女性専用掲示板で、SOLDOUTが厨二認定されていた。しくしく。
つまり、アレです。なんだかんだ言いましたが、このままで生きます(・∀・)
とりあえず、こじはるお疲れさま~(・∀・)