NHK大河ドラマ「真田丸」の第26回「瓜売」の感想です。
前回第25回「別離」の感想はコチラ↓
前半戦の総括
7月に入って、大河ドラマはいよいよ後半戦です。
小田原城攻めだけは納得がいきませんでしたが、久しぶりに大河ドラマを楽しんでいます。
伝説のなっちゃって大河「江」で大河を見放して以来、ようやく大河ドラマが戻ってきたという感覚です。
真田幸村は名前は有名ですけれど、大阪の陣で家康を苦しめたということ以外はよく知らなかったので、楽しめるかどうか不安でしたが、おかげさまで信長、秀吉時代の信州・北関東の情勢がどうだったかとか色々と知ることができました。
地図上で色々と説明をしてくれる親切設計なので、複雑な情勢も分かりやすいです。
前半戦の不安要素と言えば、主人公が余り目立たないということでしょうか。
歴史的な事柄に不自然にからみすぎると、それはそれで不満なので難しいところですが。
前半は主人公の成長期で、後半その成長ぶりを見せてくれる、ということで納得します。
というわけで、後半も真田丸を楽しんでいきたいと思います。
抱腹絶倒 おじさんたちのコスプレ大会
一体、どんなコスプレ大会になるのだろうと見る前から楽しみにしていましたが、予想以上に面白かったです。笑いがとまりませんでした。
三谷幸喜が最も得意とするシュチュエーションコメディの回だったので、この回だけでも十分楽しめる、クオリティの高さでした。
瓜売かぶりきたーーーー(゚∀゚)
「これも戦じゃ」
と言って、楽しそうに稽古に励む昌幸パパ。
家康もそうですが、「これも仕事のうち」と心得ている人は、気合の入り方が違います。
接待も宴会もすべて仕事、そう心得ている強さを感じます。
仮病欠したパパの様子を見ると、本気で楽しみにしていた感じもありますけれど。
あんなに一生懸命練習したのに、パパかわいそす(´・ω・`)
コスプレ大会の狙いは、朝鮮出兵の士気の低下を誤魔化すところにあったんですね。
「仕事を与えないと、人間はろくなことを考えない」
という秀吉の考えは、共感しました。
西郷隆盛もまったく同じ発想で、征韓論を唱えましたからね。
「敵」を作ってそちらに目を向けさせておかないと、発散する場所のないエネルギーは内向して爆発する。
これをどうするか、というのは、一見、安定しているけれど中に何かを抱えた組織に共通する課題だと思います。
殺生関白への道
お捨の死 ⇒ 秀吉が秀次に関白を譲る ⇒ お拾が生まれる。
の期間って、こんなに短いんですね。知りませんでした。
調べたら
1591年 鶴松死亡
1591年12月 関白職を秀次に譲る
1593年8月 お拾(秀頼)誕生
なんですね。
寧じゃなくとも、「こんなこともあるんだなあ(含み)」と言いたくなりますね。
それにしても、茶々は本当に人を不幸に誘う女です。
秀次も、秀頼が生まれた時点で、関白職を返しちゃえばよかったのに。
まさか殺されることはない、もうすぐ秀吉が死ぬだろうと思っていたのでしょうか。
キリについては
「秀次と縁ができて、連座して殺されそうになったところを、信繁が救う展開では」
という説を唱えていた人がいました。
そのときは「まさか」と思っていましたが、
今日まで見ると本当にそうなるんじゃないかという流れですね。
キリは「信繁の生涯のパートナーになる」と公式にも書かれているのに、未だにちっとも信繁と心が通じ合っている感じがしないです。
今回も信繁に「あれは身内ではないので」と言われちゃっているし。
性格も信繁とよりは、秀次とのほうが合いそうなので、秀次が一門もろとも殺される史実さえなければ「もう秀次の側室になればいいんじゃないか」と思ってしまいます。
すごい惚れこまれていますし。
どこがいいのかはよく分かりませんが。
信繁の正室になる大谷吉継の娘・春も出てきました。
この子もちょっと不思議ちゃん系のうざめなキャラっぽいです。
不思議ちゃん系は茶々でお腹いっぱいなのですが(´・ω・`)
源次郎はまた、「あの者に悪気はないのです」とか言うんですかね~~。
そして、茶々の眼差しが怖いです。
この人、若い娘に対しては常に対抗心むき出しだよな。
女子目線で見ると、悪気の塊に見えて怖いです。
来週は第27回「不信」です。
いよいよ、秀次の立場が危うくなってくるみたいです。
ついでに、信繁と源三郎お兄ちゃんの間にもヒビが入り始めるんでしょうか(´・ω・`)