うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

≪ドラマ≫ SKE48松井珠理奈主演ドラマ「死幣」 第四話あらすじ&ネタバレ感想

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SKE48松井珠理奈主演ドラマ「死幣」のあらすじ&ネタバレ感想です。

前回第三回のあらすじ&ネタバレ感想はコチラ↓

saiusaru.hatenablog.com

 

「死幣」第四話あらすじ

一恵が死に、死幣による犠牲者は四人になった。

由夏は残ったゼミ生を集め、死幣について分かったことを説明する。

 

死幣のルール①どうしようもなくお金が必要な人の下に届く

死幣のルール②死幣で購入したものによって、殺される

死幣のルール③死幣は、自殺や事故に見せかけて殺す

 

由夏は、改めて「お金が届いても使うな」ということを、ゼミ生に訴える。

その中で、ゼミ生の一人絵里菜の様子がおかしいことに気づく。

絵里菜は仲間が次々死んでいく恐怖に耐えきれず、信頼する占い師に相談すると「水晶を買わないと死ぬ」と言われたという。

占い師に勧められた高額の水晶を買うために、タンスから出てきたお金を使ったという絵里菜。

そして絵里菜は、他のゼミ生たちが見ている目の前で、不可解な事故死を遂げる。

 

由夏は死幣のルーツを探るべく、刑事の若本とともに「呪われた一万円札」を拾った現場である旧江栗馬村に向かう。

そこで駐在員に「旧江栗馬村の住民は、三十年前に不可解な事故が多発し全員死亡した。そのために廃村になった」と聞かされる。

しかし古い記録を調べているうちに、三十年前の事故の生き残りが二人いることを発見する。

生き残りのうちの一人である小寺雄一は行方不明、もう一人の山岡紫乃は、いまも村に住んでいるという。

また当時村には、「七里」という村人全員による積み立て制度があったことを知る。

由夏と若本は紫乃を訪ね、死幣の由来と三十年前、村で何があったのかを問いただす。

紫乃は「村人の事故死は、呪われたお金のせい、その呪いは村の住民に殺された夏子という娘のもの」と話し出す。

 

一方、灰谷は株でわざと損失を出すことで、自ら死幣を呼び寄せていた。

 

 

第四話ネタバレ感想

面白くなってきました。

絵里菜が死幣のルールを実証するために、ものすごくあっさりと死にましたが、この三話でピタゴラスイッチは十分見てきたので、物語の緩急という意味では、これくらいあっさりと殺して正解だと思います。(視聴者も、もうピタゴラスイッチにはあきたよ~というころだと思いますので。)

「占い師に言われて、水晶玉買った」とか、おいおい、いくら何でもてきと~すぎる理由だなと思ったら、先に灰谷にゲラゲラ(゚∀゚)笑われたので、笑うタイミングを逸しました。

 

そうそう、これくらい記号っぽい極端なキャラ設定のほうが、ストーリーは展開しやすいんですよ。

よっぽど才能がない限り、キャラもストーリーも両方複雑に掘り下げるのは不可能だと思います。(特に連続ドラマでは)

それをストーリーもスピーディーに複雑にして、キャラも今はやりのヤンデレにして内面に深み(があるかのように)描写して、となると結局、突っ込みどころ満載なトンデモ展開になるわけですよ。

「そして、誰もいなくなった」は、この「死幣」の潔い割り切り方をぜひ見習って欲しいです。

 

*過去最高にぶち切れている、「そして、誰もいなくなった」の感想はコチラ↓ 

saiusaru.hatenablog.com

 

若本と由夏が江栗馬村へ向かい、いよいよ死幣の因縁が分かります。

こういう「因縁」とか、その土地の風習とか民俗学っぽい話が大好きです。

小野不由美の「残穢」のように、「縁」とか「穢れ」などの思想をきちんと描写してくれるホラーは、とても好感が持てます。

ホラーはその呪いが「ただ超常現象だから」ではなく、その因果をきちんと説明できるかどうか、その部分が面白く興味を引けるかどうかという点が大きいと思います。

「呪いの因果」は、ホラーの屋台骨ですからね。

次回の「死幣の因縁の説明」に期待しています。

 

「草刈機で顔面がズタズタになった」とか、こういうのが「世にも無残な死に方」ですよね。やっと、コメディからホラーっぽくなってきました。

 

今のところ、「死幣」は主の中では好評価です。

「死幣」の一番いいところは、ドラマの目的がはっきりとしているところです。

「視聴者を30分あきさせない、ホラードラマにする」

この目的以外は何も余計なことは考えず、一直線に突き進んでいる点に好感が持てます。

下手に感動させようとか、登場人物を公平に扱おうとか一切、考えていない。

「この人は惨殺要員」「この人は嫌なキャラ」「この人はこれを説明するだけの人」

話も登場人物も、「これでもか」というくらい分かりやすくできています。

物語って、こういう風にいらない要素をマイナスしていって構成したほうがうまくできると思うんですよね。

たいていそこまで割り切れず、あれもこれもって詰め込めすぎて(プラスしすぎて)破綻するケースが多い気がします。

 

三人で脚本を書いているみたいなので、その辺りも割り切れる要因のひとつなのかなあという気がします。

 

ところで財津教授、江栗馬村の生き残りの小寺雄一の関係者なんでしょうか。

江栗馬村が廃村になったのが三十年前なら、本人ということも考えられなくもないです。今の時代だと新しい身分をどうやって手に入れたのかな?? という話になりそうですが。

 

来週は、いよいよ本格的に死幣の呪いの話になります。楽しみ(´∀`*)

残穢 (新潮文庫)

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 「黒祀の島」のほうが好きだけれど、これも面白かったです。