SKE48松井珠理奈主演「死幣」のあらすじ及びネタバレ感想です。
前回第七回の感想はコチラ↓
「死幣」第八話あらすじ
財津は、上野真理殺害容疑で逮捕される。
由夏は若本と共に、警察署に留置されている財津に会いに行く。
財津はゼミ生たちに死幣の呪いをかけるために旧江栗馬村に連れていったことを認め、「死幣の研究は、神に与えられた自分へのライフワークだ」と語る。
由夏は連絡を受け、妹の小夢が入院する病院へ向かう。
一人で財津と対峙することになった若本は、死幣の呪いを解く方法を教えるよう財津を問い詰める。
財津は「夏子の呪いの生き残りである小寺雄一に聞け。彼はまだ生きている」と答える。
そして妹の死を材料に若本を挑発し、若本の銃で自殺する。
逃亡した若本は、財津殺害の容疑で指名手配される。
一方、由夏は医師から小夢がCPLXという十万人に一人の難病であり、日本で認可がおりていない治療薬を使用するには、一千万円がかかると伝えられる。
第八話ネタバレ感想
今週は財津の独演会でした。
ほぼ一人芝居と言っていい内容でしたが、財津一郎の人生と魂がこもった圧巻の演技でした。筧さん、すごい~~。
「死幣の呪いは、神から与えられた私のライフワーク」
「何の意味もない、君たちの人生に意味を持たせて輝かせてあげたのだから、感謝して欲しい」
などどいい感じに狂っていました。(褒め言葉)
ドラマで悪のカリスマを、どうやって魅力的に見せるかというのは難しい課題だと思います。ファンタジーの世界なら許されるこういうセリフも、現実世界のドラマだと厨二臭がすごすぎで、視聴者がどん引きするか失笑するかどちらかになってしまいます。
そのいい例がコチラのドラマなわけですが。
その点、「死幣」の見せ方はとてもうまいと思います。
「ここがこのキャラの主張ですから。アイデンティティですから」と言わんばかりの大げさな演技も演出はなく、ただ財津が淡々と語るだけです。結局財津は、そんな自分ですら冷めた目で見ているということが分かります。
冷静に考えると「今の法律では自分を裁くことはできない」と財津自身が言ったとおり、恐らく真理殺害の罪も、殺人ではなく過失致死辺りになるだろうし、財津の人生の目的は現世の栄華ではなく「死幣の研究」ですから、「まだ由夏が生きていて死幣の件研究が完成していなにのに、財津はなぜ、死んだのだろう?」と思うわけです。
「死幣の研究」が目的なら自殺するにしても、由夏がどんな風にして死幣に呪い殺されるか何が何でも見届けようとするはずです。
それなのにこの時点で自殺したのは、本人も言っていたとおり「真理を心の底から愛していたから」ではないだろうか。
先週、真理を刺してしまったとき、笑いながら涙を流していたこととか、真理のことを語るときの微妙な表情とか、真理の家で研究をしてたときの必死さとか、そういうことが全部意味を持ってくるんですよね。
だから、ここで財津が自殺するのも当然だし、自殺することが目的なのだから、若本を挑発するのもうなずけるわけです。
「死幣」のいいところは、現実的な問題を無視しない点にあります。
例えば若本が財津に話を聞きたいと言っても、「別件での聴収は、訴えられる可能性がある」と茅原がきちんと釘をさします。
警官だからと言って簡単に被疑者に会えるわけではないし、何でもほいほい聞けるわけではない。
当たり前のことなんですが、現代社会が舞台なのに現実的な問題を無視したファンタジードラマが横行しているので、とても好印象を持ちます。
こういうことを大切にしてドラマは作って欲しいのですが、そんなに難しいことなんですかね??
今回、一番驚かされたのが、若本さん、38歳!!!!???(;゚Д゚)
外見的にはそれくらいでもおかしくありませんが、それで由夏との恋愛を匂わすのはちょっと……自由だからいいんだけど。
由夏のほうが恋愛対象として見ている描写が一切ないので、微妙な気持ちになります。
32、3歳かと思っていた……。それでも微妙だけれど。
予告で若本が「やはりあんただったのか」と言っていた相手は、誰なんでしょうか。
小寺雄一=高山さん説くらいしか思い浮かびません。
「死幣」は、回を重ねるごとに面白くなっています。今回、過去最高に盛り上がりました。
今からでも見ていない人は、一回から見て来週からのクライマックスを一緒に見ましょう\(^o^)/
一話はけっこう笑えます。三浦先輩、なつかしい(´∀`*)ウフフ