「辛口性格診断」「16分型テスト」をやってみた。
ちまたで大はやりの(?)「辛口性格診断」と「16分型テスト」をやってみました。
16分型テストは、ユングの「タイプ論」を取り入れて作られているという点に興味を持ちました。世界で最も受検者が多い、性格診断らしいです。
二つとも無料・個人情報の登録なし・10分程度でできます。
タイプは四つの項目で、判別されます。
内向的か(I)、外向的か(E)
直観優位か(N)、感覚優位か(S)
思考優位か(T)、感情優位か(F)
規律優位か(J)、柔軟性優位か(P)
下記が四つの大型分型です。
分析家。(合理主義者気質。NT型)
外交官。(理想主義者気質。NF型)
番人。(保護者気質。SJ型)
探検家。(職人気質。SP型)
これが組み合わせによって、さらに16分型に分かれます。
自分と同じ性格類型の実在の人物や漫画のキャラクターも紹介されていて、面白いです。
ユングの「タイプ論」
ユングのタイプ論については、河合隼雄の「ユング心理学入門」を読むと詳細が分かります。
タイプを分けることは、ある個人の人格に接近するための方向づけを与えるための座標軸の設定であり、個人を分類するための分類箱を設定するものではない。
(河合隼雄著「ユング心理学入門」より引用)
当たり前ですが、人間は複雑で一人一人違います。
何も分からずに一人の人に対して心理分析を行うことは、地図もコンパスもなしに大海原に漕ぎ出すようなものです。
ある程度の起点や座標軸を設定することによって、
「この患者さんは座標軸においたときに、どの位置にいるのか」
という風に考えることで、より心理療法がやりやすくなるのではないかとユングは考えました。
「タイプ論」は相手を「こういう人間だ」と決めつけることを目標としているわけではなく、その患者さんの傾向を知ることで心理療法をやりやすくするための方法論です。
同じ人でも、そのタイプの傾向だけを持っているわけではありません。
また、そのときそのときによっても、傾向は若干異なるようです。
ユングは、人間は一般的な態度として、外向的か内向的かという分類があり、それとは別に人はそれぞれ四つの心理機能を持っていると考えました。
その四つの心理機能のうち、どれが強いかでユングは人間のタイプを分けています。
四つの心理機能とは、
思考・感情・感覚・直観です。
このうち、思考と感情、感覚と直観がそれぞれ対立する機能です。
例えば思考の機能が強い人は、感情の機能が抑制される傾向にあります。
その人の中で抑制されがちな機能を「劣等機能」と呼びます。
心理療法では、この「劣等機能」が問題となることが多いようです。
これに一般的な態度である外向・内向を合わせて考えて、外向的思考型、内向的感情型など分けています。
それぞれの説明を読んだ限りでは、自分は
・内向的思考型
・外向的直観型
このどちらかだと思います。
たぶん、外向的直観型で補助機能が「思考」なのだと思います。
「外向的直観型」は、平たく言えば、
何かをすぐに閃き、すぐにとびついて夢中になるが、すぐに飽きる。
「思考とか感情に支えられていないと、すぐに飽きて、次の閃きに移るから、後からその閃きをコツコツと地道に続けた人を富ませて、自分はずっーーーーと貧乏なままだよ」
という河合隼雄先生のありがたい言葉が聞けます。(ひどい言われようだな。)
ちなみに、同型のタイプには深い理解を示しやすく、反対のタイプには抗しがたい魅力を感じるために、親友には同型を選びやすく、恋人には反対のタイプを選びやすいそうです。
というわけで、さっそくやってみた♪♪
まずは「辛口診断テスト」
INTJ(アイデアマン)
独創的な完璧主義者です。独自のアイデアや仕組みを考え、高い目標に向かって邁進します。他人から批判されたり無関心な態度をとられても、他のタイプほどは気にしません。「我が道を往く」を体現したかのような性格です。
当たっているような気がします。特に後半が。
自分のアイデアに自信を持っていますが、他者の考えや意見の方が筋が通っていると思えば、乗り換えます。しかし納得ができなければ、社会の常識とされているものであっても受け入れません。
当たっているような気がします。特に後半が。
このタイプの短所です。
高い目標に向かって努力するのが当然だと思っているので、他人にも目標達成を求めますが、どれぐらい苦労するかなどお構いなしで自分の基準で判断します(そもそも他人に期待しない事もある)。他人の批判を気にしないのはタフだと言えますが、それが災いして人の意見を深く考慮せずに跳ねつける事もあります。さらに細かい事実を見落としがちなので、せっかく考えたアイデアが非現実的な物になっている事があります。
当たっているような気がします。全部が。
すみません。気をつけます……orz。
「デスノート」の夜神月、「進撃の巨人」のリヴァイ、「ハンター✖ハンター」のクラピカなどがこのタイプとして紹介されています。
次に「16分型テスト」をやってみました。
ENTJ(指揮官)
ENTJ型の人達は、天性の指導者で、生まれ持ったカリスマ性や自信、権威を示しながら、共通の目標に向けて人々をひとつにまとめます。しかし、その他の道理型(F)とは異なり、無情なほど合理的なことが多いのが特徴で、持ち前の意欲や強い意志、切れ味の良い頭脳を活かして、自分自身に課した目標はどんなものでも達成します。
おおっ、すごい褒められている。
人生でこんなに褒められたことがかつてあっただろうか? いや、ない。
しかし、冷たいほど無神経な態度で他人の失敗を指摘する特殊な能力もあり、これが本格的なトラブルの引き金になります。
特にビジネスにおいて、効率が悪く無能、または怠惰であると見なした人に対しては、情け容赦しません。ENTJ型の人達にとって、感情を表すことは弱さを示すことで、この考え方がもとで、敵を作りやすい一面もあります。チームが機能しているからこそ、目標を達成できるだけではなく、確認やフィードバックを得られていることを忘れないようにしましょう。
褒め……られていないorz。
褒められていない部分にだけ、やたら心当たりがある……。
「冷たいほど無神経な態度で、他人の失敗を指摘する特殊な能力」
ちなみにスティーブ・ジョブズがこのタイプらしいです。でしょうね。
自分ではENTJよりもINTJの説明のほうが、合っているような気がします。
どちらも10分程度の時間で、できます。
やってみると、自分の新たな一面が見つけられるかも? しれません。

ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫)
- 作者: 河合隼雄,河合俊雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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河合隼雄のこのシリーズは、この分野の知識がまったくない人にもとても分かりやすく、楽しく読めます。
今回紹介した性格診断の基になった「タイプ論」の類型が載っています。
興味を持った方はぜひ、読んでみてください。