NHK大河ドラマ「真田丸」第42回「味方」の感想です。
前回第41回「入城」の感想はコチラ↓
残念なオープニング
今回のオープニングは、ずっと選挙のテロップがかぶっていました(-"-)
大事なことなのは分かるんだけどさ……、せめてインターバルの映像くらいテロップはずしてくれないかな??
まったくなくせとは言いませんが、少し気を遣って欲しいです。人の生き死にに関わることなら、仕方ないと思いますが。
今の時代だと、一分一秒でも早く知りたい人はネットで確認すると思うので。
おかげで若干、テンションが下がりました。しかも録丸だったし。
今回は、茶々と幸村の久しぶりの対面から始まりました。
茶々「とうとう、戦になってしまいました」
茶々「でもそのおかげで、あなたが戻ってきてくれた」
茶々は、相変わらず言っていることがおかしいですね。
こういう言葉を幸村を奮起させるために言っているのならば、さすが魔性の女と思うのですが、茶々の場合、何も考えていなさそうなんだよな~~。
この人、普段、何を考えて生きているんだろう????
ひとつ言えるのは、片桐且元の存在なんてもう忘れているんだろうなということ。
いいんですけれど、余り近づきたくないタイプです。
幸村が今回も秀吉のことを、「あの天守よりも、もっともっと大きな方だった」と思い出しましたが、「真田丸」の秀吉って、自分の中ではそういうイメージがまったくないので、こういうことを言われるたびに困惑します。
「魅力的」とか「豪快」とかなら分かるのですが、「大きい人」……。
うーーーーん、そうだったっけ???
どちらかというと裏表があって、余裕がなくて、感情の起伏の激しい人だったような印象があるのですが…。
「大きい人」というと、深みがあって包容力があるというイメージなので。
包容力は……なかったよなあ。
寄せ集めは難しい
今回の大阪方は、寄せ集めである味方をどうまとめるか、という話でした。
これは難しい話ですね。
人数が集まっても、その力を集中したり、分散させたりができなければ、「多数である」という利が生かせなくなります。
後藤又兵衛が言う「各々がそれぞれの場所で、めいめい戦えばよい」という言葉には呆れました。これだけの人数が集まった意味がないじゃん。
あとは宿割りや補給などの運営管理を一手で担っている、修理には頭が下がります。大人数を維持して効率よく機能させるためには、管理が最も大変だと思います。そもそも食って生活ができなきゃ、戦どころじゃないですからね。
十万の浪人を常駐させておく、なんて大変だったろうな。
今回も浪人たちから「何も決められないのか」と責められていた修理でしたが、これだけの人数の日常生活を支えていただけで、十分有能な人間だと思いますよ。
ただ、官僚的な優秀を持つ人なのであって、非常の人ではないのでしょうね。気の毒に。
幸村が最後に言った
「浪人衆にはまとまりがない。自分の行く末に望みを持っているからこそ」
って、いくら何でもポジティヴすぎでしょう。
自分だったら、こんな状況じゃあ不安しかないけれどな。
来週は茶々が籠城を主張するみたいですね。
籠城って、どこからか援軍がくる予定があるからとる作戦だと思うのですが。関ケ原のときくらいの勢力配置なら、まだしも有効だったと思うんですけれど。
「私のことはいいから、秀頼のことを助けて」
というなら、あんまり余計な口は挟まないで、大人しくしていてください。助けられるものも助けられなくなりますよ。
自分が不安にならないような戦い方をしてもらって、なおかつ秀頼の命も守って欲しい。
とかね、何の役にも立たないくせに、要求ばかり多い人間って大嫌いなんですよ。
そんならそういう方法を自分で考えてやってみたら??? と思っちゃう。
「真田丸」でも、茶々のせいで内堀まで埋められちゃうんですかねえ。
いっぽうの徳川方
びっくりしたのは、この後に及んでも家康が「秀頼は、どこか遠国にでもとばして」と考えていたことです。
「真田丸」の家康は、本当に優しいなあ。
でもそれだと、何であんな無茶苦茶な難癖つけてまで、大阪を攻める口実を作ったの??と思いますけれど。秀頼を殺すためじゃなかったの??
むしろ秀忠のほうが「ひねりつぶしてくれる」って言ったとき、悪そうな顔をしていましたね。どのキャラも従来のイメージとは違って面白いです。
信之も辛いところですね。
徳川の家臣として、生涯をまっとうすることを決めた信之も、幸村に負けないくらい立派だと思います。
手がしびれて刀を落としたシーンの「いや、ちがう!!」には笑いましたが。
次週は第43回「軍議」です。
茶々のせいで、フラストレーションたまりそうだな~~