うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

≪ドラマ≫ NHK大河ドラマ「真田丸」 第45回「完封」感想

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NHK大河ドラマ「真田丸」 第45回「完封」の感想です。

前回、第44回「築城」の感想はコチラ↓

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戦いの中でこそ輝く男たち

今回は戦闘シーンが圧巻でした。

真田丸に向かっていっせいに攻め入る、前田・井伊勢に対して、策をもって立ち向かう幸村。

 

戦国を生きた男たちというのは、平時と戦いの時は別人のようですね。

戦を心底楽しんでいるような笑いを浮かべる毛利勝永もそうですが、びっくりしたのは高梨内記です。

大助を碁でいびるときだけ生き生きとしていた九度山での姿や、大阪城内で旅に疲れ果てた姿とは、まるで別人。

 

昔、好きだった漫画で

「自分は戦争の時代が好きだ。自分はそういう時代でしか生きられない人間だ」

という登場人物がいました。(子供だった自分には、この言葉がけっこう衝撃的でした。)

 

戦は悲惨で残酷なもので、真田丸もその辺りの描写をしっかり入っています。

ただ「戦争は悲惨なもの」という概念とはまったく別に、戦いの中でこそ輝き、そういう時代にしか生きられない人間というのは存在するのだろうなと思いました。

又兵衛が前に出て、撃たれたときはちょっと笑っちゃったけど。何してんねん。

 

内通者は有楽斎で決まりのようですね。

真田丸での登場人物では珍しく、いいところなしで終わるのかな??

 

みんなそれぞれの人生を、懸命に生きている

今回、幸村が敵陣営を見て、

「向こうにも、ここに至るまで物語があるのだろうな」

と述懐するシーンがありました。

内記が「聞いてみたいものですなあ」と答えていました。

 

このやり取りに、感動しました。

客観的に見れば徳川の老獪さで追い詰められて、滅ぼうとしている大阪方はとても悲惨で大変な状況です。

でも、「旧主の未亡人と遺児を殺そうとしている」敵方にだって、それぞれの人生があるわけです。

どんな人間だってそれぞれの人生を、一生懸命生きている。

 

他人の人生の上っ面だけを聞いて、「そんなの大した苦労じゃない」「自分の人生のほうが辛くて壮絶だ」っていう人って、本当に何なんだと思います。

そんなの比較してどうこう言うものじゃないと思うんです。

 

ということを、この前ツイッターでもキレしまったわけですが…。

 

 

きっとこの記事を読んでくれている方たちも、自分には分からない色々なことがあって、現在の場所にいるし、今も日々の日常をがんばって生きていると思うんですよ。

そういう中で、時間を割いてこの記事に目を通してくれるだけで本当に嬉しいし、感謝の念しかありません。

(ありがとうございます!)

 

真田丸の今回のこの幸村と内記のやり取りは、自分には決して分からない他人の人生への尊重の念が表れていると思いました。

主人公だけが、必死に生きているわけじゃない。一兵士に至るまで、みんな自分の人生を真剣に生きている。

この時代だって、現代だってそれは同じだと思うんです。

そういう考えが感じられて、改めていいドラマだなと思いました。

 

徳川軍の様子

福島正則と平野長泰が久しぶりに出てきましたね。

福島正則は、自分の兵糧を大阪方に送って家康に叱られたそうです。

よく、叱られるだけで済んだな。

 

正則や源三郎の気持ちも分かるけれど、自分も稲と同じように「それはなりませぬ」っていう感想だな。

例え、自分の罪悪感を少しでも和らげるためだとしても、正則や源三郎の優しさはいいなと思いますけれどね。

 

景勝は久しぶりに出てきたかと思ったら、家康にイビられていましたね。

直江は、あんなものすごい文章を送っておいて「まだ、その話を蒸し返されるのか」ってすごい開き直り方だな。

自分も「百二十万石から……何万石じゃったかな??」ってイビっちゃいそうだ(´∀`*)

 

茶々の設定がやっぱりおかしい

大阪方は、茶々は「戦を楽しんでおられる」そうです。

 

あれ?? 大阪編のときの「大切な人を亡くしているから、秀吉が茶々に武具を見せないようにしているほど戦がトラウマになっている」っていう設定はどこにいったの??

えっ??? 自分の記憶違い??

 

いいんですけれど、これで来週、砲弾が自分のところに飛んできたからトラウマ設定が復活して、和議を言い出したりしたら、テレビ画面を割りますよ???

 

キリが「どうも好きになれない」と茶々に対して言っていましたが、大蔵卿の局以外で茶々のことを好きなる同性って余りいないだろうな……と思います。

自分は、女性の登場人物には割と甘いほうだと思いますが、さすがに茶々の支離滅裂さにはついていけません。

 

ところで、幸村が秀頼に言っていた「総大将はむやみに姿を表さないもの」というのは、えっ、そうなんだと思いました。

幸村が本当に総大将とはそういうものだと考えていたのか、万が一にも秀頼に死なれては大変と思うからそう言ったのか、大坂方の意図を組んだのか、この辺りはよくわかりませんでした。

 

自分は、秀頼が兵士の前に姿を見せたほうが士気が上がると思うのですが…。

秀頼に実戦経験があるわけではないから、というところなんでしょうかね。

 

次回は第46回「砲弾」です。

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