NHK大河ドラマ「真田丸」第47回「反撃」の感想です。
前回第46回「砲弾」の反応はコチラ↓
片桐且元は、天守閣を狙うのを分かっていたのかと思っていた。
前回の最後に大阪城の天守閣に砲弾が撃ち込まれて、茶々が前言をひるがえして和睦を決定します。
且元が家康に「約束が違う」って詰め寄っていたけれど、自分は且元はある程度、「砲弾を外すためじゃなくて、実は狙うために天守閣の位置を聞いたことが分かっていた」のかと思っていました。
自分の罪悪感を軽くするために、「外すために聞かれているんだと、信じているフリをしている」のかと。家康もそういう人情の機微を察していて、「外すためだ」って言ったのかなと思っていました。すみません、性格が悪くて。
本当は分かっていたんでしょう?? 「外すためじゃなくて狙うため」だって。
自分は根性がねじ曲がっているのでそう思っていましたが、どうやら違ったみたいです。
真田丸の片桐且元は心の優しい人なので、きっと本当に家康の言葉を信じたんでしょうね。賢くはないけれど。
老獪な家康と甘々な大阪城首脳部
もうなんかね~~、子供とプロの格闘家の殴り合いを見ているみたいで辛いですわ~。
家康にとって、大阪方を騙したり思い通りに動かすことなんて、赤子の手をひねるより簡単なんだろうなあと思います。
自分だったら、
歯ごたえがなさすぎて失笑しますわ( ´,_ゝ`)プッ
毎回書いていて申し訳ないのだけれど、本当に茶々がね~~。
この人、戦で傷ついたり血を流したり死んだりするのは、自分とは関係のないシモジモの者だけだって心底、信じていたんだろうな。
目の前で人が死んだりしたくらいで、何を今さらビビっているの???
冬の陣で何百何千人死んだと思っているんだよ。
「茶々を叱ってください」
もう、勘弁してくれ(´Д`)
後頭部に頭突きでもくらわしたら、正気に返るんじゃないか???
幸村も幸村で「あの方は、ずっと心が休まらなかったのだ」とか意味が分からん。
SIRUKAYO☆\(^o^)/
男は、こういうのにグッとくるんですかねえ。
こういう人が「守ってあげなきゃ」と思われ、キリみたいなタイプは心配のひとつもされない、こういうところだけやたらリアルだなあと思いました。
キリ、すごいいい子でいい女なのにかわいそうに。
「あとは向こうから、和睦を破るように仕向けるだけ」って…、家康、老獪すぎて惚れ惚れするわ。
実際の家康もたぶん、陰険で老獪で人の心の裏の裏まで知り尽くしているような人間だったと思うんですよね。
たぶん内野さんが演じる家康から、可愛い成分を抜いた感じの人だったと思います。
真田丸も壊され絶望的な状況で、さすがの幸村も勝利を諦めたときに、浪人たちが「勝つための策を考えてくれ」と言うという胸熱な展開でした。
史実では敗戦に終わると分かっていても、ドラマの中で生きる人物たちは最後まで希望を決して捨てない。そして史実で結果を知っているはずの視聴者も、そんな登場人物たちの生きざまに胸を打たれて希望を見出す。
三谷幸喜の脚本は、こういうところがいいですね。
この時代に生きた人たちを、心の底から愛しているんだと思います。
次回は第48回「引鉄」です。
おまけ:茶々役の竹内さんと大蔵卿局役の峯村さんのインタビュー
茶々役の竹内結子さんと、大蔵卿局役の峯村リエさんのインタビューが公式のホームページに載っていたので読んできました。
お二人とも本当に色々と考えて演じているなあと思いました。
茶々や大蔵卿局のいいところも悪いところも、なぜ、ああいう態度になるのかも的確にとらえています。
自分も茶々は姫育ちで「政治的なことにまるで関心がない」「関心を持たせなかった周りにも問題があった」と思っています。
大蔵卿局の心に、幸村への嫉妬があるというのは、面白い解釈だなと思いました。
茶々や大蔵卿局を、竹内さんや峯村さんは心の底から理解しようとして、愛おしんで演じているんですね。
どんなに悪役でも、ドラマ上ではその人として生きようとする気持ちが、画面を通しても伝わってきます。
峯村さんは「SNSの反応を見ないほうがいいよ」と言われているみたいです。
でも、「真田丸」の視聴者は、大蔵卿局は大嫌いでも、峯村さんのことは素晴らしい役者だと思っていると思いますよ\(^o^)/
峯村さんが素晴らしい役者さんだからこそ、ドラマの登場人物にここまで文句を言いたくなるんですよ~。
それは竹内さんも同じです。
公式のインタビューはコチラ。すごく読みごたえがあります。
茶々と大蔵卿局を見る目も変わるかも??