本を読むなら紙媒体派だった
今まで、「本を読むなら絶対に紙だ。電子書籍で本は読めない」と思っていました。
理由は色々あるのですが、一番大きな理由が
とにかく目が疲れて、読み続けられない。
です。
紙媒体だと「目が疲れて読み続けられない」ということはほとんどないのですが、液晶画面だとすぐに目が疲れます。
目が疲れてくると、内容がまったく頭に入ってきません。
もうひとつは、
電子媒体だと、前の文章との記憶がうまくつながらない。
これは不思議なのですが、漫画も同じです。
スマホやパソコンで漫画を読んでいても、いったん手をとめてしまうと、続きを読みたいと思うほど内容が心に残っていないことがほとんどです。
これについては確か佐藤優だったと思いますが、
「人間の記憶は、もともと三次元に対応するようにできているのではないか。例えば本でも、そのシーンが本の厚さの中のどこに存在するか、ということも記憶を定着させるための一要素なのではないか。厚みのない二次元は、記憶のフックがひとつ足りないから、記憶に残りづらいのかもしれない」
というようなことを話していて、なるほどと思いました。
そんなこんなで、今までは本を読むなら絶対に紙媒体派でした。
しかし、紙媒体にはひとつ大きな欠点があります。「置く場所がない」
これに非常に困りました。
アマゾンでクリックひとつで書籍が変えてしまうので、興味がわくとすぐに購入できます。そしてほとんどの商品が二、三日後には届きます。
本棚はすぐに満杯になり、読んでない本がそこら中に山積みになっています。
お金持ちだったら、司馬遼太郎や京極夏彦の書斎みたいな部屋がある家に住むのですが、もちろんそんなお金はありません。
割とモノをポイポイ捨てるほうなので、本も一度読んでいらないと思ったら捨てるほうなのですが、それでも最近は置き場所に困っています。(狭い家なんですよ…。)
さて困った、どうしよう。
そう思ったときに、「kindleは電子書籍なのに、ほとんど目が疲れないよ」という記事を読みました。
Amazonのレビューも何十件と目を通したのですが、そう書いてありました。
ちなみに低評価のレビューも、「目が疲れやすい」というマイナスポイントは書いてありませんでした。
「いやいや、本当か?? 電子書籍が紙とほとんど変わらないくらい、目が疲れないなんてそんなことがありうるのか? 宣伝かもしれない」
疑り深い自分は、そう思っていました。
そんな時、実際にkindleを購入した方から、「本当に目は疲れませんよ」という話を聞きました。
その一言が後押しになり、購入を決意しました。
kindleにはいろいろシリーズがありますが、購入したのはこのタイプです。
無印よりも画面が明るいタイプです。(PWはPaperWhiteの略です。)
両方買った方のレビューを読んだら、コチラのほうが目が疲れないという話だったので、PWにしました。
「無印でも目は疲れないし、画面も暗いとは思わない」という人もいたので、これは個人の好みもあるのかもしれません。
大きさはB6です。単行本と文庫本の間くらいの大きさです。
薄くて軽いので、女性でも片手でらくらく持てます。
kindlePWを、実際に使った感想
①目は、ほとんど疲れない。
試しに読書をしてみたのですが、目はほとんど疲れません。紙媒体と同じ程度です。
これなら長時間読んでも大丈夫そうです。
②操作や設定がものすごく簡単
自分はかなりの機械音痴ですが、kindleの設定はまったく困りませんでした。Amazonのホーム画面に慣れている人には、何の問題もないと思います。
「使い方はとっても簡単」の看板に偽りなしです。
③持ち運びしやすい
分厚い本やハードカバーの本は、普段使っているバックに入りません。
また持ち運びすると、ページの角がよれてきたり、汚れたりします。
kindleは薄くてかさばらないので、どこにでも持っていけます。
④画面の触り心地がザラザラしていて、紙に似ている。
これはすごくいいと思いました。
スマホの画面と違い、液晶を触っているというよりも、紙に触っている感覚に近いです。タッチスクリーンでページが進むのですが、電子書籍なのに「めくる」という感覚を味わえます。
⑤画面の切り替わり方がいい
スマホの画面のように、サッと切り替わるのではなく、画素がじょじょに切り替わる感じです。自分の頭の中の「読書」の感覚が、非常にうまく再現されているように感じました。
数あるkindleの特徴の中で、この点が最も気に入りました。
唯一、気になるのが、タッチしたときのレスポンスが若干悪いような気がします。多くの人は許容の範囲内だと思いますが、自分はせっかちなので気になりました。
「文字を読む」のではなく、「本を読む」感覚を与えてくれる
電子書籍の何が不満なのかと言えば、この点だったのだ、ということに気づきました。
文字を読むだけならば、確かにスマホやタブレットで十分です。
でも本を読むときは、場面の切り替えや文章を理解する速度を、ページをめくるスピードなどで無意識に調整しているのだと思います。
スマホの画面の切り替えだと自分の思考や想像力にリンクする感じがないので、記憶に残りずらいし、「読書をしている」という感覚が得られないのだと思いました。
kindleは「本を読むことによる読書の感覚」を、非常に忠実に再現しています。
「電子書籍好きのための電子書籍リーダー」ではなく「電子書籍が苦手で、紙媒体が好きな人のための電子書籍リーダー」だと感じました。
これなら紙媒体の本を読んだときとほぼ同じ読書体験を得られる、と大満足です。
電子書籍にまったく抵抗がなく、ただ最上の電子書籍リーダーが欲しい。という人にとって、kindleがおススメなのか、というのはよくわかりません。
でももし、自分と同じように、
「電子書籍は苦手」
「紙媒体の本の感覚が大好きで、なるべくそれに近い感覚が得られる電子書籍はないだろうか?」
と考えている人がいたら、試しにぜひ、kindleを手にとってみて欲しいです。
実際に使用してみて、とても重宝しています。特に漫画を読むときに便利です。
1クリックで30秒ほどで買えてしまうので、気を抜くとどんどん買ってしまうのが怖い点です。
PWだと容量が少ないので、漫画を買うと端末自体はすぐにいっぱいになります。端末から削除してもダウンロードし直せばいいだけです。
自分も最初面倒臭いな、と思いましたが、慣れればそれほどでもありません。購買のときと同じで30秒程度でできます。
行きつけの書店、自分の本棚を持ち歩いている感覚で使えるところが気に入っています。
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「キャンペーン情報付き」だと、ロック画面を解除するときに広告宣伝が入ります。「キャンペーン情報なし」よりも、2000円ほど安いようです。
本記事は、あくまで個人的な感想です。 購入される場合は、必ずご自分で情報を確認のうえご購入下さい。