「世界の謎を解く物語」でおススメのものを聞いてみた。
先日、「世界解明系の物語が読みたい」という記事を書きました。
「世界解明系の物語」とは自分の造語で、
「主人公や読者が知らない法則で世界が動いており、主人公が「どんな理由で起こっているのか分からない物事」からその法則性を解き明かしていくことを主たる目的としている物語」
と定義しています。
自分が例としてあげたのは「進撃の巨人」「ひぐらしのなく頃に」「SIREN」などです。こういう系統の物語が読みたいのですが、何か面白いものはありませんか、といったところ色々とおススメのものを教えていただきました。
コメントを寄せていただいた方々にお礼を申し上げます。ありがとうございます。
ジャンルが不明確なので探しづらかった。
なぜ記事を書いたかと言うと、「世界解明系の物語」を読みたいと思っても探す方法が思いつかなかったからです。
「ラブコメ」「サイコホラー」「ダークファンタジー」など、細分化したジャンルでも検索すると探せるのですが、こういう物語は定義する言葉もないし、どうすれば探せるのか。キーワードを変えて色々と検索してみましたが、なかなか思うように探せませんでした。
「世界の謎を解明する物語」という言葉自体がネタバレになる可能性があるので、「こういう物語です」とレビューにも書きにくいということもあると思います。
「世界解明系物語」愛好家のためにリストにした。
当初は「教えてもらったものを読んでみよう」くらいの気分だったのですが、思ったよりもたくさん情報をいただけたので、自分一人で楽しむにはもったいないと思いリスト化することにしました。
「話の本筋にさえ触れなければ、その点はネタバレされても構わないので、こういう物語を探しあてられる方法があるといいのに」
という自分のような人間のためにも、ひとつくらいこういうものがあるといいかもしれないと思ったことが理由です。
いただいた情報の中で「ある程度このジャンルとして認知されているのでは」「このジャンルとは考えにくい」と思ったものは自分の判断で外させていただきました。
以下の点を留意したうえで、こういった物語を選ぶための参考にしていただければと思います。
①「上記の定義に沿っている物語と考えられる」という点に関しては、ネタバレされてもいい。
②上の定義を上げたうえで、色々な人から推薦してもらった作品である。中身がその定義に沿っているかどうかは、保障はできない。
③ジャンルはあらすじを読んだり、紹介文に書かれたカテゴリーを手掛かりに、好みのものを探しやすいように便宜的につけた分類である。厳密な分類ではない。
「世界解明系の物語」みんなのおススメ作品リスト
小説(日本SF)
「驚愕の曠野」(筒井康隆/1977)
「ドリームバスター」(宮部みゆき/2001)
「導きの星」(小川一水/2002)
「天冥の標」(小川一水/2009)大長編です。
「神は沈黙せず」(山本弘/2003)
「新世界より」(貴志祐介/2008)推薦者が一番多かったです。
小説(日本ホラー)
「リング」シリーズ (鈴木光司/1991)
「酔歩する男」(「玩具修理者」に所収/小林泰三/2002)
表題作「玩具修理者」は第二回日本ホラー大賞短編賞受賞作です。
小説(ライトノベル)
「スクラップド・プリンセス」(榊一郎/1999)二票獲得。
「幽霊には微笑を、生者には花束を」(飛田甲/2004)
「鋼穀のレギオス」(雨木シュウスケ/2006)
「人類は衰退しました」(田中ロミオ/2007)
「とある飛空士シリーズ」(犬村小六/2008)
「【映】アムリタ」(野崎まど/2013)
第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作。
「マギクラフト・マイスター」(秋ぎつね/2013 )
「オカルティック・ナイン」(志倉千代丸/2014)
「セルフ・クラフト・ワールド」(芝村裕吏/2015)
スクラップド・プリンセス 捨て猫王女の前奏曲 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 榊一郎,安曇雪伸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: Kindle版
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小説(海外SF)
「星を継ぐもの」(ジェイムズ・P・ホーガン/1977)
「白銀の聖域」(マイケル・ムアコック/1996)
「クロックワーク・ロケット」(グレッグ・イーガン/2015)
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1980/05/23
- メディア: 文庫
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漫画
「11人いる!」(萩尾望都/1975)
「孔子暗黒伝」(諸星大二郎/1988)
「百万畳ラビリンス」(たかみち/2015)
映画
「ミッション:8ミニッツ」(2011年/アメリカ)
ダンカン・ジョーンズ監督の二作目。一作目の「月に囚われた男」も謎を解き明かすスリラーのようです。
「ホット・ファズ ー俺たちスーパーポリスメン!-」(2007年/イギリス)
タイトルは微妙(失礼)ですが、あらすじを読むと面白そうです。
アニメ
「交響詩篇エウレカセブン」(2005年)
「ゼーガペイン」(2006年)
ゲーム
「シュタインズ・ゲート」(2009年)
管理人うさるのおススメ
「ひぐらしのなく頃に」(竜騎士07/2002/ゲーム・アニメ・漫画)
「うみねこのなく頃に」(竜騎士07/2007/ゲーム・アニメ・漫画)
「匣の中の失楽」(竹本健治/1983/小説/)
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹/2013/小説)
「ムーンライトシンドローム」(ゲーム/1997)
「SIREN」(ゲーム/2003)
新しいものを見つけたら順次、リストに加えていきたいと思っています。
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以前にも謎解きコンテンツへの愛を語っていました。