うさるの厨二病な読書日記

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【ダークソウルⅢキャラ語り】カリムのイーゴンから、ツンデレとは何なのか学んだ。

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先日、ようやく「ダークソウル」をクリアしたので、現在は「ダークソウルⅢ」をプレイしている。

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「ツンデレ」については今まで、「少し話したり、少し近寄られただけですぐにデレ状態になるのは、何だかなあ、それなら最初からデレていていいのでは」と思っていた。

「ツンデレ」は「不器用で面倒くさい人」だと思うのだが、面倒くさいならばその面倒くささが他人に分からないレベルで面倒くさいキャラが好きだ。

理想をいえばツン99.5パーセント、デレ0.5パーセントくらいがいい。「一回デレたらもうデレデレ」というキャラには興味が持てず、「デレとしか解釈しようがないが、一見するとよく分からない」みたいなものが自分の中ではツンデレに位置づけられている。

なかなかそういうキャラはいないよな、というところで出会ったのがカリムのイーゴンだ。

 

イーゴンはカリムの騎士らしく「クックックッ」と笑い、火防女(見習い)を眺めるのが趣味だ。

カリムの騎士はこんな人ばかりなのだろうか。まあ、イーゴンの他はロートレクしか知らないが。

 

「…だがもし、お前が、奴らと同じ英雄気取りのバカだと言うなら、そら、そこの教会から先に進むといい。そして悲惨に死ぬがいいさ」

正直、またこのタイプか、と思った。二人称が貴公かお前かだけの違いな気がする。

イーゴンのイリーナに対する態度は、ロートレクのアナスタシアに対する態度を彷彿させる。

「ほう、お前、あの女が気になるのか?」

「だが、やめておきな。あの女は、火防女にすらなれなかった、役立たずさ」

Ⅰのときは火防女は選ばれた人が否応なくなるのかと思っていたが、志願してなれるかなれないのかの試験?みたいなものを受けるのか。

ただ、アナスタシアとイリーナでは置かれている状況が決定的に違う。

「あんな壊れた女に情けをかえるなど、物好きなことだ」

イリーナを閉じ込めた牢屋は、外からは開けられないが、中からは開くようになっている。というより、牢屋の定義が「中にいる人を閉じ込め、自由を奪う機能を持つ」というものならばこれは牢屋ではない。

それなのにイーゴンは「お前、牢屋を覗く趣味があるのだな。なんとも高貴なことだ。クックックッ…」とわざわざ「これは牢屋だ」と言ってくる。

 

てっきり閉じ込めていたイリーナを解放したら怒りだすかと思いきや、

「フン、まあいい。元より、監視にも飽きていたところだ」

「お前があの女を庇護する限り、俺はお前の味方だ」

この会話を初めてしたとき、脳がでんぐり返るような訳の分からなさを感じた。

イリーナを安全なところに移動させて、庇護してくれる人が来るのを待っていたようなのだが、同じようなことをやっていても自分がやっていたことは「監視」であり、主人公がやることは「庇護」と表現する。

 

祭祀場に移動したイリーナをわざわざ見に来て

「頭のおかしい爺婆と、陰気な落伍者たちの棺桶だ」

「いかにもあの女にふさわしい場所じゃないか 」

わざわざクソミソに罵って去っていく。

何なんだ? こいつ。

イリーナを闇落ちさせると「カリムの騎士は腐った裏切りは許さぬ」とか激怒して襲い掛かってくる。そんなに怒らなくても。

 

カリムのイーゴンの訳のわからない言動を見て、自分の中のツンデレ像が天啓を受けたかのようにまとまった。

そうか、これがツンデレの究極の形だ。

ツン状態とデレ状態が混じっているのではない。

「言葉は百パーセントのツン、絶対にデレない。しかし行動は最初から徹頭徹尾デレている」

言葉では調子のいいことばかり言っているのに、いざとなると何もしてくれない人間の逆だ、とイーゴンを見て悟った。

しかもイーゴンの場合、イリーナについてクソミソに語るのは主人公に対してだけだ。言う相手がイリーナ本人だとモラハラの共依存のように見えてしまうが、そういうシーンはない。

 

イリーナのセリフを読むと、イリーナは介錯を拒否されてからイーゴンが自分の側にいることを知らなかったのかもしれない、と思う。

主人公が触れたときに「まだ、一人きりではなかったのですね」と言っているし、主人公に仕えることを決めたときに、イーゴンの存在にまったく言及しないのは不自然だ。主人公に仕えたあとも、イーゴンのことを気にしている言動が一切ない。

恐らくイリーナの中では

介錯を拒否された→他の奴に襲われたり、死んだりしないように安全な場所に置かれた→そのまま置き去りにされた

という認識なのでは、と思う。

 

もしイリーナの認識がそうであるとすると、カリムの騎士は「生涯一人の聖女に仕える習わし」があるものの「仕える相手のことを見限る自由もある」と考えられる。

何があっても生涯仕えなくてならない、という掟ならば「まだ、一人きりではなかったのですね」は矛盾する。

もしくはモーンの手甲を装備したときの「約束通り、私を殺してくださるのでしょう?」「やはりカリムの騎士は、約束を守るものなのですね」という言葉から推測すると、習わしで「火防女になれない聖女は殺す」となっているのかもしれない。

「モーンの大槌」の説明を読むと、これを与えられていたイーゴンは特に「膂力と信仰に優れていた」

騎士の中で選ばれし者であり、信仰にも優れていたのに、習わしを破ったという風に取ることもできるし、「約束」という言い方から、イリーナとイーゴンの個人的な約束のようにも取れる。それはそれで、二人の信頼関係の強さが窺える。

 

話をまとめるとイリーナとイーゴンの間には、イリーナが火防女になれなかったときにイーゴンが彼女を殺すという掟なり個人的な約束なりがあった。

しかしイーゴンはイリーナを殺すことができず、彼女を守るために内からは開けられる牢に入れておいた。

イリーナはその状態でイーゴンに見捨てられたと思っていたが、イーゴンは牢の入り口でずっとイリーナを守っていた。

イーゴンがそれ以上何をすることもできなかったところへ、イリーナは主人公に出会い、火防女になれないまでも主人公に仕えることに生きる意味を見出す。

イリーナが祭祀場に移動したあと、イーゴンはこっそりイリーナを見に行き、イリーナを助けた主人公に協力することを約束する。

 

イーゴンの行動だけを見ると、イリーナのことを気にかけ大事に思っているようにしか見えない。その動機を「カリムの騎士の掟だから」と考えると、前述した通りいまいち説明がつかない。

一番スッキリ筋が通る解釈が「個人的に気になるんだろう」(好意か同情かはわからないが)という解釈だけれど、そのあたりを本人があえてはっきりしないようにしているために、傍から見るととんでもなく分かりにくく見える。

そうか、これがツンデレか。

ずっと「あの女」と呼んでいたのに、死ぬ間際に「イリーナ」と名前を呼ぶのが萌える。最後の最後にデレたが、主人公への罵声と混ぜこぜになっているので、デレまで分かりにくい。

 

イリーナとイーゴンは姉弟(呻きの盾に彫られているのイリーナでは)という説については、そんな気もする。ジークマイヤーとジークリンデ親子や、イザリスの娘たちのように、血縁には似た名前をつける傾向があるようだし。

それはそれで実の姉を「あの女」と呼ぶツンぶりも悪くない気がする。

会話の内容はコチラから引用。 

 

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ロートレク、実はけっこう好き。←ツンデレ。 

 

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