うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

PS4「コール・オブ・クトゥルフ」の原作「クトゥルフの呼び声」など周辺情報のまとめ。

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コール・オブ・クトゥルフ - PS4 【CEROレーティング「Z」】

コール・オブ・クトゥルフ - PS4 【CEROレーティング「Z」】

 

 PS4「コール・オブ・クトゥルフ」が面白い。

自分が想像したクトゥルフ神話の世界に迷い込んだような感覚になれる。SAN値が削られる感覚もうまく再現されている。

空鬼との闘いが、無茶苦茶楽しかった。

クトゥルフ神話やクトゥルフTRPGが好きな人は、絶対に楽しめると思うので買ったほうがいい。

欲を言えばクトゥルフ神話に関連した場所や情報、神やクリーチャーがもう少し出てくると嬉しかった。特にクリーチャーが空鬼だけなのはちょっと寂しい。

世界観や雰囲気がかなりうまく再現されているからこそ、どうしてもそういった欲が出てきてしまう。

空鬼があんなに怖カッコいいなら、他のクリーチャーも見たかった。余り超常現象に寄りすぎても、謎解きの風味が薄れてしまうから難しいとは思うけれどね。

 

逆にクトゥルフ神話にそんなに興味がない、という人には余りおススメできない。

ストーリーは面白いし、雰囲気もホラーやサスペンスが好きな人なら気に入るとは思うけれど、いかんせん操作性が悪すぎる。

ストーリーは基本的に一本道で、ゲーム性もほとんどない。ミニゲームのついたノベルゲームと割り切ったほうがいい。

一昔前のもっさりとした操作性でほとんどゲーム要素がなくても、ストーリーが面白いならそれほど気にならないという人なら買ってもいいかもしれない。

 

原作「クトゥルフの呼び声」

ゲームを始めるにあたって原作「クトゥルフの呼び声」を久しぶりに読み返したけれど、特に関連する部分はないようだ。

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

 

 

原作「クトゥルフの呼び声」は、名誉教授だった大伯父が死に、主人公がその遺品整理をするところから始まる。

主人公は大伯父の遺品から、古代文字と見るもおぞましい生物の姿が描かれた粘土板を見つける。

粘土板と一緒にしまわれていたノートには、「クトゥルフ教のこと」という表題とともに、粘土版の説明が記されていた。

大伯父エインジェル教授の説明によると、この粘土板は、ウィルコックスという彫刻家の青年が作成し、大伯父の下に持ってきたものだった。

ウィルコックスは、一眼巨人が住む緑の粘液のしたたる都市の夢を見た。

その都市の地下からは「クトゥルフ・フクダン」という謎の声が常に響いてくる。そして最後に、地下から巨大な怪物が現れるところで夢が終わる。

その夢を元にしてウィルコックスは、粘土板を作成したのだ。

 

エインジェルがウィルコックスの夢物語に興味を持ったのには、理由があった。

エインジェルが十七年前に参加した考古学会に持ち込まれた、おぞましい姿の石像とウィルコックスが粘土板に描いた怪物の姿が、同じものだったからだ。

学会には各分野の権威がそろっていたが、この石像の材質も、台座に彫られた象形文字もそれまで誰一人見たことがないものだった。

 

学会に石像を持ち込んだのは、ルグラースという名前の警部だった。

ルグラース警部は、開拓民の村で女子供が行方不明になる事件が起こったときに、彼らの求めに応じて、近くで集会を開く怪しげな宗教組織の捜査を行った。

その組織の何人かを取り調べたときに、彼らは自分たちの信じる神クトゥルフについて語った。

 

人類が生まれる遥か前より、宇宙から地球に降り立った「偉大なる古き神々」がいる。神々は大地の底や海底にその身を隠したが、星辰が正しい位置になったとき、海底のおおいなる都ル・リエーに眠るクトゥルフが目覚め、地球の新しき支配者となる。

ルグラースが学会に持ち込んだのは、彼らが崇めていた石像だった。

 

主人公をさらにおののかせたのは、偶然目にしたオーストラリアの新聞記事だ。

海上をただよう難破船で発見されたただ一人の生き残りヨハンセンは、「クトゥルフ」の小像を持っていた。

主人公はクトゥルフが実在し、いつか地上によみがえるという話を信じるようになる。

 

久しぶりに読んだら伝言ゲームっぽい話だった。その伝聞調のもどかしさが不気味さを増幅させているのは分かるけれど、「こんな話がありましてね」の繰り返しで、ちょっとまとまりがなく感じる。

ストーリーは「コール・オブ・クトゥルフ」のほうがずっといい。

 

空鬼について

 「空鬼」はゲームのオリジナルクリーチャーかなと思ったが、クトゥルフ神話TRPGに出ていた。

クトゥルフ神話TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

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この生き物については、名前と皮膚以外のことはほとんど知られていない。次元と次元の間や、宇宙の中のさまざまな世界の間を行き来できる生き物だと考えられている。ひとつの惑星に長い期間とどまっているということはなく、いつもさまよい歩いているようである。

まれには「外なる神」あるいは「グレート・オールド・ワン」に奉仕していることもある。

彼らは一つの惑星から好きなときに、自由に出て行くことができる。その場合にはまずチカチカし始めて、それからスーッと消えてしまう。

(引用元「クトゥルフ神話RPG」)

 

ゲームの設定も合わせて考えると、「ティンダロスの猟犬」を彷彿させる。

「ティンダロスの猟犬」のほうが有名だし、鋭角から出てくるとか面白い設定もあるのに、なんで空鬼にしたんだろう。「絵から出現する」ほうがストーリー映えするし、分かりやすいからかな。

クトゥルフ神話TRPGのイラストはちょっと残念な感じだが、ゲームの空鬼のデザインは怖くて不気味で良かった。クトゥルフ神話TRPGもほとんどのクリーチャーは気持ち悪さと不快さと怖さがうまく表現されているのに、ちょいちょいこういう残念な感じのイラストが混じっている。

 

「クトゥルフ神話がよくわかる本」の「ティンダロスの猟犬」はめちゃくちゃデザインが好きなので、ゲームで動くところが見たかった。

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「クトゥルフ神話」がよくわかる本 (PHP文庫)

「クトゥルフ神話」がよくわかる本 (PHP文庫)

 

 

ネクロノミコン

クトゥルフ神話の聖典「ネクロノミコン」も出てくる。

クトゥルフ神話の範囲と意味について述べた本は、『ネクロノミコン』よりも古いものもあるのだが、人間の言葉で書かれた最良の本はやはり『ネクロノミコン』である。(略)

『ネクロノミコン』のオリジナル版は「キタブ・アル=アジフ」という名で知られている本で、730年ごろダマスカスでアラブ人のアブドゥル・アルハザード(アブド・アル=アズラッド)によって書かれた。

(引用元:「クトゥルフ神話RPG) 

 余りストーリーに絡んでいないのが、ちょっと残念。