うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【2020年男子バスケ天皇杯雑感】千葉ジェッツの早々の敗退にがっくり、辻の復活が嬉しい、比江島がんばれなど。

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2020年のバスケ天皇杯の雑感。

今年は千葉ジェッツが早々に敗退したため、モチベーションがガタ落ちしており準決勝から視聴した。

千葉の次に応援しており、今年は中地区で敵なしの川崎対あいも変わらず強い宇都宮の好カード。

試合前に実況者が「辻にかかる負担が大きいですね」と言っているのが不思議だった。篠山の欠場についての話なら、負担が増えるのは藤井や青木では、と思っていたら…。

まさかの藤井がインフルエンザで欠場。

ええええええええええ~~~。

どうするのか、と思ったら、辻を一番でスタメン起用。

ガードが二人ともいないくて、普段二番をやっている人を急遽一番として起用、しかも相手はブレックスじゃあ無理だろう、とつい思ってしまった。辻はシューターとしてはトッププレイヤーだけれど、Bリーグになってからはガードをやっているのは見たことがない。

素直に白状するけど、この時点で「ああ終わったな」と思った。大変申し訳ありませんでした。

 

勢いは怖い、と改めて感じた。

後半は宇都宮はやることなすこと空回っていて、ブレックスでもこんな風になってしまうのかと驚いた。

相方が「いつものメンバーが相手じゃないと、意外と敵も混乱するんだよね~」と言っていたがそういうもんかいな。

試合そのものが辻の復活劇だった。前シーズンのCSの感想でも書いたけれど、やはり川崎は辻がいてこそという感じがある。

個人的には篠山や藤井のほうが好きだけれど、千葉の富樫、東京の田中みたいなものでそのチームのスター、エース、象徴のような人はいる。

熊谷は本当に取ってよかったな~。ディフェンスの強度がかなり上がっている。

 

決勝は結果は残念だったが、渋谷のしつこいプレスにつぶされそうになって(今シーズンの渋谷のプレスは宇都宮並みだ。)「ああ、やっぱりだめか」という局面が何度もありながら、その都度喰らいつけたのはすごいと思う。

戦えるメンバーが圧倒的に少なかったのに、体力気力勝負で負けなかった。いい試合を見させてもらった。「千葉が負けたから、ネット観戦でいいや」と思わず、見に行けばよかった。

 

一方、準決勝でもなかなか真価を出せなかった比江島。辻と高校大学の先輩後輩だからどうしても比べられるのか、解説でも「比江島にも頑張ってほしい」と言われていた。

月曜日に放映された「熱血バスケ」の中の篠山、田中、比江島のワールドカップ反省対談でも後ろ向きの発言が多かった。

試合前何を考えていたか、で他の二人が「わくわくした」みたいなことを言っているなかで、「ターンオーバーとかしたらどうしようと心配で緊張した」とかシュートの話で「自分のいいところを余り覚えていない」など発言がネガティブなうえに、雰囲気も暗い。

普段どういう人かは知らないが、テレビで見る限りでは、実績や能力が華々しいわりにはおとなしくて控え目なんだな、という印象だったけれど対談のときはそれが際立っていた。

スポーツ選手は、だいたい調子が悪いときでも自分をどこか信じていて(というより信じるしかないというか)必ず一番になる、という意思が根底にある人が多いので、このときの比江島から感じた「自分に対する不信感」みたいなものに驚いたのだ。

自分が想像する才能があり常にハイレベルな環境でプレイをし続けてきた選手は、例えば富樫みたいなタイプだ。調子が悪いときでも、「とにかくゴールに向かう」「最後は自分」みたいないわば「最終的には自分自身しか信じられるものはないから、自信を持つ」という雰囲気がプレイからにじみ出ている。

ワールドカップの結果にショックを受けたのは、日本代表の全選手が同じだと思う。その中でも篠山は前向きさや周りを見たり気遣う余裕は失わなかったり、田中は屈辱をばねに自分の中のストイックさの強度を高めているように見えたので、余計に印象的だった。

スポーツ選手は結果を出すための試行錯誤はあっても、「自己に対する根本的な不信」みたいなものを持っていそうな人が少ないと感じる。(そういうものがあったらやっていけない世界なのではと推測している)

人としてはそういう不信感を持っている人のほうが面白いとは感じるけれど、競技の世界ではプラスに働かなさそうな思考だと思う。メンタルコントロールも自己管理の世界なのだろうと思うので、どうにか頑張って欲しい。

「ガラスの仮面」で月影先生が「才能を生かすには自信と闘争心が必要」と言っていたが、その通りだよなあ。

対談はこのあとも続くみたいだから、話しているうちに雰囲気が変わるかもしれない。 

とりあえずオリンピックではリベンジを期待しています。