うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

「かぐや様は告らせたい」19巻のカップル論争に参戦したい。

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(引用元:「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」19巻 赤坂アカ 集英社)

 

基本的に「公式で固定されたカップルを、自分が楽しめるか興味を持つか否かという軸で考えるタイプの人」なので、カップル論争にそこまで深入りしたことがない。

うまくいかない場合は、「なぜうまくいかないか」を考えるのも楽しい。

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「好き同士なのになぜ忠犬ごっこをわざわざやるのか?」というところが恋愛描写の醍醐味だ。

 

ただ本編がカップル論争をやれと言うなら(言っていない)、それはそれで乗っかりたい。

自分は石ミコ派だ。

理由は石上に恋する伊井野が死ぬほどかわいいから。

つばめ先輩は、ちょっと石上の手に余るのではという感じがする。

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前にも少し書いたけれど、19巻を読んでさらに「うーむ」となった。

上の記事で「何も考えていない」と書いたけれど、友達に言われたことをそのままやったのか…。

「石上を泊まらせることは作為的に仕掛けていたのに、それが何のためか、何を望んでいたかがわからない」という描写と辻褄が合う。業が深い。

 

「何かを言われたら、『そういうものかな』と思って応えてしまう」このパターンが刷り込まれている人は、真剣に付き合うのはかなり難しい。

「真剣とは何か」から話が始まるからだ。「相手を知りたい、相手に応えて欲しい」と思っても、その応える実体が相手にはない。道のりが険しい。

「カワイイ女の子と付き合えてラッキー」くらいの人間ならいいけれど、石上は好きでもない女のために不誠実にふるまった人間を殴り、周りを全員敵に回して追い詰められても自分を曲げないような人間だ。

伊井野の存在がなかったとしても、相性が悪すぎる。

つばめ先輩の悪気ない言動が石上を傷つけて、その傷ついた姿を見てつばめ先輩が困惑する、というクリスマスの出来事を延々と続ける未来しか今のところ見えない。

 

つばめ先輩が抱えている

「私、今までそういうことを考えないで恋愛してきたな、ってさ」

「これがどういう『好き』なのかわからない」

「子安を唆して大失敗したばかりじゃない」

この辺りの「考えることを拒否する自分のなさ」……からの「自分を守るために自分を持たない弱さ」を解決するまでは、石上はやれない(キリッ

 

恋愛することでつばめ先輩が持つ弱さや臆病さを乗り越える、という考えかたもあるけれど、よほどのことがないとつばめ先輩はそこまで石上に寄りかかれないのではと思う。

寄りかかるとは何ぞや? というと白銀父に言ったような

「自分の気持ちが恋愛感情なのかどうかわからない」

ということや、「好きとは何か、と考えてしまう」という正直な気持ち、そんなクソ面倒くさいことを考えるクソ面倒くさい自分をそのまま相手にさらけ出すことだ。

それが相手を信頼することにつながり、相手を信頼することが恋愛の……というより、人間関係の土台になる。

ということは、直前のかぐやと早坂の関係でやったばかりだ。

こんなことを言ったら、こんなことがわかったら相手が傷つく、と思って本心を隠して付き合えばもっと相手を傷つける。本音を言わないで行動をしているとどんどん自分の気持ちがわからなくなる。

そして相手を騙しているのでは、欺瞞の関係では、と罪悪感を持ち、結局は何も言わずに離れる。

 

あれほど追い詰められても「自分の気持ちは偽れない」と思う石上から、つばめ先輩は得られることがたくさんあると思うけれど、恋愛感情が絡むとその過程で血反吐出るほど傷つけあうが、早坂とかぐやのように石上とつばめ先輩がそれを乗り越えられるかと考えると自分は難しいんじゃないかと思う。(石上は、付き合う前から泣かされているし)

「傷つけ合うこと、乗り越えられなかったこと、そういう経験もまた財産」とは思うけれど、「かぐや様は告らせたい」は「相手を傷つけないため」と自分を騙して、自分が傷つくことから逃げるのはダメだということを描いてきた話だ。

人を信頼できない臆病さを抱えたかぐやが、試行錯誤して自分の臆病さを克服して会長と結ばれ、早坂との関係も築きなおした経緯や石上の過去の話もそうだ。

つばめ先輩が「自分がわからない今の状態」のまま石つばルートになるとはちょっと考えづらい。

と言いつつ、「自分を見せないつばめ先輩に傷つけられる石上を見て、伊井野がツンデレ心配をし、八つ当たりされて泣く」を永遠に繰り返すドロドロルートもそれはそれで面白そうだ。

つばめ先輩は、それこそ白銀父のような、出て行かれようがそれでも相手が好き、多少振り回されても動じないで受け止めてくれる人じゃないと難しいと思う。石上みたいにいちいち動じられると(そこが石上のいいところだが)罪悪感がたまってすぐに逃げ出しそうだ。

 

とここまでは余談だ。ここからが本題。

自分はできればかぐや×石上が見たい。

公式である白銀×かぐやに反対したいわけではない。白銀×かぐやも好きだ。

公式はそれでいい。

いいのだけれど。

白銀に対してとはまったく違う顔をかぐやが見せる、かぐや×石上は捨てがたい。

「まったく得のないことをしたがる子よね。ほんと、可愛い後輩だわ」

会長相手の余裕のないかぐやでは決して見られない、一見クールで関心もなさそうでいながら滅茶苦茶面倒見がいいお姉さん顔(ちょっと氷)がいい。

ちなみに石上×かぐやは解釈違いの別宗派だ。この二人ならかぐや×石上。ここは譲れない。

平行世界線とか夢落ちでもいいので見てみたい。

 

結論:カップル談義は滅茶苦茶楽しい。

 

19巻を読んで、雲鷹×早坂母が推しカプ(使い方あってるのか)として急浮上している。

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 (引用元:「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」19巻 赤坂アカ 集英社)

 雲鷹が早坂の父親とかだったら滅茶苦茶萌える。

外伝でやらないかなあ。