「おけけパワー中島」で有名になった「同人女の感情」改め「私のジャンルに『神』がいます」が完結した。
特に「素晴らしき過疎ジャンル」が好きで繰り返し読んでいる。読むたびに元気がもらえる。バトコアは素晴らしいジャンルだ。
単行本化したので早速ポチった。
最終話の12話は「神」綾瀬のアンチである柚木の話だ。
柚木の推しである「金のストレラ」のGくんが唐突に死んでしまう。
(引用元:【同人女 最終回】天才字書きのアンチ 後編 - 真田のマンガ - pixiv)
そうとう急に死んだんだろうな。
あんまりな展開に思わず笑ってしまったが、気持ちはわかる。
自分はそこまで特定のキャラクターを好きになることはないし、仮に死んだとしてもストーリー上必然性があるなら、その死も含めてそのキャラだと思うことが多い。悪役を好きになることが多いので、「まあ死ぬだろう」とある程度覚悟しているのもある。
ただ唯一、そのキャラの死がショックで先の展開が読めなくなったのが、「ロストキャンバス」の蟹座のマニゴルドだ。
それ以前の展開で、アルバフィカ、アスミタ、ハスガードとみんな死んでいるのだから死ぬのはわかっていたはずなのに、死んだときものすごくショックだった。
当時の心境はもう思い出せないのだけれど、これくらい出しただけで殺すはずがない、と高をくくっていたのかもしれない。
「ロストキャンバス」は正伝は全223話なのだが、マニゴルドが登場するのはたった15話だ。びっくりする。まあ他の黄金のファンもそう思っているとは思うけれど。
その後のエルシド編はかろうじて記憶にあるのだが、エルシド編の後のブルーグラード編はまったく記憶になかったので読むのをやめてしまったのかもしれない。もしくは記憶に定着しなかったのかもしれない。
単行本化したあとはマニゴルドが登場している7巻、8巻、9巻、外伝の4巻だけを買って大事に読んでいた。
と言っても、7巻は登場したもののしばらく主人公テンマと別行動、9巻は死後シオンにメッセージを伝えにきただけなので、しっかり出ているのは8巻しかない。単行本でいっきに読むと本誌で読んでいたとき以上にあっという間に死んでいる感じが強く、二重にショックを受ける。
長い年月経ったあと、一から読み返して、「ロストキャンバス」は全編通して読んで、初めて面白さがわかる話なのだと気付いた。
「ロストキャンバス」は「人生は一瞬だけれど、その一瞬が積み重なって歴史があり、今がある」ことがテーマになっている。決して安易にキャラクターを死なせるわけではなく、その死と生に何の意味があったのかということをキャラたちの死後の展開で語っていく話なのだ。
最後までストーリーを読み続けて、マニゴルドのストーリー上の生は一瞬だったけれど、決して無駄ではなかったということが実感できる。もっと早く読み返せばよかった。
ということに改めて感動して、記事を何種類も書いた。
書いた当初「おお、懐かしい」と言って読んでくれた人がいて嬉しかった。もしかしたらこの先「最近初めて読んで面白かった」という人が訪れてくれるかもしれない。
たまに記事を読み返すと自分自身も「そうだなよなあ、ロスキャン面白いよな」という気持ちになれる。
そして本編を読み返して「やっぱり面白い」と思える。幸せなことだ。
(引用元:【同人女⑨】すばらしき過疎ジャンル 後編 - 真田のマンガ - pixiv)
みつばさん好き。
マニゴルド以外では、外伝15巻16巻に出てきたザフィリと教皇イティアが好きだ。アスプロスも好きだから、「真面目すぎて闇堕ちする」パターンが好きなのだろう。
正伝の前世代の話とかスピンオフとか出ないかなあ。
『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』の記事
正伝の感想。
外伝の感想。
キャラごとの話。