うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

「あなたを殺そう(傷つけよう)とする私(俺)を受け入れて」×「救済(拒否)者」の組み合わせについて考えてみた。

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ダルのどに似てるシチュのカプ他にあるー?

 

元ネタの「プリキュア」についてはわからないけれど、この増田について考えてみた。

増田が上げている条件が

①敵対カプ

②正義女対悪役男

③疑似親子(兄妹・姉弟・魂を分け合った相手など)

④男が女に執着しつつ殺し愛

⑤最終的には女が男をぶっ殺すのが希望。男が改心して幸せになるは興味なし。

だ。

 

自分が思うにこのカプを定義すると、

「あなたを殺そうと(傷つけようと)する私(俺)を受け入れて」×「そんなあなたを救いたい(救済願望)」もしくは「救済拒否」だ。

「受け入れて(男)」×「救済者(女)」が多いかと思って考え出したら、意外と「受け入れて(女)×「救済者(男)」も多い。

現実で考えると「自分を傷つける相手を救済しようとする」は、共依存一直線で問題だけれど、創作であればそういうのもアリかなと思う。

パターンを分けて考えてみた。

表記は左「受け入れて」×右「救済(拒否)」。

 

①「救済」(改心)パターン

増田が興味がないパターンだけれど、このパターンが一番多く思いつく。

 

ヒュンケル×マァム(「ダイの大冒険」)

このパターンの王道であり古典。

マァムは名前の通り、パーティーの疑似母親だし。

ただヒュンケルの改心が早いのと「女は殺さない」ので「殺し愛」の点では、若干物足りない。

物語的にマァムが最終的に選ぶのがポップのように見えるところが、自分の中では好印象だ。

マァムはヒュンケル相手だと「受け入れ要員すぎる」ところがちょっと不満で、対等に喧嘩できるポップとのほうが自分は好み。

ヒュンケルは好きだけどね。

 

ベアトリーチェ×戦人(「うみねこのなく頃に」)

「受け入れて(女)」×「救済者(男)」パターン。

「ベアトの中の人」は気の毒な境遇だと思うけれど、戦人もよう付き合うなと思ってしまう。

「受け入れて」の人は面倒臭い人が多いので、「よくこんな振り回しに付き合うな」という目で見てしまうことが多い。

「受け入れて」側の人が「振り回している」自覚がどれくらいあるかでも、このあたりの見方は変わるけれど、ベアトはそこを省みる余裕はないところが何とも。

 

里伽子×藤井(「ラヴァーズ・キス」)

「受け入れて(女)」×「救済者(男)」パターン。

現代が舞台の話なので、物理的な「殺し愛」ではないが、尊厳の傷つけあいで、個人的にはこちらのほうが大人っぽいテーマだと思う。色々と考え出すとちょっと重い。

この二人は里伽子の振り回しに一度藤井がキレている、里伽子が自分から藤井に歩み寄っている(正面から向き合っている)ので、好印象。

振り回すだけで向き合わず、共依存まっしぐらパターンは余り好きじゃない。

 

アンシー×ウテナ(「少女革命ウテナ」)

「受け入れて(女)」×「救済者(女)」パターン。

この二人は「完全な同一人物ではないけれど、同一性を持つ」「一部分を共有している」と自分は考えているので、厳密には違うのかもしれないけれど、好きなので入れた。

「ウテナ」はあえて言うと「自分にとって受け入れがたい自分、失ってしまった自分をどう見つけるか」という話だと思うので、広義の意味では当てはまると思う。

 

②「救済者が救済拒否」(ぶっ殺すもしくは逃げ出す)パターン

増田が見たい話だけど、余り思いつかなかった。

 

童磨×しのぶ(+琴葉)(「鬼滅の刃」)

唯一思いついたのがこれ。③の疑似親子が当てはまらないから微妙だが。

「自分を傷つけよう(殺そう)とする相手をぶっ殺す」というのはそもそも普通の発想なので、話として成り立ちにくいのかも。

 

グリフィス×ガッツ(「ベルセルク」)

救済を拒否したら大変なことになりましたパターン。増田が言う通り、男同士のほうが成り立ちやすい関係なのかもしれない。

 

ナスターシャ×ムイシュキン公爵(「白痴」)

救済者が途中まで救済しようとしたけれど、手に負えなくなって逃げ出したパターン。

現実で考えたら、こうなるよなと思ってしまう。

本気で「救済」する気なら、一生をかけるつもりでやらないと結局は途中で投げ出すことになる。

それくらい大変なことだから「救済者願望」は現実では満たされにくく、だから創作で描かれるのだろう。

 

③「受け入れて」側が「救済拒否」パターン

「受け入れて」と言って傷つけておきながら、救済しようとすると逃げ出すという言葉にすると無茶苦茶なパターン。だが意外とよく見かける。

 

ロイエンタール×エルフリーデ(「銀河英雄伝説」)

この記事で書いた通り、自分はロイエンタールにとって女性はすべて「母親」の代替だと考えているので、ロイエンタールがエルフリーデにああいうふるまいをしたのは、自分を殺そうとしたエルフリーデが母親と被ったからだろうなと思っている。

増田の好きな疑似親子要素も入っている。

ロイエンタールは、こういうところが昔から納得がいかない。

 

サーセイ×ジェイミー(「ゲーム・オブ・スローンズ」)

「受け入れて欲しい、ただし私が望む受け入れ方で」という姿勢が一貫していたサーセイ。

ジェイミーは何だかんだ言って、結局は最後まで一緒にいた。是非はともかく、魂まで深く結びついた双子だった。うーん、しかし相手がサーセイか……。

 

マクギリス×ガエリオ(「鉄血のオルフェンズ」)

殺されかけた救済者がしつこく追うという珍しいパターン。

殺されかけたのだから理由を聞き出したくなる気持ちはわかるが、マクギリスも大変な相手に手を出してしまったなと見ていて思った。

 

とりあえず思いついたのはこれくらいだけど、また何か書きたいことが出てきたら付け加えたい。

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