やっとクリアできた。長かった。
真エンドも見ていないし、外縁もクリアしていなし、こけし&アーカイブ収集、達成の証もまだまだなので頑張りたい。
とりあえずノーマルエンドをクリアした感想。
ゲームの感想
前にも書いた通り、ゲームとしてはやりこみ要素が満載で中毒性が高い。
「自分が少しずつ上手くなっている感覚の味合わせかた」……というより、自分の好みの言い方で言えば「自分が少しずつ、この世界のことを分かっていってうまく生きていける感覚の味合わせかた」が無茶苦茶絶妙で上手い。
不思議なもので、慣れてくるとずっとこの暗くて不気味なダンジョンに浸かっていたいという感覚になってくる。
達成感を味合わせてくれるやりこみ要素も、各種用意されている。
難易度の上げ方も単純に敵の種類や数が多くなるだけではなく、マップが暗く複雑な外縁や、勾玉を集めるチャレンジなど色々とあって飽きない。
元々がフリーゲームのせいか、画面はシンプルで徘徊者は動きがかくかくしているし、美麗なグラフィックでもないけれどまったく気にならない。極端なことを言えば、システムが面白ければ、線画でも想像力で補える。
システムがしっかりしていれば、いくらでもどんな風にでも遊べるんだなという見本みたいだ。このあたりは世界観がしっかりしているので、どんな無茶苦茶なプレイでも包括する「スカイリム」を彷彿させる。
土台がしっかりしていると、遊び方もストーリーも固定されない。
逆にストーリーの根幹にあるものが強烈で、ルール(設定)が無限に変形していく(ルールが変形すること自体がルール)物も面白い。
ゲームに限らないけれど、すべてを描きこみすぎると想像や思考の幅が限定されるので余白は大きく残してあるもののほうが好きなものが多い。
「シャドーコリドー」はクッソ広いマップとか塔みたいな立体迷路とか公開してくれれば、永遠に遊べそう。
こういう時代だからマップもネットを調べれば出てくるけれど、本当は自作でマッピングしながら攻略すると楽しいんだろうな。
YouTubeでやりこみ動画も数多公開されている。徘徊者の性質を検証した動画が面白かった。
*以下、ストーリーの感想。ノーマルエンドのネタバレを含みます。
ストーリーの感想
気味悪がられて村八分にされて殺された母親を生き返らせるために、魂を集めていた。しかし母親は、憎悪の塊の化け物となって甦ってしまった。
ストーリーはありがちだったけれど、ゲームが本題なのでストーリーはありがちのほうがむしろいいとは思う。
ヒバナが可愛く健気だったので、「ありがち」と思いつつぐっときた。
猫の「どんな世界でも、彼女が望んで創った世界だからここに残りたい」(うろ覚え)という言葉が良かった。
「母親に会いたいだけ」とは言ってもヒバナのやったことは許されないことだし、創った世界はちょっと理解しがたいけど、一人(一匹?)くらいその気持ちを受けとめて殉じる人(猫)がいてもいいよな。
真エンドはどうなんだろう。母親とヒバナが浄化されるのだろうか。
個人的には猫×ヒバナが世界を永遠に徘徊エンドが見たい。
サムネ用。