*一巻のみ若干のネタバレがあります。
「東京卍リベンジャーズ」は支部で凄い人気なので気になっていたが、最近は「漫画は完結したら読もう」と思っているので、読んでいなかった。
先日ちょうど相方と「最近、ヤンキー漫画*1って見かけなくなったな」と話したけれど、「東京卍リベンジャーズ」の粗筋を読んだら正に「ヤンキー×タイムリープもの」だった。
特に理由なく、デスゲームものだと思っていた。
「ヤンキー漫画だったのか」と思い、興味がわいて購入。
1巻を読んだ。
「ヘタレ男子が、いざと言うときに覚醒して侠気を見せてトップに気に入られる」という冒頭のベタな展開が個人的な好みとしては気になるけれど、キャラクターは良かった。
まあそうは言っても、ベタな展開はやはり楽しい。最大公約数的に興奮をもたらすから「ベタ」になるのだろうが。
武道の中学時代の友達の「男子のアホなノリ」が、凄いリアルなところがいい。中学時代の同性だけの集団のノリは、その輪の外にいる人間には理解しがたい面がある。ヤンキーはその最たるものだ。
あとは主人公の彼女の日向が滅茶苦茶好み。
ちゃんと筋を通して真っすぐで、「自分が彼氏(主人公)を守る」と言えて、自分が間違っていると思ったらすぐに頭を下げられる。
こういう子、凄く好き。
こういう話は、「救う彼女」が割と偶像的というか、優しくて主人公を受け入れてくれるだけの女の子みたいなパターンも多いけれど、日向はちゃんとキャラが立っているので、「日向のことがめちゃめちゃ好き」「日向は死んじゃ駄目だ」という武道の思いに共感できる。
(引用元:「東京卍リベンジャーズ」 和久井健 講談社 1巻)
勘違いだと分かったら、すぐに謝るヒナ。
あわあわしているところが可愛い。そしてマイキーの忠告に素直に「ハイ!」と言うところもいい。
ヒナ、可愛い。(二回言う)
マイキーは「IWGP」のキング(ドラマ版)を彷彿させる。滅茶苦茶喧嘩が強いけれど、ゆるくて天然っていう。
「女を殴るわけない」「それなりに筋を通すのが『不良』だ」という理想を持っていたマイキーたちが、極悪非道の半グレ集団になったのは何故なのか、という謎の提示の仕方もいい。
とりあえず休み中どこにも出かけないので、既刊23巻をまとめて読もうと思う。
*1:相方は「ろくでなしブルース」が好きだったらしい。自分はヤンキー漫画というと「クローズ」「クローバー」「カメレオン」辺りを思い出す。