うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【その2・王位継承の設定&ルール編】「HUNTER×HUNTER」の暗黒大陸編の設定が余りに複雑すぎるので整理してみた&王子たちについて雑感。

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「HUNTER×HUNTER・暗黒大陸編」の情報整理。

前回は「出航前の状況」を整理した。

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今回はカキン帝国の王位継承について、主に参加する十四人の設定を整理してみた。

 

カキン帝国王位継承戦の勝者の条件

十四人の王子のうち

「生き残った唯一名が王位継承者」

「それをどう解釈するかも含めての王位継承戦」(363話)

 

継承戦のルール

①王族殺しは一族もろとも処刑。(365話)

②王妃といえども王子を暗殺すれば投獄される。(360話)

③王子たちにとっても王族殺しは極刑。(389話)

 

王妃同士には序列がある。

①下位の王妃から上位の王妃には連絡出来ない。

②上位の王妃は下位の王妃に一人、監視を付けられる。基本的には警護の任務はこなすが、依頼主である王妃と王子の安全を脅かさない限りは、という条件付き。(360話)

 

守護霊獣

王子たちが壺中卵の儀式を行うことによって生み出した「自身を形どる器」

王子の人となりに影響を受けて、形態・能力が変貌する。

①とりついた者のオーラを糧にする。

②王子の意思で動かすことは出来ない。

③守護霊獣同士は殺し合わない。(362話)

④守護霊獣のついた人間を、直接攻撃しない。(362話)

 

十四人の王子たち

船内では、ホイコーロ国王の十四人の王子たちが継承戦を行うことになっている。

ホイコーロ王には八人の正妃がおり、序列がある。王子たちは、母親である正妃の序列を受け継いでいる。

 

第一王妃ウンマの王子・二人

第一王子ベンジャミン

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

念能力:「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」

ベンジャミンに忠誠を誓った者が死ぬと、その能力を継承できる。ただし譲渡資格を有するのはカキン国王軍学校を卒業し、ベンジャミンの施設兵団に属している者に限る。

守護霊獣:不明。

性格・思考:「冷徹。交渉や命乞いで考えは買変えない」(364話)「直情型で最短の道を好むため誤解されやすいが、理詰めで話し、情報を提供すれば的確な判断が出来る」(363話)

目論見:国を強くするために、他の王子を「枝打ち」することに肯定的。

37巻終了時点の状況:ムッセの身柄が確認されるまでV・VIPエリアで監視・拘留措置。(376話)

 

第四王子ツェリードニヒ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

念能力:「刹那の十秒」(仮)

37巻で目覚めた特質系の能力。これから起こる十秒間を見て、自分だけ行動を変えられる。

守護霊獣:不明。(ツェリードニヒに嘘をつくと人外の者に変えられる?)

特長:緋の目を持つ。クラピカの標的。念能力の天才。エイ=イ一家のケツモチ。

性格・思考:気まぐれで残虐。面白いことが好き。

 

第二王妃ドゥアズルの王子・四人

第二王子カミーラ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

念能力:「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」

迎撃型の念獣。死後発動し、攻撃してきた者の命を以て蘇生する。

守護霊獣:「操作系・強制型」

ある条件を満たした者を意のままに操る。

特長:意見できるのは父親のホイコーロ王のみ。不可知の民から忠誠を捧げられている。

性格・思考:「カミーラに王の座など、狂犬に子守をさせる様なもの」「願っただけで実現しないなんて、どれだけ理不尽なのかしら」(363話)

目論見:他の王子には、「カミーラが王にふさわしいから」と自ら死んで欲しい。

37巻終了時点の状況:ムッセの身柄が確認されるまでV・VIPエリアで監視・拘留措置。(376話)

 

第五王子ツベッパ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「変化系・共存型」

守護霊獣の体内で様々な効果を持つ薬品を生成することが出来る。

特長:下位王子の処遇について、国王と折衝できる政治力がある。

性格・思考:冷静で合理的。待たされても屈辱とは感じない。

目論見:国王制そのものに否定的。上位王子に国政を握らせるのを阻止したい。上の三人の王子は醜悪すぎるから粛清すべき。

 

第七王子ルズールス

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「具現化系・半強制型の操作能力」

標的の欲望を具現化し罠を張る。標的が罠にハマると発動する。

特長:シャア=ア一家のケツモチ。

目論見:麻薬中毒者の更正を考えている。(366話)

 

第九王子 ハルケンブルグ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「強化系相互協力型」

羽の刻印を持つ者が王子の下へ集まるほど、個々のポテンシャルを高め合う。

特長:王室に批判的。継承戦も父親を殺してでも止めようとした。母や姉たちとは折り合いが悪い。唯一、ツェリードニヒには好意を抱いている。

性格・考え方:自分にも他人にも厳しい。覚悟を内に秘めるタイプ。

目論見:当初は継承戦、王室制度そのものを廃止しようとていたが、父国王に「王などいらぬなど、王になってから言え」と言われ腹を括る。

 

第三王妃トウチョウレイの王子・一人

第三王子チョウライ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「具現化系複合型」

守護霊獣が吐き出したコインの所有者が条件を満たすことで、様々な能力が発現する。

特長:シュウ=ウ一家のケツモチ。実の父親はシュウ=ウ一家の組長・オニオール=ロンポウ?

性格・思考:出来たら殺し合いを避けたいと思いながら、いざとなればためらわない優しさと残酷さを持つ。機嫌を損ねずに付き合えば、王子の数が絞られるまでは標的にされない。

 

第四王妃カットローノの王子・一人

第六王子タイソン

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「放出系・拡散徴集型」

目玉ジャクシのついた者からオーラを徴集し、代わりに幸福感を与える。教典唯一の禁忌を破ると厳しい罰が下る。

性格・思考:タイソン教典により、愛を世界に広めることだけを考えている。

目論見:全人類がタイソン教徒になった時に、真の平和が訪れる。今のところ、継承戦にはまったく興味を示していない。

 

第五王妃スィンコスィンコの王子・一人

第八王子サレサレ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「操作系・拡散式誘導型」

守護霊獣が吐き出す煙を吸うとサレサレへの好感が高まる。

特長:女性好きで怠惰。母親のスィンコスィンコに発破をかけられている。

37巻終了現在:ベンジャミンの私設兵ウショウヒに殺害され死亡。(382話)「次の晩餐会で世界が変わるぜ?」(366話)とは何を目論んでいたのか。

 

第六王妃セイコの王子・二人

第十王子カチョウ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:「二人セゾン(キミガイナイ)」

カチョウとフウゲツ、どちらかが死ぬとその者の姿になり、もう一方が死ぬまで側で護る。

特長:双子の妹フウゲツを守るために、嫌われ者を演じている。

性格・思考:「本当に心の強い子」

37巻終了時点の状況:船からの脱出に失敗し死亡。(383話)

 

第十一王子フウゲツ

守護霊獣:「秘密の扉(マジックワーム)」

空間移動能力で往路をフウゲツが操り、復路をカチョウが操る。

特長:双子の姉カチョウが何より大事。

目論見:カチョウと二人で船を脱出したい。

 

第七王妃セヴァンチの王子・二人

第十二王子モモゼ

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:操作系強制型? 「暇か?」という問いに「暇」と答えた念能力者を操作することができる。

性格・思考:母親に護衛を引き抜かれても文句を言わず、継承戦には興味を示していなかった。

37巻終了時点の状況:第五王妃スィンコスィンコ所属の兵タフディーに殺害され死亡。(368話)

 

第十三王子ワラヤーム

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:空間を隔絶する。

性格・思考:臆病。ビスケになついている。

 

第八王妃オイトの王子・一人

第十四王子ワブル

(引用元:「HUNTER×HUNTER」冨樫義博 集英社)

守護霊獣:不明

目論見:母親のオイトは、王政の撤廃を目指すハルケンブルグに王になってもらい、継承戦のことを黙っている代わりに安全を得ようとしている。→継承戦は回避したい。

 

王子たちについて。37巻までの雑感。

タイソン、ルズールス、サレサレはさほど興味なし、カチョウ以下の下位王子はとにかく継承戦そのものを回避したい。

実質上位五名+ハルケンブルグの争いだ。

現実的に見ると、この条件で勝てないとしたらベンジャミンはむしろどうなんだ、と思う。まあ上位四人とハルケンブルグはそれなりに強敵か。

王子だけで十四人もいて描ききれるのかと思っていたが、全員キャラが立っている。

ベンジャミンはただの横暴な奴かと思いきや部下思いだし、ツベッパのように周りと共闘しようとする人間もいる。ハルケンブルグが覚醒したり、チョウライの父親がホイコーロ王ではないため思惑が見通せないなど読んでいて飽きない。

ルズールスやタイソンは今のところさほど目立っていないが、ルズールスがシャア=ア一家のケツモチであるので、これから二線者たちの争いに絡んできそうだ。上位王子とも下位王子とも目論見が違いそうなので楽しみだ。

ツェリードニヒは、編に一人はこういう奴が出てくるなというイカれたタイプ。

ヒソカやイルミ、プフやパリスほど執着に偏ってはおらず、どちらかと言うとジンやゴン、ビヨンドのように「面白いものが好き」という傾向が強い。自分は余りこのタイプは好きではないが、ツェリードニヒは面白いキャラだと思う。

「念の世界、めっちゃ楽しい」っていうところはちょっと好感を覚えた。あとテータとの関係が好き。

イカレたタイプ全員が一堂に介したらどうなるのだろう。見てみたい。

カチョウとフウゲツは両方守護霊獣が相互協力型なので、そこから「唯一の生き残りが王になる」というコンセプトからズレている。

カチョウ、死んでしまうとは。悲しい……。