お盆休みを利用して、知床五湖に行ってきました。
この記事をなぜ書こうかと思ったかというと、服装や混み具合の状況などがガイドブックを読んでもよく分からなくて、ネットでも調べても余り情報がなかったからです。
これから初めて行く方は、参考にしていただければと思います。
*公式の情報や確実な情報は、自分でご確認ください。本記事は、あくまで参考程度にとどめていただければと思います。
*2016年8月中旬ごろの状況の記事です。
服装は、どんな服装が快適か
夏の知床五湖は、暑かったです。
午前10時ごろに現地に到着して、10時半から12時くらいまで歩いたのですが、気温だけで考えるならば半袖短パンでちょうどいいです。
ただ、虫が多く、藪の中を歩くような道が多いため、通気性のいい長袖長ズボンがいいと思います。
自分は半袖の上に薄手のパーカー、ジーパン、軽登山靴、帽子という恰好で行きました。
道は天気が良くても、ぬかるんでいる箇所があるので、汚れてもいいスニーカーなどがいいと思います。
実際歩く時間は?
五湖すべてを見る大ループ、比較的有名な一湖と二湖だけを見る小ループがありますが、主は大ループを歩きました。
写真をとりながらのんびり歩いて、一時間半くらいで一周できます。
特に健康に問題がない大人ならば、まったく問題なく歩けます。
未就学児の子供や体力のない年配の方などがいる場合は、少し大変だと思います。
植生保護期のレクチャーは、行ったらすぐに受けられるの?
自分が一番悩んだのは、この問題です。
植生保護期は、このレクチャーを受けないと遊歩道を歩けないと書いてありますが、
レクチャーってなに? 予約しないと受けられないの? でも、道が混んでいたら、予約時間までにいけないかもしれないし。
と、色々と悩んで調べましたが、よく分かりませんでした。
結論から言うと、当日に行って、ほとんど待たずにすぐに受けられました。
レクチャーは10分ごとに行われ、いっぺんに30人くらいまで受けられるので団体さんがいても、ほとんど待たずに受けられます。
センターのようなところで①券売機で券を買い、②代表者の情報を書いた紙を券と一緒に提出して、③許可証をもらってレクチャーの時間になるのを待つ
まったく迷わずに、滞りもなくすぐにレクチャーが受けられました。
センターの状況や行くまでの状況
一番待たされたのが、駐車場に入るまでの時間です。
午前10時ごろついたのですが、30分くらい道路に並んでいました。
12時すぎに出たときには、入ったとき以上に車が並んでいたので、待つのがいやであれば早めに来たほうがいいかもしれません。
駐車場は午前7時半から開いていると書いてありました。
駐車場は警備員さんが5,6名いて、誘導がとてもしっかりしていました。入れたはいいけれどとめる場所が分からない、なんてことはありませんでした。
主の地元の大型ショッピングセンターの誘導などより、ずっとしっかりしています。
お手洗いなどの設備もキレイでしたし、数も十分あるのでトイレ混雑もありませんでした。
ヒグマは出るのか。
「出るわけないだろう、ふふん」と思っていました、すみません。
いや、出会っていないんですけれど。
ただ知床の人にとっては、「ヒグマに遭遇する」ということは、割と日常的な出来事のようです。
自分の感覚としては、「万が一のときのために言っているんでしょう?」と思っていましたが、どうもそういう感じではないようです。
事前に受けるレクチャーの内容も八割が、「ヒグマを見かけたら、どうするか」というものでした。
これも口を酸っぱくして色々な人に言われましたが、「ヒグマが人を襲うなんてことはほとんどない。ヒグマは人間を食べ物ではなく敵と認識しているので、ヒグマだって人間に会いたくないんだ」と言っていました。
ガイドの人は通勤などで車に乗っている途中、道路で普通にヒグマを何回か見たことがあるそうですが、ヒグマもこちらに気づくと逃げるそうです。
一時期「日本最大の獣害」と言われる「三毛別ヒグマ事件」の本を読み漁っていたので、ヒグマに対してだいぶ偏った知識を持っていたようです。反省。
(これも実際に起こった事件なので、知識として知りたい方はどうぞ。読んだら、行きたくなくなるかもしれませんが。)
「ヒグマ(も含めた他の動物たち)の住んでいる場所に、お邪魔させていただく」
という姿勢が大切です、と言われましたが、現地の人は常にそういう気持ちで動物たちと共存しているんですね。
事前のレクチャーなしでも入れる「高架木道コース」。一湖が見れます。
海と山に挟まれて絶景ですが、見てのとおり、木陰がないので、遊歩道以上に暑いです。
羅臼のホエールウォッチング
知床半島の反対側、羅臼でホエールウォッチングもしました。
ちなみに羅臼は涼しかった……というより、気温18度で寒かったです。
同じ知床半島でも、知床峠を挟んで、宇登呂と羅臼ではまったく気候が違うそうです。
ホエールウォッチングのときはカッパを貸してくれますが、自分でもパーカー類を用意しておいたほうがいいかもしれません。
「羅臼といえば、ヒカリゴケ」ということで、ペキンノ鼻も見たかったのですが、残念ながら時間がありませんでした。
流氷も有名なので、ぜひ冬の知床半島も行ってみたいです。
おまけ:記事の関連図書
慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)
- 作者: 木村盛武
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/04/10
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