うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

漫画版「十角館の殺人」2巻感想。コミカライズの面白さは、作画者の解釈が楽しめるところ。

漫画版「十角館の殺人」2巻が発売された。 十角館の殺人(2) (アフタヌーンコミックス) 作者:綾辻行人 発売日: 2020/08/21 メディア: Kindle版 第一の殺人が起こり、いよいよ話が始まった感がある。 二巻を読んでいて不思議な感覚に襲われた。 「先が楽し…

ブロガーバトンが回ってきたので、ブログについて語りたい。

「ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。」を書いているあかねさんからブロガーバトンが回ってきた! ありがとうございます! www.akane1033.com 旦那さんと息子さんとドイツに住んでいるあかねさんのブログは、旅行あり、育児あり、考え方あり…

自分が好きなものには、自分のためにおけけパワーしていきたい。

話題になったおけけパワー中島。 突如トレンド入りした「おけけパワー中島」とは、同人女たちの深い業をすべて背負い心を搔き乱す「概念」だった…様々な考察集まる - Togetter 先日、「感想がもらえないので筆を折る」という作家の文章を読んだ。 そのこと自…

【小説感想】「タタール人の砂漠」多くの人にとって普遍的な人生の話&カフカについて

タタール人の砂漠 (岩波文庫) 作者:ブッツァーティ 発売日: 2013/04/17 メディア: 文庫 街の人々から忘れ去られた辺境の砂漠の砦に配属された青年将校が、「いつか来る」と言われている「タタール人の襲来」を待ち続ける話。 「イタリアのカフカと称される」…

「Return of the Obra Dinn」をクリアしたので、感想&考察。

消息不明になった船の乗員乗客60名の身元と生死を調査し、船に何が起こったのかを推理する「Return of the Obra Dinn」をクリアした。 www.saiusaruzzz.com 面白かった。 個人的には脳トレのイメージがある。ほどよい頭の体操がやりたい、と思う人にオスス…

ブラックボックス化した事件の経緯を解き明かす。「Return of the Obra Dinn」が面白すぎる。

1802年、60名の乗客乗員を乗せてロンドンから出発したオブラ・ディン号が海上で消息を絶つ。60名の乗員は誰一人帰ってこなかった。 五年後の早朝、無人のオブラ・ディン号がロンドンにたどり着く。 一体、オブラディン号に何があったのか? 乗員たちはどうな…

【小説感想】ミステリー×民族学×幻想×ハイデガー 奥泉光「葦と百合」

*ネタバレ注意。 葦と百合 (集英社文庫) 作者:奥泉光 発売日: 2014/11/07 メディア: Kindle版 (あらすじ) 学生時代、自然と共生するコミューン「葦の会」に入って音信が途絶えた恋人と友人のことを思い出し、式根はその跡地を訪れる。 しかし「葦の会」…

【漫画感想】南波あつこ「青夏 Ao-Natsu」の今後をこんな風に予想。

南波あつこの「青夏-Ao Natsu-」全8巻を読んだ。 高校一年生の理緒が、夏休みに祖母のいる田舎に行き、そこで地元の高校生・吟蔵に出会う。ひと夏の恋の話。 *以下ネタバレあり。 青夏 Ao-Natsu(1) (別冊フレンドコミックス) 作者:南波あつ…