うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【鬼滅の刃キャラ語り】産屋敷耀哉の怖さは、不死川に言った「ごめんね」にある。

www.saiusaruzzz.com 前回の記事で語った通り、自分にとっては無惨よりも耀哉のほうが怖い。 「無惨よりも」というより、今まで読んできた創作の中でもトップクラスに入るほど、自分にとってお館様は怖いキャラである。 耀哉の怖さが一番出ていると思うのは…

noteの企画への応募場所

現在、noteで行っている企画の応募場所です。 (現在行っている企画) 「感想屋さん」 (応募方法) noteの「企画条件」をご了承の上、「応募していただく上で送信して欲しいもの」に書かれたものを本記事のコメント欄に送ってください。 コメント欄は承認制…

【漫画感想】今さらだけど「鬼滅の刃」で理解できなかった点、あるいは「自分が理解できない物語」は面白くないのか。

*本記事には「鬼滅の刃」のネタバレが含まれす。注意してください。 「鬼滅の刃」の奥底に眠るものを、自分は理解できないと感じる 前に少し書いたけれど、「鬼滅の刃」という話の根底にあるものが、自分は頭ではわかっても感覚として理解できない、と思っ…

【小説感想】桐野夏生「柔らかな頬」 自己探求の暗い隘路を描いた傑作。初読のときに「微妙」と思った自分をはっ倒したい。

www.saiusaruzzz.com この読売新聞の記事に、 「風当たりは強かったですよ」と快活に笑った。 「柔らかな頬」で直木賞を受賞したときの反響についてこう書かれていたので、久しぶりに読み直してみた。 読み直すのは十ン年ぶりで、大まかな筋と結末は覚えてい…

【漫画感想】「父さんはひとごろし」 自分の父親が凶悪犯かもしれない、と苦悩する話かと思いきや。

父親が凶悪殺人犯としての過去を持つかもしれない、という設定を、社会問題の視点を入れずにエンタメに特化して描いている。 この発想が駄目な人は、胸糞が悪くなるだけなのでおススメしない。 自分は創作の中では大抵の描写は許されると考える人間なので、…

2021年7月8日(木)読売新聞 日本ペンクラブの会長に就任した桐野夏生のインタビューを読んだ雑感

2021年7月8日(木)の読売新聞に、日本ペンクラブ会長に就任した桐野夏生のインタビュー記事が載っていたので、それを読んだ雑感。 「日本ペンクラブ」は名前くらいしか知らなかったので、ウィキを読んできた。 日本ペンクラブ - Wikipedia 記事内では「言…

「グノーシア」に似ているらしい「Prismaticallization」(プリズマティカリゼーション)をプレイしたい&移植して欲しいゲームの話

他の記事にコメントを下さったかたから、『Prismaticallization』(プリズマティカリゼーション)というゲームが「グノーシア」に似ている(ところがある)、と勧めていただいた。(ありがとうございます!) 最近はコンテンツが膨大すぎて、小説にせよ漫画…

構造主義の精神分析家ラカンの思想を、年代ごとに追う入門書「ラカン入門」 感想とそこから考えたこと。

ジャック・ラカンの思想を年代ごとに追う向井雅明「ラカン入門」を読み終わった。 ラカン入門 (ちくま学芸文庫) 作者:向井雅明 筑摩書房 Amazon この本を読む前にラカンについて知っていたこと。 ラカンは構造主義の代表的な一人と言われる精神分析家で、当…

ブログを始めたころは、たった一人のために書いていた。

ブログを始めたのは、この世のどこかにいる自分みたいな人間に読んで欲しかったからだ。 自分みたいな人間というのは、秒速だったら秒速を、クリスティだったらクリスティを、ゲームだったらゲームのことがとにかく好きで好きで、自分がそれをどう読んだか(…

当事者たちが語る「天安門事件とは何だったのか」 「八九六四 完全版 『天安門事件』から香港デモへ」感想

「天安門事件」に関わった人たちへのインタビューを集めた「八九六四 完全版」を読み終わった。 八九六四 完全版 「天安門事件」から香港デモへ (角川新書) 作者:安田 峰俊 KADOKAWA Amazon この本を読もうと思ったのは、「天安門事件は名前は知っているけれ…