うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年 Amazonプライムビデオで見たアニメの感想記事まとめ

今までアニメはそれほど見たことがなかったのだけれど、今年はAmazonプライム会員に入会したのをきっかけに、Amazonプライムビデオでアニメをたくさん見た。 というわけで2017年に見たアニメの感想記事のまとめ。ひと言感想つき。 機動戦士ガンダム 鉄血のオ…

初めて読んでから十年以上たって、今さら思い至った井上雄彦「スラムダンク」の本当のすごさ。

「辺獄のシュヴェスタ」を読んだら、唐突に「スラムダンク」を思い出した。 以前、「魔法少女まどか☆マギカ」と「ベルセルク(黄金時代)」は似ているという記事を書いたのだけれど、それと同じような感覚でカテゴライズしたとき「辺獄のシュヴェスタ」と「…

【漫画】竹良実「辺獄のシュヴェスタ」の打ち切りが残念なので、色々と感想を語りたい。

竹良実「辺獄のシュヴェスタ」全6卷を読み終わった。 辺獄のシュヴェスタ(6) (ビッグコミックス) 作者:竹良実 発売日: 2017/12/22 メディア: Kindle版 編集部の都合なのか、作者の事情なのかは分からないけれど、最後は明らかに駆け足で打ち切りの終わり…

自分が知らない「普通」を教えてもらった。

先日、見た「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて」を見終えて、つらつらと考えたこと。 www.saiusaruzzz.com この番組に出たきっかけについて息子は、 「僕のことを知らない人が、僕のことをあれこれ悪く言うのが納得がいかなかった」 「マトモ(…

【口呼吸をなおして鼻呼吸になりたい】鼻うがい超初心者が鼻洗浄をやってみたので、その良さを伝えたい。

*本記事は医学知識がある医療専門家が書いた記事ではありません。鼻洗浄を初めて実際にやってみた人間の、個人的な感想及び体験記です。 「鼻うがい」「鼻洗浄」をやってみたいと思って調べたんですけれど、まったくやったことのない人間でもできるやり方や…

「平気でうそをつく人たちー虚偽と邪悪の心理学」感想 「邪悪な人」は、あなたのそばにもいるかもしれない。

他の人の記事で何回か見かけて、気になっていた本。 平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学 posted with ヨメレバ M.スコット ペック 草思社 1996-12 Amazon Kindle この本では、ある方向性の特性を持つ人を「邪悪」と名付けている。 この本で書かれて…

バスケ好きは必見! NHKBS1月曜日21時から放送中「熱血解剖Bリーグ」が面白い!

一昨日(12月9日(土))青山記念体育館に、サンロッカーズ渋谷VS千葉ジェッツ戦を観にいきました。めっちゃ面白い試合でした~~!! ある意味持ち味が真逆のチームで、どこで勝負するかどこをつぶすかの駆け引きが見ていて面白かったです。 ところで今日…

【Amazonビデオ】ホラー伝承を探求する「ロア~奇妙な伝説~」は、万人におすすめはできない。

Amazonプライム会員なら課金なしで見れる、Amazonオリジナル「ロア~奇妙な伝説~」のシーズン1全6話を見た。 ロア?奇妙な伝説? シーズン1 予告編 (吹替版) メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 生き埋め、ロボトミー手術、チェンジリング、…

「ハイスペックで礼儀正しい若者」は、デマサイトを作る前に「スタンド・バイ・ミー」のクリスのような人を見つけたほうがいいよ。

ハイスペックで、礼儀正しい若者がデマサイトを作る 就活の失敗からそれは始まった 上の記事を読んで思ったこと。怒りを通り越して、怖さを感じた。 ここまで極端な例は珍しいしどこまで本当か分からないけれど、こういう類の話は確実に増えているし、これか…

【ゲーム】PS4「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」の感想を述べたい。

先日、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」をクリアした。 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 通常版【古本市場オンラインオリジナル特典:描き下ろしマイクロファイバータオル】【初回限定特典:オリジナルNEC PC-9800シリーズ版 DLCカード付き】【追加特典…

会社や家族で遭遇する困った人。「不機嫌な人」への対処法。

誰もが人生で一度は関わったことがあるだろう「不機嫌な人」 自分が考える、いわゆる「不機嫌な人」は二種類に分かれる。 ①本当に不機嫌な人 ②不機嫌そうに見えるけれど、不機嫌ではない人 ②についても話したいことがあるのだけれど、多くの場合、問題になる…

大西巷一「乙女戦争」を読んで感じた、「個人」として生きることを選べる現代の幸福とか不幸とか。

*この記事にはネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。 大西巷一の「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」を既刊9卷まで読んだ。 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) posted with ヨメレバ 大西…

社会人になってから、日本史を勉強したい人におすすめ! 中央文庫版「日本の歴史」が面白い。

昔、読んでいた中央文庫版「日本の歴史」を読み直している。 全26卷+別卷の構成だ。 前は図書館で借りて読んでいたのだが、なかなか読む時間がとれないことと、前よりも読むのに時間がかかるようになっているので、購入することにした。 一冊税込で1337円、…

小池ノクト「蜜の島」は、アンチミステリー好き、どんでん返し好きにおすすめ。

ふと目に留まった小池ノクトの「蜜の島」を購入した。 蜜の島(1) (モーニング KC) posted with ヨメレバ 小池 ノクト 講談社 2013-08-23 Amazon Kindle あらすじが面白そうだったこと、全4卷と気軽に読めそうなこと、レビューがかなりの高評価だったことで…

【漫画感想】「モンキーピーク」4卷は、予想の斜め上の展開。あの人がまさかの死亡。 

この記事は原作志名坂高次、作画粂田晃宏「モンキーピーク」4卷のネタバレ感想です。 未読のかたはご注意ください。 2018年4月発売の6卷の感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 2018年2月9日(金)発売の5巻の感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 1卷~…

【「オタサーの姫」論】 「姫」とは「無能なカリスマ」のことだ。

「オタサーの姫」について考えだしたらとまらなくなったのでまとめたい。 なぜ「姫」なのか? という疑問。 「姫」と「女王」と「アイドル」の違い 「姫化」のためのふたつの条件。 「あなたは無力である」というメッセージを受け取れるかどうか。 「天然姫…

気軽に読める退廃的な世界名作文学 おすすめ10選

要約本じゃ物足りないけど長編読むような体力もない。(中略)気軽に読める退廃的な作品はないものか。 「気軽に読める世界名作文学」という題の増田の記事に答えてみました。 「退廃的な」は、「道徳的要素が少ない、もしくはない」「救いがない」を基準に…

「私はそれが嫌い」と「お前のそれは間違っている」は違うと思う。

www.already-match.com この記事を読んで、「ブーメラン」という反応が多いことが気になった。 「チェンジ」という言葉は破壊力が大きいので、そう言いたくなる気持ちも分かる。 ただそれでも、 「相手が自分にとって、異性として好みではない」ということと…

「たまたま法に触れることなく、俺の掟に沿って生きているだけだ」というキャラが好き。

「ザ・ワールド・イズ・マイン」で、ヒグマドンと戦う猟師・飯島が言うこのセリフが大好きだ。 自分が好きなキャラクターの共通点は、このセリフのような生き方をしていることだ、と気付いた。 傍から見ると冷酷に見えることもある。優しく見えることもある…

【漫画考察】「俺は俺を肯定する」20世紀最凶の衝撃作 新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読み解く

読もう読もうと思っていた「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」を読んだ。 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス) posted with ヨメレバ 新井 英樹 エンターブレイン 2006-08-31 Amazon Kindle 昔、最初のほうを少しだけ読んだことがある…

【ザ・ノンフィクション】「人殺しの息子と呼ばれて 24歳青年の地獄の人生 前後編」感想

2017年10月15日(日)22日(日)に放映された「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて 24歳青年の地獄の人生 前後編」を見た感想です。 見ていてとてもキツい内容で、正直記事を書こうか悩みました。 ただご本人が、今回取材を受けたのは、ネットで様…

「機動戦士ターンAガンダム」の小説版 福井晴敏「月に繭 地には果実」に物申したい!……と思ったけれど。

「機動戦士ターンAガンダム」のノベライズ、福井晴敏の「月に繭 地には果実」を読み終えた。 以下、アニメと小説のネタバレがあります。 月に繭 地には果実〈上〉 (幻冬舎文庫) posted with ヨメレバ 福井 晴敏 幻冬舎 2001-08-01 Amazon Kindle とにかくキ…

ネットが「未知の世界」ではなく「世間」になることについていけない自分は、これからの時代の負け組なのかもしれない。

www.omachil.club p-shirokuma.hatenadiary.com この二つの記事を読んで、自分が最近のネットについてモヤモヤしていたことがパッとつながった気がした。 以前書いたけれど、自分にとってネットは「リアルの自分を表現する場ではなく、リアルでは邪魔にしか…

「運命に対する無力さ」を描く「親なるもの断崖」は、男性に残酷な物語なのかも。

この記事からの派生話題です。引き続き主語デカい系の話です。 www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com この話の中で「無力感や無能感に対する耐性の低さ」「無力であることは悪である」という考えは男性特有のものであり、「運命に対して受け身で無力にな…

「魔法少女まどか☆マギカ」と「ベルセルク」の類似について考えた。

この記事の続き。 www.saiusaruzzz.com 相変わらず主語デカい系の話なので、苦手なかたはブラウザバック推奨です。 前回少し書いた「まどマギ」と「ベルセルク(黄金時代)」はすごく似ているという話。 「まどマギ」と「ベルセルク(黄金時代)」が似ている…

【ブログの読み手と書き手の距離感】「読んで欲しいけれど、読んで欲しくない人」もいるのかな。

自分がブログを書くようになってから、他の人のブログを読む機会も格段に増えた。 自分が読み手になったときの書き手との距離感ってけっこう難しいなと思う。 この距離感も人それぞれだから、「自分がこう思っているからこう」「この人相手にはこうだったか…

「正しさの暴走」の抑止力としての「真っ当さ」

www.saiusaruzzz.com この記事からの派生余談。余りまとまっていないけれど、思いついたまま書いていく。 「パトレイバー」の記事で、「真っ当さ」が、今後増えるだろう「愉快犯的悪」や「愉快犯的アジテーター」への唯一の対抗手段ではないか、という話をし…

「面白さ史上主義」に対抗する「真っ当さ」の物語。ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」

21世紀の新型悪役像「内海課長」 togetter.com このまとめ記事を読んで、頷く部分が多かった。 YouTuberに限らず、「内海課長的悪」「面白ければいいじゃん主義」というのはネットで見かけるし、確実に増えていると思う。 自分が欲しいもの、面白いと思うこ…

【漫画考察】「モンキーピーク」を三巻まで読んだ時点で、「田中さん=猿説」を検証してみた。

本記事は、志名坂高次原作/粂田晃宏作画の漫画「モンキーピーク」の三巻までの検証記事です。 未読の方はご注意ください。 [まとめ買い] モンキーピーク 作者: 志名坂高次,粂田晃宏 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 読んでいない方は読んで…

【漫画感想】陸の孤島で正体不明の殺人鬼と戦う。「モンキーピーク」が面白すぎる。

原作志名坂高次、作画粂田晃宏の「モンキーピーク」を読んだ。現在、既刊は三巻までで連載中だ。 余りに面白くて、三巻いっき読みしてしまった。 続きが待ち遠しくて仕方がない。 「モンキーピーク」は、自分が大好きな要素だけを集めたような漫画で、ここ…