ドストエフスキー
戦前の共産党の組織はレーニンが作ったボルシェビキを元型としており、さらにボルシェビキはロシアで生まれた過激派組織「人民の意志」をモデルにして作られているという話を読んだ。 「人民の意志」に影響を与えたネチャーエフは、ドストエフスキーの「悪霊…
note.com ↑の話の続き&補足。 いま読んでいる「火山島」の7巻に、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のオマージュシーンが出てきた。 反政府組織の裏切者である柳達鉱(ユ・タルヒョン)を、主人公の李芳根(イ・バングン)が糾弾する。 このシーン…
火山島 1 作者:金 石範 文藝春秋 Amazon 二段組のページ構成で390ページなので、読むのが大変そうだなと思っていたが、意外や意外。長いとも思わずスルスル読めてしまった。 以下読んでいて面白いと思ったポイントと気になったポイント。 1巻の後半は主人公…
ブログ記事をいくつも書いているも通り、ドストエフスキーが好きだ。 他の古典小説は(探せばあるのだろうけれど)余り感想を見かけないのに対して、ドストエフスキーは特に探さなくても言及している人をちらほら見かけるので人気があるのだろうなと思う。 …
ドストエフスキーの「悪霊」の中で、自分が自由であることを証明するために拳銃自殺をする男がいたと記憶しているんだけど (引用元:「騎士団長殺し」村上春樹 新潮社 P249) したな、自分の前でキリーロフの話を! と鼻息荒くキリーロフのことを思い出した…
先日、ネットで弱者男性について話題になっていたが、その時に「貧しき人々」を思い出した。 貧しき人々 作者:ドストエフスキー 発売日: 2016/09/07 メディア: Kindle版 「貧しき人々」の主人公マカール・ジェーヴシキンは、俗にいうKKO(キモくて金のないお…
anond.hatelabo.jp 結論としてこうなる。Fateに感じる気持ち悪さは、那須きのこ氏が人間を描けていないからだ。 どこかで似たような話を聞いたことがあるな、と考えて、モームが「世界の十大小説」の中でドストエフスキーについて似たようなことを話している…
www.saiusaruzzz.com この本を読んでいるときに、「カラマーゾフの兄弟」のフェラポント神父のことを思い出した。 フェラポント神父は、主人公アリョーシャが慕っているゾシマ長老と対立している。 ゾシマ長老の死の直前と直後の場面に出てくるが、物語の主…
「はじめに」 「超おおまかなあらすじ」 「登場人物」 (カラマーゾフ家) (ヒロインたち) (修道院の僧たち) (その他) 「わりと細かいあらすじ」 「カラマーゾフの兄弟」のテーマ 「はじめに」 ドストエフスキーの小説が、なぜ分かりにくいのか、二点…
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の内容で分かりにくい箇所を、詳しく解説します。 あくまで自分の個人的な解釈になります。 テキストとしては新潮社版(原卓也訳)を使用しています。 カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) posted with ヨメレバ …
ドストエフスキーの長編の中でも「カラマーゾフの兄弟」と「罪と罰」は、プロットからさほど脱線せずに書かれているため、まだしも読みやすい。 「悪霊」はあらすじがとっちらかっているうえに、登場人物全員が内省的な長広舌をする、しかも実際的なことはは…
要約本じゃ物足りないけど長編読むような体力もない。(中略)気軽に読める退廃的な作品はないものか。 「気軽に読める世界名作文学」という題の増田の記事に答えてみました。 「退廃的な」は、「道徳的要素が少ない、もしくはない」「救いがない」を基準に…
ドストエフスキーの最後の長編小説「カラマーゾフの兄弟」に、兄弟の父親であるフョードル・カラマーゾフという人物が出てくる。 大金持ちのやもめで四人の息子を持っており、この息子たちが題名である、「カラマーゾフの兄弟」である。 「カラマーゾフの兄…
人にそれぞれ性格があるように、才能にもタイプがあります。 自分の才能はどのタイプかを考えることは、才能を伸ばす上で大きなヒントとなります。 今回は作家の作風や才能について、考えてみました。 ちなみに完全に、独断と偏見に基づいています。 職人型 …