うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

ゲーム

【ゲーム感想】「鳥類弁護士の事件簿」逆擬人化×歴史モノ×逆転裁判。重厚なストーリーが面白かった。

鳥類弁護士の事件簿 -Switch レオフル Amazon 「なぜに鳥」と思ったが面白かった。 ルイ=フィリップ治世下で起こったフランス二月革命が背景のストーリーで、その時代の雰囲気や歴史の経緯が十分に楽しめる。 ルイ=フィリップはペンギンでアホの子らしさが…

そう言えば、冷戦下の白色テロを描いたコンテンツは「返校」くらいしか知らない。

先日買った「世界」3月号に、「冷戦期の大量殺害をグローバルに考察する」というタイトルで「ジャカルタ・メソッドー反共産主義十字軍と世界を作りかえた虐殺作戦」を紹介している記事があった。 共産主義思想への弾圧は戦前の話は比較的伝わってきている。…

【ゲーム感想&考察】「夜廻」 ゲームとしては難ありだが、「夜の町を一人で探検する怖さ」が秀逸すぎる。

*ネタバレあり。未プレイのかたはご注意ください。 夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch - Switch 日本一ソフトウェア Amazon 感想:「夜」を怖さを「これでもか」と楽しめる。 「夜廻」の二周めをクリアした。 一周めは途中で嫌になるくらい死にまくったが、…

好きなゲームミュージックの思い出を適当に語りたい。

はてブのホッテントリにゲームミュージックの増田が上がっているのを見たら、急に話したくなったので話したい。 *発売からだいぶたったゲームのネタバレが多少含まれています。ご注意下さい。 最近何故かループし続けているのが、「ストリートファイターⅡ」…

【「エルデンリング」キャラ語り】「黒き剣のマリケス」の魅力は、その献身の意味のなさ、報われなさにある。

*ネタバレ注意。 www.saiusaruzzz.com この記事で書いた通り、「エルデンリング」で一番好きなキャラは「黒き剣のマリケス(獣の司祭グラング込み)」である。 マリケスのどこが好きか? と聞かれると「全部」だ。その「全部」の中身である、どこがどう好き…

「エルデンリング」を165時間かけてクリアしたので、好きなキャラ・好きな武器・お世話になった遺灰・好きなテキストなど色々なベスト5を振り返りがてら語りたい。

165時間かけてようやくクリアした。 マレニアで心が折れたので、とりあえず一回クリアしようと思いクリアした。 エンディングはラニエンドこと「星の世紀」だった。フィアエンドも見ようと思ったが、セーブのしかたを失敗した。クソ。 二周目もやる予定だが…

【「エルデンリング」ストーリー考察】「陰謀の夜」と「巨人の火の釜」のエピソードの類似性から、世界の全体像を探る。

*記事の性質上、ネタバレがあります。 「陰謀の夜」と「巨人の火の釜」は、エピソードの型が同じ。 この話は因果関係でストーリーを組むのではなく、神話体系や童話集のように立体的に話を捉えたほうがわかるのではないか。 そう思ったのは、「死のルーン・…

【エルデンリング考察メモ4】歴史編その2:黄金樹以前~最初の王ゴッドフレイの時代~黄金樹時代~焼失まで。

*記事の性質上、ネタバレが大量にあります。 *他のかたの考察は一切見ていません。 前回。アステールが飛来して、永遠の都が滅びる→シーフラ、エインシル河両文明が生まれたところまで。 www.saiusaruzzz.com 年表 ・黄金樹以前→永遠の都が滅び、大樹根が…

【エルデンリング考察メモ3】歴史編:永遠の都ノクローン、ノクステラ、シーフラ、エインセル文明について。

*記事の性質上、ネタバレが大量にあります。 *他のかたの考察は一切見ていません。 前回。メリナの正体について。 www.saiusaruzzz.com 今回は永遠の都ノクローン&ノクステラ、シーフラ、エインセル文明について。 アイテムのフレーバーテキストを読むと…

【エルデンリング考察メモ2】メリナの正体について/答えにたどり着くまでの迷走(ボツ案)/考察のやり方のルールなど。

前回。エルデンリングの超ざっくりした世界観について。 www.saiusaruzzz.com 今回はメインヒロイン? メリナの正体についての考察。 (©フロムソフトウェア) 頭がはげるほど考えて、最終的に「こうではないか」と考えがある程度固まった。 他の人の考察を…

【エルデンリング考察メモ1】3分でわかる「エルデンリング」。ストーリーの大枠をものすごく簡単に説明。

始めたら寝食を忘れる勢いで没頭してしまった、「エルデンリング」の考察メモ。考えている過程の段階なので、途中で考え直したり色々あるかもしれない。 考えがきちんとまとまったら、「まとめ記事」を作成しようと思う。*1 *記事の性質上、ネタバレが大量…

【エルデンリングキャラ語り】「狂い火の病の起原」で「歴史上、最も憎悪された男」シャブリリのことがとっても気になる。

相変わらず「エルデンリング」をプレイしているが、「狂い火」と「狂い火の起原」と言われるシャブリリのことが気になって仕方がない。 シャブリリ関連のフレーバーテキストは、「シャブリリのブドウ」「シャブリリの禍」「シャブリリの叫び」くらいだ。 攻…

「ハイコンテクストだからこそ意味を考えたくなるコンテンツ」について。

「ハイコンテクストすぎて意味がわからん」と途中で投げ出すものもあれば、「ハイコンテクストだからこそ意味を考えたくなる」ので、何度も通読して寝食も忘れて文章ひとつ、語ひとつの意味まで考えたくなる作品もある。 今回は後者の「ハイコンテクストだか…

【ゲーム感想】「ELDEN RINGーエルデンリングー」が時間泥棒すぎる&オープンワールドの好みについて

「ブラッドボーン」をクリアしてから始めようと思っていた「ELDEN RINGーエルデンリングー」だけれど、まああったらプレイするよな、普通に。 【PS4】ELDEN RING フロムソフトウェア Amazon 何度も負けて負けて負けて負けて、死んで死んで死んで死んで、30時…

「Bloodborne(ブラッドボーン)」ボスキャラについて・初見プレイ時の感想

「ブラッドボーン」の初見プレイ時のボス戦についての感想メモ。 ストーリー考察はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com ★聖職者の獣 最初は気付かず、ガスコイン戦の後に戦った。 ステージの造りといい、「ダークソウル」の牛頭のデーモンに似…

【Bloodborne(ブラッドボーン)考察】テキストから「血一元論」の世界観とストーリーを構築してみる。

前回。 www.saiusaruzzz.com (考察の条件) ①現在、「悪夢の主ミクローシュ」を撃破したところまでプレイした。 ②他の人の考察や制作者のインタビューなどはまったく読んでいない(ので、あくまで自分の個人的な考えや推測です) ③参考にしたのは、プレイし…

【Bloodborne(ブラッドボーン)考察】世界観の基本的な考え方&大まかなストーリー

今さら『Bloodborne』(ブラッドボーン)に無茶苦茶ハマっている。 「難しそうだな」「世界観が合わなそう」と喰わず嫌いしないで、もっと早くプレイすれば良かった。 【PS4】Bloodborne PlayStation Hits ソニー・インタラクティブエンタテインメント Amazo…

【ゲーム感想】廃墟となった旅館を歩くだけ……なのに滅茶苦茶怖い。「真砂楼」

ずっとやりたいと思っていた「真砂楼」がswitchに移植されたので、さっそく購入。 store-jp.nintendo.com 廃業して廃墟となった旅館の中を探索するアドベンチャー。 周囲が暗くて見渡せない一人称視点は、懐中電灯の光源しか視界が効かない感じがよく出てい…

「グノーシア」に似ているらしい「Prismaticallization」(プリズマティカリゼーション)をプレイしたい&移植して欲しいゲームの話

他の記事にコメントを下さったかたから、『Prismaticallization』(プリズマティカリゼーション)というゲームが「グノーシア」に似ている(ところがある)、と勧めていただいた。(ありがとうございます!) 最近はコンテンツが膨大すぎて、小説にせよ漫画…

【ゲーム感想】「海楼館殺人事件 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.2」 昔なつかしの推理ADVの雰囲気をたっぷり楽しめた。

ニンテンドーSwitchで「海楼館殺人事件」をプレイした。 元々はアプリ用のゲームなのかな。 ちょっと短めだけど、値段も500円なので後述する部分以外は満足だ。 ストーリーは、大手建設会社の会長が洋上に趣味で建てた海楼館のイベントに主人公たちが招待さ…

ニンテンドーswitchで「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」が発売されるそうなので、カップリングの解釈がほぼ一致していた漫画版「聖戦の系譜」について語りたい。

topics.nintendo.co.jp ニンデンドーswitchで「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」が発売されるらしい。 「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」は、自分が人生で一番プレイしたゲームだ。 www.saiusaruzzz.com 上の記事は攻略メインのカップリングについて。 …

【ゲーム感想】「シャドーコリドー 影の回廊」のノーマルエンドをクリアした感想。やりこみ要素が満載で、滅茶苦茶中毒性が高い。

やっとクリアできた。長かった。 真エンドも見ていないし、外縁もクリアしていなし、こけし&アーカイブ収集、達成の証もまだまだなので頑張りたい。 とりあえずノーマルエンドをクリアした感想。 ゲームの感想 www.saiusaruzzz.com 前にも書いた通り、ゲー…

【ゲーム感想】今さらだけど、switch版「シャドーコリドー 影の回廊」にめっちゃハマっている。

switch版「シャドーコリドー 影の回廊」に、めっちゃハマっている。 store-jp.nintendo.com *声優の花江夏樹がYouTubeで実況動画を公開しているので、未プレイでどういうゲームか知りたいかたはそちらを見てもらうといいかもしれない。検索したらたぶんすぐ…

【ゲーム感想】「返校」は、台湾の歴史や文化に興味が持てる良質なホラーゲームだった。

Steamで世界第三位の売上になり、大きな話題となった台湾製ホラーゲーム「返校」をクリアした。 プレイ時間は4時間程度と短めだ。 自分が好きなタイプの怖さ「自分をとりまく世界が不穏でよくわからない」だったので、プレイしていて楽しかった。 「ジャケ…

【「ダークソウル3」雑談】「深淵の監視者」は、こんなことを考えていたのか。

「ダークソウルⅢ」の「深淵の監視者」がすごく好きで、たまに動画を見に行く。 二段階めのときの攻撃の炎が、ワンテンポ遅れてついてくるところが特に好きなのだが、同じことを言っている人がいて嬉しかった。 「深淵の監視者」のBGMについているラテン語…

トゥルーエンドでも「狭い閉じた世界」から脱出しきれない「最悪なる災厄人間に捧ぐ」が残念だった。

*この記事は、否定的な感想を述べています。 *若干のネタバレを含んでいます。 最悪なる災厄人間に捧ぐ - PS4 発売日: 2018/08/23 メディア: Video Game 長い。 長い。 長い。 とにかく長い。 このゲームのストーリーは、主人公・豹馬の「罪悪感ループ」に…

「罪悪感キャラについて」続き。イーゴンはなぜイリーナを悪く言うのか?

www.saiusaruzzz.com 上の記事で罪悪感について考えたことを踏まえたうえで、「ダークソウルⅢ」のイーゴンとイリーナについて考えてみた。 白面の虫が「男は恐れた。固い鎧を身に着けて、弱い女を、まるで児戯のように」と言っているように、イリーナは「弱…

倒叙形式・犯人視点で「かまいたちの夜」を考えてみた。

*本記事には「かまいたちの夜」本編の重大なネタバレが含まれます。 かまいたちの夜 輪廻彩声 - PSVita 発売日: 2017/02/16 メディア: Video Game switchで出してくれないものか。 「かまいたちの夜」本編を未解決のままデスゲームに突入して終わったケース…

【銀河英雄伝説キャラ語り】ビュコックとメルカッツはどちらが強いのか? から始まる雑談。

銀河英雄伝説の同盟側ではビュコックとアッテンボローが好きだ。 昔々メルカッツが一番好きな兄ちゃんと「ビュコックとメルカッツは、艦隊戦で戦ったらどちらが強いのか?」というテーマで語り合ったことがある。 子供のときって本当暇だったよなあ、と言い…

【漫画感想】「鉄民」全3巻。「入れ替わりホラー」は意外と難しいのかもしれない。&「ポリスノーツ」のことを思い出した。

*ネタバレあります。 鉄民 : 1 (アクションコミックス) 作者:菅原敬太 発売日: 2015/04/28 メディア: Kindle版 人口約3500人の沙々来島で、知らないあいだに住民が「鉄民」と呼ばれる機械人形に少しずつ入れ替わっていく話。 「スナッチャーに似ている」…