うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

映画

新海誠監督「天気の子」を他の作品と比べて、あれこれ考えた。

*内容のネタバレを前提にして書いています。未視聴のかたはご注意ください。 しつこく「天気の子」の話を続ける。 www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com 「天気の子」を観ているあいだ、色々な作品が頭に浮かんだのでその話。 その1「火垂るの墓」 前…

【映画】是枝裕和監督「DISTANCE」(ディスタンス) 謎解き考察&感想

Amazonプライムビデオで是枝裕和監督「DISTACE」を観た。2001年の作品で、監督作品としては三作目。 DISTANCE メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る (あらすじ) 三年前、都内で新興宗教の教団「真理の箱舟」が、都内の貯水槽に毒物を混入する…

【映画感想】竹内結子主演「残穢ー住んではいけない部屋ー」は、原作ファンにも原作未読層にもおススメの面白さ。

Amazonプライムビデオで小野不由美原作の「残穢ー住んではいけない部屋ー」を見た。 残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 発売日: 2016/06/09 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る すごくよかった。 原作では少しわかりにくい「穢れの伝染の…

【映画感想】「トランスワールド」は種明かしを知ったあと、もう一度見たくなる良作。

Amazonプライムビデオで「トランスワールド」を観た。 トランス・ワールド(字幕版) 発売日: 2014/04/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 寂しい森の中でガス欠で車が動かなくなったため、夫のアダムは助けを求めに行く。残された妻のアマ…

新海誠監督作品「天気の子」で一番衝撃を受けたシーンと作品に感じるモヤモヤについて。

*内容のネタバレを前提にして書いています。未視聴のかたはご注意ください。 www.saiusaruzzz.com 前回、観終わった直後に感想を書いたが、まだモヤモヤしている。ずっとそのモヤモヤについて考えている。 前の感想記事では「自分の望みのために、その望み…

【映画感想】新海誠監督「天気の子」 世界は俺の思い通りになるという傲慢さ

新海誠監督の「天気の子」を観に行ったので、とりあえず初見の感想を書きとめておきたい。 tenkinoko.com 観終わった直後は、かなり腹を立てていた。 何故なら途中までは、これぞ自分が見たかった新海作品だと期待値がすさまじく上昇していたからだ。 www.sa…

【映画感想】「実写版デビルマン」は何がダメなのか。

デビルマン 発売日: 2015/08/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 先日、ようやく視聴した。 これで「実写版デビルマン警察」になれる。 感想は「思ったよりは悪くなかった」 その「思った」は、今までさんざん聞いてきた「実写版デビルマ…

新海誠監督「雲のむこう、約束の場所」は反世界系の物語ではないか。

雲のむこう、約束の場所 発売日: 2014/12/19 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 「雲のむこう、約束の場所」は、やや設定がややこしく、作内ではそれほど細かい説明がない。 あらすじとアニメの作内設定(小説版や設定資料などは読んでいな…

「言の葉の庭」を見て、新海誠監督作品の何が気持ち悪く感じるのかやっとわかった。

言の葉の庭 発売日: 2014/11/15 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 「ほしのこえ」に引き続き、「言の葉の庭」を視聴した。 今までずっと自分がうっすらと感じていた、新海誠監督作品*1に対して感じていた気持ち悪さが何なのかがようやくわ…

新海誠監督「ほしのこえ」を見たら、「秒速5センチメートル」のすごさがさらにわかった。

Amazonで新海誠監督作品「ほしのこえ」を視聴した。 以下、アニメ版のみを見た感想で、「秒速5センチメートル」の自分の個人的な解釈を前提として感想を述べている。 「秒速5センチメートル」の感想を読んでいないと意味がわからない可能性が高いので、良…

コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」が素晴らしかったので、個人的な解釈を語りたい。

映画化もされたコーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」を読んだ。 ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/05/30 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 54回 この商品を含むブロ…

「蠅の王」の新訳と旧訳の読み比べをしながら、翻訳について考えたこと。

2017年にウィアリアム・ゴールディングの「蠅の王」の新訳が出たので、購入して読んでみた。 蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者: ウィリアムゴールディング,William Golding,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/04/20 メディア: 文庫 …

ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」は、物語の色々な読み方を教えてくれる。

「薔薇の名前」を久しぶりに読んだ。 薔薇の名前〈上〉 作者: ウンベルトエーコ,河島英昭 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1990/02/18 メディア: 単行本 購入: 11人 クリック: 197回 この商品を含むブログ (185件) を見る 「薔薇の名前」は膨大な知識と…

【映画感想】中島哲也監督「渇き。」が思ったよりも面白かった。

Amazonプライムビデオで、中島哲也監督、役所広司主演の映画「渇き。」を見た。 この映画は起こっている出来事だけを見ると、過激な暴力描写と主役の藤島をはじめ、登場人物たちの常軌を逸した言動が過剰すぎてそれほど面白くない。 これを現実の暴力として…

【映画感想】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破」を観た雑感。

Amazonプライムビデオで会員特典になっていたので、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と「破」を見た。 「Q」は見ていないので、とりあえず二作見た雑感。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 発売日: 2018/12/20 メディア: Prime Video この商品を含むブログを…

「王立宇宙軍-オネアミスの翼-」アニメ版と小説版の違いなどの思い出話。

animationbusiness.info てっきりもうやらないものだと思っていたので、期待よりも不安が大きい。「王立宇宙軍」の五十年後の世界らしいので、続編というよりは独立した物語なのだろうけれど。 公開されている絵は世界観を引き継いでいるようなので、とりあ…

【映画考察】難解な謎だらけ映画「メメント」を考察&解説してみた。

Amazonプライムビデオで「メメント」を見た。 メメント (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る 最初は物語を逆再生しているだけで、元の筋を再生し直せば意味が分かるだろうと思っていた。 ところが物語を…

庵野秀明監督「シン・ゴジラ」を見たので、良かったところと気になったところを語りたい。

庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」がAmazonプライムビデオで視聴できるようになったので、見てみた。 個人的に良かったなと思ったところと、気になったところを語りたい。 *未視聴の方はご注意ください。 気になったところ 映画自体はとても面白かった。 気に…

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」と「秒速5センチメートル」に共通する怖さ。

*この記事は、下記の記事に書いた「秒速5センチメートル」の個人的な解釈と感想を前提として書かれています。 www.saiusaruzzz.com 「秒速5センチメートル」の何が怖いか。貴樹が「孤独な場所」に閉じ込められる原因がわからないところだ。原因がわから…

【映画感想】綾野剛主演「そこのみにて光輝く」は、俳優のガチンコ勝負から生まれた奇跡の純愛ストーリー。

Amazonプライムビデオで、前から気になっていた映画「そこのみにて光輝く」を観た。 そこのみにて光輝く 発売日: 2015/02/14 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 「設定が重い」「展開が暗くて救いがない」という話をチラホラ聞いていたの…

「タイタニック」のローズとジャックの恋愛は純愛だとは思わないが、むしろそこがいい。

togetter.com このまとめに彗星の如く突然出てきた、映画「タイタニック」の話が面白かった。 「タイタニック」におけるローズとジャックの恋愛は「発情」に過ぎず、あんなものが「純愛」だなんてギャグか? と言ったら周りの女性陣に総スカンを喰らったと…

【アニメ映画】岡田麿里初監督作品「さよならの朝に約束の花をかざろう」感想

2018年2月24日(土)に公開された、岡田麿里初監督作品「さよならの朝に約束の花をかざろう」を映画館で見てきた。 映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイト 「イオルフという不老長寿の伝説の種族がいる。彼らの不老長寿の血を狙って、大国メ…

アニメ映画「心が叫びたがっているんだ」は、俯瞰視点で見ると真の意味がわからない。

アニメ映画「心が叫びたがっているんだ」を見た。*ネタバレを含む感想記事です。未視聴のかたはご注意ください。 途中までは「退屈な映画だな」と思っていた。 毒親から分かりやすくトラウマを受けるヒロイン、彼女のトラウマを払しょくするためのイベント…

高畑勲監督「火垂るの墓」は反戦がテーマではないのかもしれない、と突然気づいた。

先日、こんな記事を読んだ。 超訳コネクト 「火垂るの墓」を観た海外の人々は何を感じたか? 【海外の反応・レビュー翻訳】 実は自分は、「火垂るの墓」が余り好きではない。 正確に言うと「反応に困る映画だな」と思っていた。 最初に見たときに感じたのは…

物語世界の謎を解くことを楽しむ「世界解明系の物語」 みんなのおススメ作品リスト

「世界の謎を解く物語」でおススメのものを聞いてみた。 ジャンルが不明確なので探しづらかった。 「世界解明系物語」愛好家のためにリストにした。 「世界解明系の物語」みんなのおススメ作品リスト 小説(日本SF) 小説(日本ホラー) 小説(ライトノベル…

【アニメ映画感想】「楽園追放ーExpelled from Paradise-」を見たので、良かったところと気になったところを語りたい。

他の人のレビューでちょくちょく目にして気になっていた、アニメ映画「楽園追放」をAmazonプライムビデオで見た。 楽園追放?Expelled from Paradise? メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 主人公のアンジェラが「いかにも」なロリ巨乳美尻キ…

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」にみる、謎ときコンテンツの面白さ

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」の面白さ このブログで何度か紹介している「ムーンライトシンドローム」というゲームがある 。 ムーンライトシンドローム 出版社/メーカー: ヒューマン 発売日: 1997/10/09 メディア: Video Game 購入: 1人 クリッ…

【映画】アラスカで餓死した青年は、何のために旅をしたのか。僕は僕に会いに行く。「イントゥ・ザ・ワイルド」

名門の大学を出て裕福な家庭に育った青年は、なぜ、今までの自分を全て捨てて旅に出たのか。 エリートの両親の下で何一つ不自由のない生活を送っていたクリス・マッカンドレスは、大学卒業を境に、誰にも何も告げず、身体ひとつでヒッチハイクをする旅に出る…

創作物において、物語はどう作るべきか。

小説、漫画、ドラマ、映画などの媒体を問わず、創作物において物語をどう作るべきか考えてみました。 物語を発信したことはないので、一介の読み手の意見であることをご承知いただければと思います。 ドラマ「そして、誰もいなくなった」の何をそんな批判し…

<映画>「ダンサー・イン・ザ・ダーク」って、けっこういい話のような気がします。

鬱映画として名高い「ダンサー・イン・ザ・ダーク」について語る。 何故、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」がいい映画と思うかというと、 別に「主人公の母性の深さに泣ける」とかそういう話でもなく、 主人公のセルマって、結局自分のやりたいようにやって死…