うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

こんな風に物語を読んでいる。

ブログを書くようになってから、「物語を読む」とはどういうことかを特に考えるようになった。 このブログを書いている人は、こんな風な考え方に基づいて創作を読んで、感想を書いているんだなあと心にとめて記事を読んでくれると嬉しいと思い、自分の物語の…

【漫画感想】人間には意味がわからない恐ろしさ「畏怖」を抱かせる傑作 中山昌亮「後遺症ラジオ」

*ネタバレがあり。 ここ最近では一番の掘り出し物だった。 自分が考えるホラーの理想形なので、ホラーが好きで読んだことがない人には推したい。できれば、多くの人に読んで欲しい。 ただ「神に憑かれる話」なので、ホラーの中でも「畏怖系」が苦手な人には…

天城一の密室分類で「かまいたちの夜」を考えてみた&雑談

*本記事には「かまいたちの夜」の重要なネタバレが含まれています。 かまいたちの夜 発売日: 1994/11/25 メディア: Video Game 天城一の密室犯罪学教程 (宝島社文庫) 作者:天城 一 発売日: 2020/07/04 メディア: 文庫 「天城一の密室犯罪学教程」を読んでい…

「信頼のできない語り手」と「信頼のできない視点」についての雑談

先日見た「かまいたちの夜」の解説動画の中で、「『かまいたちの夜』は選択肢を間違うと、主人公がプレイヤーにとって『信頼のできない語り手』に変貌する」という考えが述べられていて面白いなと思った。 「信頼のできない語り手」は何か作為があったり、も…

【漫画感想】モリエサトシ「私の正しいお兄ちゃん」は「面白くない」ところにすごさがある。

*ネタバレしています。 私の正しいお兄ちゃん(1) (BE・LOVEコミックス) 作者:モリエサトシ 発売日: 2019/04/12 メディア: Kindle版 モリエサトシ「私の正しいお兄ちゃん」全四巻を読んだ。 最初に読んだときは色々と引っかかる部分があって、否定的な感…

トトの妹

「私がこうやって生きているのは妹のおかげなの」 トトさんは会うたびにそう言った。 「さっき食べたお昼も、妹が作ってくれたのよ。私と違って何でもできるし、動いていないと気が済まない子なの、昔から」 トトさんは、僕が勤める事務所の顧客だ。 正確に…

【小説感想】持たざる者の残酷な世界への叫び 「なしくずしの死」

なしくずしの死〈上〉 (河出文庫) 作者:ルイ‐フェルディナン セリーヌ 発売日: 2002/03/01 メディア: 文庫 なしくずしの死〈下〉 (河出文庫) 作者:ルイ‐フェルディナン セリーヌ 発売日: 2002/03/01 メディア: 文庫 反ユダヤ主義の差別的言動から国家反逆罪…

自分の血肉となっているゲーム10本を全力で語りたい。

75年生まれの俺を作ったゲーム10本を全力で紹介する そちらの「俺を作ったゲーム」もぜひ教えてほしい。何本でもいい。 それはとりもなおさず、俺自身を紹介することとほぼ同義になるはずだから、長たらしい自己紹介とか前口上はなしで……では、参る。 おっし…

【漫画感想】高橋ツトム「残響」 乾いた非情な世界に家族愛を浮かび上がらせる「画の力」

[まとめ買い] 残響(ビッグコミックススペシャル) 作者:高橋ツトム メディア: Kindle版 「残響」はストーリーやセリフを極限まで切り詰めることで、絵(演出含む)の力でどこまで伝えられるかを挑戦しているように見える。 高橋ツトムの絵は元々大好きだが…

ドラマ「Nのために」雑談。「何もしないキャラ」成瀬の魅力、青景島編の強引さ、なぜ希美は最後に死ななければならないのか、など

www.saiusaruzzz.com 前回記事で入らなかった部分の雑談。 唯一の不満は、青景島編の展開の強引さ ドラマ「Nのために」は自分の中では傑作認定だが、「ちょっとここは…」と思う点もある。 つまらないとまでは言わないが、東京編からの吸引力に比べると青景島…

【ドラマ考察】「Nのために」のねじれまくっているストーリーの構造のすごさについて考えたい。

第1話 「セレブ夫婦殺人事件…15年前に隠された秘密」 メディア: Prime Video 湊かなえ原作・榮倉奈々、窪田正孝主演ドラマ「Nのために」を観終わった。 引きが強いサスペンスドラマとして面白いが、中盤からストーリー展開について「?」と思うことが多くなる…

【漫画感想】藤本タツキ「チェンソーマン」を読んで考えてしまうとちょっと辛いので、考えないことにした。

チェンソーマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:藤本タツキ 発売日: 2019/03/04 メディア: Kindle版 増田で盛り上がっていたので読みだしたら止まらなくなり、既刊7巻までいっき読みした。 話も面白いし、何よりバトルシーンがカッコよく、デンジがチ…

【「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」キャラ語り】バランが嫌いだったのは、どこまでも「父親」だったからなのかもしれない。

www.saiusaruzzz.com アルガスを含め男キャラの場合は「なぜそんなことをするのか」という経緯の説明(共感措置)も省かれていることが多い。 訳もなく人を傷つけ貶める嫌な奴として描かれ「何という哀しい笑い声や…」と言ってくれる人も現れない。 前回の記…

「雲のように風のように」と「後宮小説」の思い出

*ネタバレあり。 www.twellv.co.jp 懐かしい。 もう一度見たくて、ずっとアマプラ対象にならないかと思っていたら、BSで7月1日(水)に放送されるそうだ。 「後宮小説」との出会いは、うちの親が仕事関係の付き合いで「第一回日本ファンタジーノベル大…

アルガスについて考えたことで反省会。

ここ最近、「ファイナルファンタジータクティクス」のアルガスについて考えたことから、色々と考えたのでまとめて反省会。 www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com これまでのあらすじ ファイナルファンタジータクティクスは繰り返し…

「グノーシア」のキャラクターをMBTIで考える。

やめられない止まらない人狼×SFの傑作ゲーム「グノーシア」。 グノーシア|オンラインコード版 発売日: 2020/06/02 メディア: Software Download MBTIでタイプが綺麗にわかれそうだったので、試しに考えてみた。 *創作の中の話に限定しています。書いてある…

【「グノーシア」プレイメモ170周め】ついにクリア。人を知り共に生きていくエンディングに感動がとまらない。

*ネタバレあり。注意してください。 前回。140周め。 www.saiusaruzzz.com グノーシア|オンラインコード版 発売日: 2020/06/02 メディア: Software Download 残すのはセツの項目を除けばレムナンの二項目のみになったが、常に仲の悪い人枠だったのが祟った…

【「グノーシア」プレイメモ140周め】SQが嘘つきなのは本人のせいか、ジョナスとステラの関係が親に似ている、夕里子に可愛いと言って怒られるなど

*ネタバレあり。注意してください 前回。 www.saiusaruzzz.com この時点でまだ開放されていない項目。 セツが1項目(乗員のみ) SQが1項目(グノーシアのみ) レムナンが2項目(乗員のみ)しげみちが1項目(制限なし)ジョナスが1項目(制限なし) セツの項…

【「グノーシア」プレイメモ120周め】レムナンの設定を自分が子供だったらどう理解するか、からの派生妄想など

*ネタバレあり。注意してください。 前回80周めまでの感想。 www.saiusaruzzz.com 話の全容がぼんやり見えてきた 夕里子とラキオの話を聞くことで、ようやく話の全容がぼんやり見えてきた。 夕里子は存在を計算式化した人間の計算式を預かる星船の巫女で…

【「グノーシア」プレイメモ80周め】コメットと心中した、ステラに怒られたい、ツンデレ×シロイルカに目覚める、レムナン怖いなど

*ネタバレあります。 前回。 www.saiusaruzzz.com 「グノーシア」の初見プレイメモ。現在80周めくらい。 【性別:男 カラー:オレンジ】 カリスマと直感が高めで他はほどほど。 仲がいいことが多い:シピ・ジョナス・ジナ・セツ 仲が悪いことが多い:レムナ…

人狼×ループ やめられないとまらないADV「グノーシア」のここが面白い。(序盤をプレイした感想)

ついに買ってしまった。人狼×ループ×SF「グノーシア」。 ずっとプレイしたいと思っていたので、switchで出てくれて嬉しい。 グノーシア|オンラインコード版 発売日: 2020/06/02 メディア: Software Download 昨日は一日ぶっ通しでプレイしていた。始めてしま…

【ファイナルファンタジータクティクスキャラ語り】アルガスについてもうちょっと考えてみた。

ある増田*1が「本当に言いたいことの周りをぐるぐる回っている」感じがして、同じ感覚のものが何かあったな、と考えたときに唐突にアルガスのことを思い出した。 前回の記事で「これ以上考えるのはやめておこう」と言ったけれど、もうちょっとだけ考えてみた…

【小説感想】今邑彩「少女Aの殺人」はミステリーとしてもノワール小説としても良かった。

*この記事は今邑彩「少女Aの殺人」と宮部みゆき「火車」のネタバレを含んでいます。 昔読んだ「金雀枝荘の殺人」が面白かったことを思い出して、今邑彩「少女Aの殺人」を読んでみた。 少女Aの殺人 (中公文庫) 作者:今邑彩 発売日: 2012/12/19 メディア: Ki…

【小説感想】「ザリガニの鳴くところ」 主人公の相手役が一番ヤバい奴に見えて怖かった。

「2019年アメリカで一番売れた本」 「全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー」 「ザリガニの鳴くところ」を読んだ感想。 ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ 発売日: 2020/03/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) 1960年~70年代、差別…

【「かぐや様は告らせたい」キャラ語り】子安つばめ先輩に見る「私の価値の耐えられない軽さ女子」の闇。

「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の16巻の石上とつばめ先輩のエピソードが、読んでいてぞわぞわしたのでちょっと考えを整理したい。 かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 16 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:赤坂アカ 発…

【映画感想】「翔んで埼玉」に見る「埼玉県民は埼玉を知らない」というリアリティ

翔んで埼玉 発売日: 2019/09/11 メディア: Prime Video 面白かった。 無茶苦茶なコメディか、と思いきや、意外と王道のストーリー展開だった。 麗の配役にGACKTを思いついた人は天才だと思う。 一番笑ったのは流山で対峙した千葉の軍勢の中に、チーバくんと…

【映画感想】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q」を観た雑感+TV版、旧劇場版、「序・破」の個人的なまとめ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 発売日: 2019/12/01 メディア: Prime Video 「序・破」の感想。 www.saiusaruzzz.com 「ヱヴァンゲリヲンQ」を見たので、とりあえず「シン」を見る前の雑感を書いてみた。 「エヴァンゲリオン」は(あくまで自分から見ると、以…

ループする絶望を体感できるゲームブック「護国記」が面白かった。

久しぶりに「このゲームでしか味わえない面白さを味わえた」と思うゲームをプレイした。 護国記 (幻想迷宮ゲームブック) 作者:波刀風 賢治 発売日: 2018/10/21 メディア: Kindle版 不穏な空気はあるものの、それなりに平和だった「高ツ原五国」の壱の国に、…

武田すん「グレイプニル」に見る、自分の好きなストーリー展開のパターン4つ。

「グレイプニル」既刊8巻までを読んだ。 [まとめ買い] グレイプニル 作者:武田すん メディア: Kindle版 ストーリーはよくある異能バトルものだが、絵柄、キャラクター、展開がとにかく好みだ。 最初はドストライクキャラである、目つきが悪いそばかすっ娘、…

「小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた【ヒカキンTV】」を見た感想&新型コロナ関連についての最近の雑感 

小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた【ヒカキンTV】【新型コロナウイルス】 [B! COVID-19] 小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた【ヒカキンTV】【新型コロナウイルス】 評判が良かったので見てみた。 特に重要だと思った点 「いま現在、何を…