うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語るブログ。

恋とは何かを知りたければ、中野純子「ヘタコイ」を読むといいよ。

以前、感想を書いた「ちさ×ポン」はすごい話だと思うけれど、好きか嫌いかと言われれば実はそんなに好きではない。 www.saiusaruzzz.com エンターテイメントにしては重すぎる。 「恋愛に憧れて付き合ってみたら、こういう問題に直面する現実を描いているんで…

地下鉄サリン事件を実行したエリート医師の恐るべき純粋さ 林郁夫「オウムと私」感想

地下鉄サリン事件の実行犯の中で、ただ一人、極刑を免れた林郁夫が自らの生い立ちとオウムに入信した経緯、出家したあとのオウムでの日々をつづった本。 林郁夫は医者の父親と薬剤師の母親の間に生まれ、慶應義塾中等部、高等部を経て慶應大学の医学部に進み…

【ネタバレ感想】「銀河英雄伝説-Die Neue These-」シーズン1とは何だったのか。

13話で最終回と聞いてびっくりした。 「続きは劇場で」か。 gineiden-anime.com それにしてもだ、シーズンの切り方がおかしくないか? 何でひとつの会戦の途中で切ったんだろう? 終盤のやっつけ具合を見ても、尺を見誤ったとしか思えない。 序盤を見たとき…

【ネタバレあり】乃木坂太郎「幽麗塔」で犯人当てを外した反省会&物語で外してはいけないポイントを考える。

この記事では乃木坂太郎「幽麗塔」の犯人「死番虫」の正体をネタバレしています。未読のかたは犯人を知らない状態で、本編を読まれることをおススメします。 幽麗塔 1 (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 乃木坂 太郎 小学館 2011-11-30 Amazon Kindle…

恋愛シミュレーション「ドルアーガの塔-Tower of Defender-」について。

恋愛シミュレーションアプリ「ドルアーガの塔 Tower of Defender」 あれ? 「シミュレーヨン」じゃなくなっている。まあ、いいか。 「ドルアーガの塔」がまさかの恋愛シミュレーションゲーム化し、はてブをざわつかせていた。 これは悪魔ドルアーガが塔に封…

【銀河英雄伝説考察】バーミリオン星域会戦で、もしヤンがラインハルトを倒していたらどうなっていたか?

歴史に「もしも」はないと作品中でも書かれているけれど、これを考えてみたくなった。既に考えている人がいると思うけれど、他の人の考えを読む前に、まずは自分の考えをまとめてみたい。 バーミリオン星域会戦時の状況 バーミリオン星域で、ラインハルトの…

はてなブログをHTTPS(SSL)化してみたら、意外とすんなりできた。

はてなブログの独自ドメインも、ついにHTTPSに対応したので、昨日一日かけてHTTPSにして修正した。 HTTPS化のやり方については超簡単で、ダッシュボードの「設定」→「詳細設定」の中にある「HTTPS配信を有効にする」を押すだけだ。 それだけなんだけれど、下…

篠原千絵「海の闇、月の影」を読んで「当麻克之が嫌いだったなあ」としみじみ思い出した。

篠原千絵の「海の闇、月の影」を読んでいて、「当麻克之のことが嫌いだったなあ」とひさしぶりに思い出した。 少女漫画の相手役の中で、最も受けつけないキャラだった。 「海の闇、月の影」は好きだけれど、双子で取り合うのが当麻、というのがどうも納得が…

【ネタバレ感想】中野純子「ちさ×ポン」の恐るべき重みと破壊力

*本記事には、性行為や性被害についての内容が含まれます。そういった話が苦手な方はご注意ください。 kindleやネットの漫画コンテンツで「ちさ×ポン」の一巻、二巻が無料試し読みの対象になっていたので、久しぶりに全5卷を購入して読んでみた。 ちさ×ポ…

夏休みの読書感想文にもおすすめ。海外児童文学10選。【小学生向け】

子供のころ、延々とループして読み続けた海外児童文学の中で面白くてお気に入りだったものをご紹介したい。 大人向けのものを子供向けに改変したものも多いので、そういうものは大人向けとの違いなどにも触れている。 少年・少女の成長譚 「トム・ソーヤーの…

【ネタバレ感想】既刊3卷までを読んで、東元俊哉「テセウスの船」の犯人を考察してみた。

東元俊哉「テセウスの船」を、既刊3卷まで読んだ。 テセウスの船(1) (モーニング KC) posted with ヨメレバ 東元 俊哉 講談社 2017-09-22 Amazon Kindle テセウスの船(2) (モーニング KC) posted with ヨメレバ 東元 俊哉 講談社 2017-12-20 Amazon Kindle …

実際の事件を元にしたフィクションについて思うこと。

色々と思うことがあるので書くことにした。 実写ドラマ化する「幸色のワンルーム」への批判から派生した話。 自分は基本的には、完全な創作であれば、その内容が現実の道徳や倫理に反しているという理由で世にあることを否定されるべきではないと思っている…

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」と「秒速5センチメートル」に共通する怖さ。

*この記事は、下記の記事に書いた「秒速5センチメートル」の個人的な解釈と感想を前提として書かれています。 www.saiusaruzzz.com 「秒速5センチメートル」の何が怖いか。貴樹が「孤独な場所」に閉じ込められる原因がわからないところだ。原因がわから…

【ネタバレ感想】綾野剛主演「そこのみにて光輝く」は、俳優のガチンコ勝負から生まれた奇跡の純愛ストーリー。

Amazonプライムビデオで、前から気になっていた映画「そこのみにて光輝く」を観た。 そこのみにて光輝く 発売日: 2015/02/14 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 「設定が重い」「展開が暗くて救いがない」という話をチラホラ聞いていたので…

新海誠監督「秒速5センチメートル」が余りに恐ろしい話だったので、解説しながら感想を語りたい。

*本記事では、新海誠監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」の内容を結末までネタバレしています。未聴のかたはご注意ください。 新海誠監督の「秒速5センチメートル」を今さら見た。 「主人公が初恋をこじらせる話」という噂を耳にしていたので、「恋…

「タイタニック」のローズとジャックの恋愛は純愛だとは思わないが、むしろそこがいい。

togetter.com このまとめに彗星の如く突然出てきた、映画「タイタニック」の話が面白かった。 「タイタニック」におけるローズとジャックの恋愛は「発情」に過ぎず、あんなものが「純愛」だなんてギャグか? と言ったら周りの女性陣に総スカンを喰らったと…

【銀河英雄伝説キャラ語り】ロイエンタールとミッターマイヤーの関係についての考察。

銀河英雄伝説の「双璧」ことロイエンタールとミッターマイヤーの関係についての話。 この二人の話はちょこちょこ書いてきたのだけれど、改めて二人の関係に焦点を絞って書きたい。 突っ込んだ内容で、自分が思ったことをそのまま書くので、「この二人の友情…

最後まで読み通せなかったので死ぬまでに再挑戦したい本。【文学編】

少し前に「私が読み通せなかった本」まとめがあったので、それに勝手に参加してみる。ブックマークした、と思っていたがしていなかった、残念。 「自分はそれは読めましたよ(鼻タカ)」となった本もあれば、「自分もそれは読めなかった…(同志よ)」となっ…

【ネタバレあり】今村昌弘「屍人荘の殺人」の設定はアリかナシか?

少し前にミステリーの三冠をとったことで評判になった第27回鮎川哲也賞受賞作、今村昌弘の「屍人荘の殺人」を読んだ。 事件が始まるまでの状況や人物の説明は若干退屈に感じたが、事件が起こってからの展開は読むのがやめられなくなるくらい面白かった。 ジ…

山本直樹「レッド」と「普通の人たち」が引き起こした連合赤軍事件について。

山本直樹の「レッド」の一巻、「レッド 最後の60日間 そしてあさま山荘へ」の一巻が試し読みの対象になっていたので読んでみた。 レッド(1) (KCデラックス イブニング) posted with ヨメレバ 山本 直樹 講談社 2007-09-21 Amazon Kindle レッド 最後の60日 …

山崎峰水「MAIL-メイル-」を読んで、「怪異の因果が分からないこと」がホラーの怖さの肝だと思った。

anond.hatelabo.jp ブコメを見てもトラバを見ても、「あったな~~」と言い続けてしまう。 こういう話題のときにひっかかりやすいのは、「当時大人気だった」というのはどれくらいの人気で、「今は廃れた」というのは何をもって「廃れた」というのか判断す…

早川書房「ミステリ・ハンドブック」のランキング順に本を読んでいたころの思い出。

最近、本棚の奥底に眠っていた早川書房の「ミステリ・ハンドブック」を引っ張り出してパラパラめくっている。 昔々、学生で時間が山ほどあったころ、このハンドブックのランキング一位から本を読んでいた。今まで知らなかったジャンルの本や、その後何回も…

「ダークソウル」ストーリー考察。サブイベント・キャラクター中心。

普通にプレイしているだけだと少しわかりにくい「ダークソウル」のストーリーについて考えてみた。 メインストーリーはWikiで考察されている通りだと思うので、主にサブイベント中心に考えている。 後発の作品や制作者インタビューなどは見ていない。 新しい…

【小説】 5分でわかる「カラマーゾフの兄弟」

「はじめに」 「超おおまかなあらすじ」 「登場人物」 (カラマーゾフ家) (ヒロインたち) (修道院の僧たち) (その他) 「わりと細かいあらすじ」 「カラマーゾフの兄弟」のテーマ 「はじめに」 ドストエフスキーの小説が、なぜ分かりにくいのか、二点…

相方が友達に「お前は冷たい」と言われた話。

うちの相方は高校を卒業したあとに、友達とバスケサークルを作った。 以来、週に一回、毎週毎週練習を続けている。 小学校・中学校時代の友達や大学時代の友達、さらにその会社の同僚、ネットで応募してきた人などが集まって正式なメンバーは十名少しくらい…

【ネタバレ感想】「モンキーピーク」6卷。猿との総力戦であの人も犠牲に。その結末は? 

この記事は原作志名坂高次、作画粂田晃宏「モンキーピーク」6卷のネタバレ感想です。 未読のかたはご注意ください。 モンキーピーク(6) (ニチブンコミックス) posted with ヨメレバ 志名坂高次 日本文芸社 2018-04-28 Amazon Kindle 「メモは罠だ」って、何…

【ネタバレ感想】「銀河英雄伝説-Die Neue These-」を三話まで見たので感想を語りたい。

gineiden-anime.com 何だかんだ言って見て、何だかんだ言って面白かった 最初アニメ化を知ったときは、「また、やるのか~」と思ったけれど、結局見た。 そして何だかんだ言っていたけれど、面白かった。 やっぱり銀英伝は面白いな~~。 第一話の引きが良か…

ブログを始めて二年たったので、ブログを続ける意味について語ってみた。

ブログを始めて二年がたったので、思いついたまま喋ってみたい。 始めてから二年たって気づいたんだけれども、自分はブログを、仕入れた知識を独自の分類方法に基づいて区分けした、図書館みたいなものを作るために使っている。 この自分の頭の中にしかない…

【ネタバレ感想】アニメ「シュタインズゲートゼロ」第一話「零化域のミッシングリンク」をニコニコ動画で見た。

2018年4月からアニメ「シュタインズゲートゼロ」が開始 2018年4月から始まった「シュタインズゲートゼロ」の第一話「零化域のミッシングリンク」を視聴した。 ゲームは未プレイ。 steinsgate0-anime.com 前作の「シュタインズゲート」で、紅梨栖を救えなか…

【ネタバレ感想】アガサ・クリスティ原作/三谷幸喜脚本ドラマ「黒井戸殺し(アクロイド殺し)」

2018年4月14日(土)に放送されたアガサ・クリスティの有名作「アクロイド殺し」を原作にしたドラマ「黒井戸殺し」の感想。 原作及びドラマのネタバレをしています。未読・未視聴のかたはご注意ください。 www.fujitv.co.jp 黒井戸ときたか 安久路さんとか…