うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

「まじめだけど、したいんです!」の感想とちょっとまじめな話。

嘉村朗の「まじめだけど、したいんです!」を読んだ。 まじめだけど、したいんです!(2) (ジュールコミックス) 作者: 嘉村朗 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2017/09/16 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 「女子向けのシチュエーション萌え型…

ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」は、物語の色々な読み方を教えてくれる。

「薔薇の名前」を久しぶりに読んだ。 薔薇の名前〈上〉 作者: ウンベルトエーコ,河島英昭 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 1990/02/18 メディア: 単行本 購入: 11人 クリック: 197回 この商品を含むブログ (185件) を見る 「薔薇の名前」は膨大な知識と…

篠原健太「彼方のアストラ」を読んで、すべての点で平均点を超えている作品のすごさについて考える。

*この記事は「彼方のアストラ」のネタバレが含まれています。未読のかたはご注意ください。 未読のかたはネタバレを見ないで読むことを強くおススメします。 [まとめ買い] 彼方のアストラ 作者: 篠原健太 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ア…

【ネタバレ感想】アニメ版「カオスヘッド」がひどすぎて呆れた。

記事タイトルの通り最初から最後まで批判なので、「カオスヘッド」が好きな人は読まないほうがいいと思う。 ゲーム版はやっていないので、アニメ版のみの話に限定している。 「概念(妄想)と実体の違いは何なのか」 「他者を概念化するとは、どういうことな…

MBTIのタイプにおける典型的なキャラとそれについての雑談。

MBTIの各タイプの典型的なキャラと、その類型について思いついたことを語っています。 創作の中の話に限定しています。書いてあることはすべて自分の個人的な考えです。専門家ではないので、雑談程度に読んでください。 参考文献は以下のものを使用しており…

【ネタバレ感想】中島哲也監督「渇き。」が思ったよりも面白かった。

Amazonプライムビデオで、中島哲也監督、役所広司主演の映画「渇き。」を見た。 この映画は起こっている出来事だけを見ると、過激な暴力描写と主役の藤島をはじめ、登場人物たちの常軌を逸した言動が過剰すぎてそれほど面白くない。 これを現実の暴力として…

【結末のまとめ&ネタバレ感想】有田イマリ「はっぴぃヱンド。」

有田イマリ「はっぴぃヱンド。」が全5卷で完結した。 筋が入り組んでいる部分があるので、自分の頭を整理しがてら、内容をまとめていきたい。 2卷までの感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 「はっぴぃヱンド。」はどういう話だったか。 「2052年7月11日に…

「プロフェッショナル 仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太 前人未到の偉業その先へ」が恰好良すぎた。

2019年1月21日(月)「プロフェッショナル仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太」を見た。 井山裕太は若いころから騒がれ、囲碁の歴史を塗り替え20代で国民栄誉賞を受賞した、囲碁界に彗星のごとく現れた天才だが、一見するととてもそういう人には見えない。 勝…

【ネタバレ感想】「罪と罰と贖罪」というテーマで、「サイレントヒル2 最期の詩」を思い出す。

「SSSS.GRIDMAN」について、思いついたことが出てきたので書きたい。 「電光超人グリッドマン」をはじめ特撮の歴史や文脈はよく知らないので、普通に「GRIDMAN」という単体のアニメとして見た。 アカネの救済が主筋だという視点で見たが、正直イマイチだっ…

【MBTIを用いてキャラ語り】創作におけるINFPの魔力的魅力について語りたい。

MBTIを用いたキャラ語り。 創作の中の話に限定しています。専門家ではないので、雑談程度に聞いてください。 参考文献は記事下に掲載。 この記事には「銀河英雄伝説」「鉄血のオルフェンズ」「うみねこのなく頃に」「ハツハル」のネタバレが含まれています。…

人はなぜ極地探検に行くのか。角幡唯介「アグルーカの行方 -129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極-」感想。

無茶苦茶面白かった。 感想を書くけれど、この本自体が恐らく北極を探検するということがどういうことなのかの全てを伝えきれないように、「この本の読書体験」を余り伝える自信がない。 タイトルを見て「面白そう」と思った人の期待には十分応える本だと思…

【ネタバレ感想】藤沢志月「ハツハル」の三崎と志村の恋愛がなぜいいのかを語りたい。

藤沢志月「ハツハル」が三巻まで無料で読めたので、読んでみた。 [まとめ買い] ハツ*ハル 作者: 藤沢志月 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 正直なことを言えば、余り面白くなかったので三巻で読むのをやめようと思っていた。 「ハツハル」…

【2019年バスケ天皇杯】祝☆千葉ジェッツが三連覇!

まだ興奮が冷めない。 昨日のアルバルク戦も手に汗握ったが、今日の決勝の劇的な展開にはしびれた。(興奮しすぎて、頭が痛くなった。) 今年のブレックスは余りに強すぎて、勝てないんじゃないか……と弱気になっていたので喜びもひとしおだ。 昨日のアルバ…

「宇宙よりも遠い場所」のめぐっちゃんは凄い。

「宇宙よりも遠い場所」の中で、5話のめぐっちゃんの絶交のエピソードだけが浮いている。現実でも頻繁に起こるが、問題点が分かりづらく指摘しづらい難しさがあるからだ。 「相手を無力で無価値な状態において、その相手の面倒を見ることによって価値を搾取…

「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」は、他人と読書をする楽しさを教えてくれる。

本書は、世界の各地を旅行しているノンフィクション作家の高野秀行と歴史学者の清水克行が、お題の本を読んでお互いに感想を言い合う対談だ。 題名に惹かれて読んでみた。 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 posted with ヨメレバ 高野 秀行,…

【ネタバレ感想】「宇宙よりも遠い場所」を見て、アホみたいに泣いた。

TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」オープニングテーマ「 The Girls Are Alright! 」 アーティスト: saya 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2018/02/21 メディア: CD この商品を含むブログを見る 「宇宙よりも遠い場所」全13話を見終わって、ア…

【ネタバレあり】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破」を観た雑感。

Amazonプライムビデオで会員特典になっていたので、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と「破」を見た。 「Q」は見ていないので、とりあえず二作見た雑感。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 発売日: 2018/12/20 メディア: Prime Video この商品を含むブログを…

【ネタバレ感想】「シュヴァルツェスマーケン」は、マブラヴを知らない人でも楽しめる良質な戦記ものだ。

マブラヴのスピンオフ「シュヴァルツェスマーケン」全7卷を読み終わった。 [まとめ買い] シュヴァルツェスマーケン(ファミ通文庫) メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る マブラヴを知らなくても楽しめる、非常によくできた戦記ものだった。 BET…

【2019年箱根駅伝・観戦記】「東海大学が大会新記録を出して初優勝。波乱含みの大会を制覇」

2019年の箱根駅伝の観戦記です。 今年は二日三日の親戚の集まりが中止になったため、始めから終わりまで箱根が見れた。 昨年走ったメンバーがほとんど残っているし、今年も青学かなあと思いつつ見始めた平成最後の箱根駅伝。 例年になく波乱万丈の展開だった…

「主人公教」の記事の続きで思いついたことをダラダラしゃべる。

www.saiusaruzzz.com この記事にもらったコメントを読んで思いついたことがけっこうあるので、とりとめなくダラダラ語りたい。 話が長いうえに自分の個人的な(だいぶ偏った)見方に関する雑談だが、興味がある人はどうぞ。 「主人公教」はなぜ起ったのか。…

聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝8卷~16卷までネタバレ感想

「聖闘士星矢」のスピンオフ「ロストキャンバス外伝」の8卷から16卷までの感想。 1卷から7卷までの感想はコチラ。 www.saiusaruzzz.com 8卷「乙女座アスミタ編」 9卷「牡牛座ハスガード編」 10卷「射手座シジフォス編」 11卷「双子座デフテロス編」&12…

【ネタバレ注意】「シュヴァルツェスマーケン」と「破妖の剣」に共通する現象「主人公教」は、物語を蝕み破壊する病だ。

「シュヴァルツェスマーケン」を読んでいるのだが、主人公テオドールの言動にだいぶイライラしている。 何かに似ているなと思ったら、「破妖の剣」にそっくりだ。 「シュヴァルツェスマーケン」の主人公テオドールの周囲で起こった現象と、「破妖の剣」の主…

いしたにまさき「ネットで成功しているのは『やめない人たち』である」の感想。

何を以って「ネットで成功した」と思うかはかなり曖昧だし、人によっても違う。 自分の名前が知られたい、という人もいるだろうし、自分と同じ趣味や考え方の人とつながって安定したコミュニティを作りたい人もいるだろうし、自分の考えを広めたいという人…

「シュヴァルツェスマーケン」を読んで、萌え絵は意外と扱いが難しいと思った。

マヴラブのスピンオフ「シュヴァルツェスマーケン」を読んでいる。 まだ2卷までしか読んでいないが、面白い。国が滅亡寸前のこんな状況でも、権力争いに終始する愚かさや、そういう上層部の思惑で戦場の兵士が死んでいく構図は現実でもよくある話なので読ん…

ウィリアム・フォークナー「八月の光」 あらすじ&感想「血脈と運命という名の呪いの物語」

「八月の光」あらすじ 感想 光文社古典新訳文庫は、非常に読みやすかった。 昔は、この本に書かれていることがピンとこなかった。 「人間はその土地から教えられたように行動する以外にない」 血脈の連環の呪いは、どこまでも追いかけてくる あるいは呪いの…

聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝1卷~7卷までネタバレ感想

「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」の外伝は、本編ではエピソードごとにアッという間に死んでいく黄金たちの活躍を見ることができる、ファンには嬉しい外伝だ。 こういう作りの外伝は、「ただそのキャラが見られればいい」というそのキャラのファンブ…

竹田青嗣「自分を知るための哲学入門」感想 哲学は身近で実践的なものであることを教えてくれる。

なぜこの本を読みなおそうかと思ったかというと、笠井潔の「哲学者の密室」のことを思い出し、もう一度読みたいと思ったからだ。 哲学者の密室 (創元推理文庫) posted with ヨメレバ 笠井 潔 東京創元社 2002-04-12 Amazon Kindle 最初読んだときはハイデガ…

【ネタバレあり】諌山創「進撃の巨人」あらすじと重要設定を5分でおさらい(27巻まで・随時更新)

だいぶ世界の姿が分かってきて、話もややこしくなってきたので、一巻から改めて読み直してみました。 読み直してみると何気なく読み飛ばしていた事実があったり、初めに読んだときには理解できなかった登場人物の心情に感じ入ったりします。 ひと言でいうと …

【ロストキャンバスキャラ語り】アスプロスは、真面目で優しくて面倒くさすぎると思うのだ。

外伝ごとの感想を書こうと思ったのだけれど、アスプロス、デフテロス関連のエピソードが余りに秀逸かつ言いたいことが色々と出てきたので、この二人の関係について語りたい。 聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝 11 (少年チャンピオン・コミックス) post…

【ネタバレ感想】海外ドラマ「カーニバル」 無難にまとまってはいるけれど…。

www.saiusaruzzz.com シーズン1は面白かったけれど…。 海外ドラマ「カーニバル」のシーズン2を見終えた。 謎をばら撒く段階、人間関係を説明するために不穏な雰囲気を漂わせながら淡々とカーニバルの一座の日常を描いていたシーズン1は、なかなか面白かっ…