うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「水溜まりに浮かぶ島」を2巻まで読んだ感想&今のところの疑問&考えたことのメモ。

作者は「僕だけがいない街」の三部けい。 水溜まりに浮かぶ島(1) (イブニングコミックス) 作者:三部けい 発売日: 2020/03/23 メディア: Kindle版 裏社会に生きる殺し屋・黒松とネグレクトされている妹思いの少年・湊の心が入れ替わる話。 黒松はその筋の…

「葬送のフリーレン」感想・裏面 美しすぎる過去が超えられないハードルになるかもしれない。

www.saiusaruzzz.com すごくいいな、と思っているけれど、先が不安な部分もある。 自分がこの話でいいと思うほぼ全ての要素は、「フリーレンとヒンメルの関係性」にある。 アイゼンが言っているこの言葉がすべての話だ。 (引用元:「葬送のフリーレン」1巻…

【漫画感想】時を超えて仲間を思い続ける「葬送のフリーレン」が尊すぎて、涙がとまらない。

たまたま見たPVで、涙腺が決壊した。 『葬送のフリーレン』PV初公開 魔王を倒した勇者一行のその後を描く“後日譚”ファンタジー PVで泣いたのは「カールじいさんの空飛ぶ家」とこれくらいだ。しかも何度見ても泣く。 本編も絶対泣くだろうな、と思って既刊二…

「カルト集団と過激な信仰」第一話「ネクセウム」を見たので感想とメモ。

「カルト」と呼ばれる集団から脱会した人々に、入会した経緯や入会していたときの活動や経験、脱会に至る過程をインタビューしたドキュメンタリー。 NXIVM(ネクセウム) メディア: Prime Video 第一話は自己啓発団体「ネクセウム」。 有名女優もメンバーと…

ドラマ「半沢直樹2」の悪役が好きだった。特に伊佐山部長。

何だかんだ言って面白かった。 対談で「歌舞伎を意識している」と言っていたので、話を極力わかりやすくして、舞台映えを重視しているのかなと思う。「2」ではこの傾向が「1」以上だった。 すべての物事が怒鳴り合いで締められるのも、お約束化している。…

17歳のテロリストは、なぜ61歳の野党政治家を襲ったのか。沢木耕太郎「テロルの決算」

1960年10月12日に日比谷公会堂で起こった、17歳のテロリストによる日本社会党党首・浅沼稲次郎刺殺事件について描かれたノンフィクション。 テロルの決算 作者:沢木耕太郎 発売日: 2014/01/24 メディア: Kindle版 面白いノンフィクションは、膨大な資料や関…

第27話の藤吉郎と光秀が話すシーンを見て、「麒麟がくる」の面白さが突然わかった。

今までも普通に面白いとは思っていたけれど、どちらかと言うと斜めな視線で見ていた。 ドラマだとしても、さすがに個人的な関係や個人の動向で物事が動きすぎだし、登場人物のモチベーションが「個人的なもの」が多いことも気になった。信長の「人の役に立っ…

トゥルーエンドでも「狭い閉じた世界」から脱出しきれない「最悪なる災厄人間に捧ぐ」が残念だった。

*この記事は、否定的な感想を述べています。 *若干のネタバレを含んでいます。 最悪なる災厄人間に捧ぐ - PS4 発売日: 2018/08/23 メディア: Video Game 長い。 長い。 長い。 とにかく長い。 このゲームのストーリーは、主人公・豹馬の「罪悪感ループ」に…

綾辻行人「囁きシリーズ」を久しぶりに続けて読んでみた感想。

突然読みたくなって、綾辻行人の「囁きシリーズ」三作、「緋色の囁き」「暗闇の囁き」「黄昏の囁き」を続けて読んでみた。 「緋色」と「暗闇」は犯人は覚えていて、細かいところは忘れていた。ほとんど初読のような気持ちで楽しめた。「黄昏」は未読。 ネタ…

【「SLAM DUNK」キャラ語り】「田岡の夢」とコインの裏表である魚住と赤木の関係性について語りたい。

10月2日(金)にBリーグが開幕した。 アルバルク東京対川崎ブレイブサンダースは開幕にふさわしい好カードだった。 バスケを久しぶりに観て、突然「SLAM DUNK」について語りたくなったので語りたい。 「SLAM DUNK」は、「自己探求を通じて、自己実現(悟り…

「罪悪感キャラについて」続き。イーゴンはなぜイリーナを悪く言うのか?

www.saiusaruzzz.com 上の記事で罪悪感について考えたことを踏まえたうえで、「ダークソウルⅢ」のイーゴンとイリーナについて考えてみた。 白面の虫が「男は恐れた。固い鎧を身に着けて、弱い女を、まるで児戯のように」と言っているように、イリーナは「弱…