うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ある作品を読むことで他の作品の理解が深まると、テンションが上がる。その2(「火山島」×「カラマーゾフの兄弟」)

note.com ↑の話の続き&補足。 いま読んでいる「火山島」の7巻に、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のオマージュシーンが出てきた。 反政府組織の裏切者である柳達鉱(ユ・タルヒョン)を、主人公の李芳根(イ・バングン)が糾弾する。 このシーン…

これ一冊で「資本論」の内容がざっくりわかる。池上彰「高校生からわかる『資本論』」はさすがのわかりやすさだった。

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 (集英社文庫) 作者:池上 彰 集英社 Amazon 「資本論」の入門書を読み比べてみよう企画第一弾として、池上彰の「高校生からわかる『資本論』」を読んだ。 本書でも言われている通り、「資本論」はマルクス特有…

「ゲームブック・ドルアーガの塔1巻『悪魔に魅せられし者』」の実況が面白い&ゲームブックの思い出話をしたい。

ゲームブック「ドルアーガの塔一巻『悪魔に魅せられし者』」の実況動画を見ている。 #1 ドルアーガの塔で遊びます!【ゲームブック実況】 - YouTube ただ文章を読み上げるだけだったらどうなのか? と疑心暗鬼で見てみたが、 「ドラゴンクエストビルダーズ2…

哲学は「みんなが納得できる共通の原理」を、みんなで探すジャンルだったのか。

竹田教授の哲学講義21講―21世紀を読み解く 作者:竹田 青嗣 みやび出版 Amazon ↑をもう一度読み直して、学んだこと考えたことのまとめ。 この本を三回通読して、自分が勘違いしていた*1と気付いた。 この記事では、自分が「哲学とはそういうものだったのか」…

「学問の自由、言論の自由とは何なのか。公共の福祉と対立した時、どう考えるべきか」についての学び。

経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書) 作者:猪木 武徳 中央公論新社 Amazon メインは経済の話だが、それ以外もなぜそんな社会制度があるのか、どんなリスクに対応しているか、ということが書かれていて面白かった。 副タイトルである「…

「葬送のフリーレン」を「つまらない」と感じるのは何故か。

*既刊のネタバレが含まれます。 葬送のフリーレン(11) (少年サンデーコミックス) 作者:山田鐘人,アベツカサ 小学館 Amazon 以前から気になっていたけれど、「葬送のフリーレン」を検索にかけると、「関連性の高い検索」で「つまらない」が出てくる。*1 …

【アニメ感想】「葬送のフリーレン」4話まで。原作とは違う視点が入れることで、物語のテーマの美しさがより際立つ。

※既刊11巻までの若干のネタバレがあります。未読のかたはご注意ください。 別に魔法じゃなくたって… 種﨑敦美 Amazon 「葬送のフリーレン」のアニメがついに始まった。 第一話を見て(おこがましくて申し訳ないが)「アニメになるならこういう要素を取り入れ…