うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

漫画

【漫画感想】BLに興味がない自分がドハマりした「エネアド(ENNEAD)」の、どこがそんなに面白いかを語りたい。

"> ">今までBLはほとんど読んだことがなかったが、「エネアド(ENNEAD)」は無茶苦茶面白くハマっている。 ">個人的には「エネアド(ENNEAD)」はBLというジャンルを超えて、普遍的なことが描かれていると思う。 "> ">*ネタバレ注意。 "> 「エネアド」は、…

【その2・王位継承の設定&ルール編】「HUNTER×HUNTER」の暗黒大陸編の設定が余りに複雑すぎるので整理してみた&王子たちについて雑感。

「HUNTER×HUNTER・暗黒大陸編」の情報整理。 前回は「出航前の状況」を整理した。 www.saiusaruzzz.com 今回はカキン帝国の王位継承について、主に参加する十四人の設定を整理してみた。 カキン帝国王位継承戦の勝者の条件 十四人の王子のうち 「生き残った…

【その1・出航前の状況編】「HUNTER×HUNTER」の暗黒大陸編の設定が余りに複雑すぎるので整理してみた&自分にとって「HUNTER×HUNTER」が複雑な理由。

*本記事には冨樫義博「HUNTER×HUNTER」の32巻以降のネタバレが含まれます。未読のかたはご注意ください。 HUNTER×HUNTER モノクロ版 33 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:冨樫義博 集英社 Amazon 11月4日に37巻が発売されたが、案の定以前の設定を忘れて…

創作で、キャラを分裂させて自己葛藤を描くときに重要になる「フェアさ」とは何なのか。

*独自解釈に基づく話です。 *この記事には、ドラマ「Nのために」と漫画「アスペル・カノジョ」のネタバレが含まれます。 www.saiusaruzzz.com 「アスペル・カノジョ」は何かに似ていると思って、思い出したのがドラマ「Nのために」だ。 www.saiusaruzzz.co…

【最終的な感想】今まで本当にごめん。「アスペル・カノジョ」は「生きづらさ」との和解を目指した素晴らしい漫画だった。

*漫画「アスペル・カノジョ」の結末までのネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 これまでのあらすじ。 「アスペル・カノジョ」は、主人公が「物語世界」にいない。 「なぜ、主人公のお前がここにいる?」という驚愕。 「アスペル・カノジョ」…

【漫画感想】「アスペル・カノジョ」自分がこの話に持った最大の疑問は、「なぜ横井がこの話は自分自身の問題と認めて、自分で物語を語らないのか?」ということだ。

*考え直した最終的な感想。 www.saiusaruzzz.com *6巻までの感想。 www.saiusaruzzz.com 六巻までで読むのを止めたが、「せっかくだし最後まで読もうかな」と思い、全12巻を読んだ感想。 読むのを止めた理由は、 「なぜ横井がこの話は自分自身の問題と認…

自分が横井に厳しすぎるんだろうな。

www.saiusaruzzz.com www.tyoshiki.com 言及ありがとうございます。 記事を読んで「確かに最後まで読んでみないとわからないな」と思ったので最後まで読みました。 「アスペル・カノジョ」は「信仰型恋愛」なのに普通の恋愛のように恵が側にいて交流も出来る…

【漫画感想】「44歳処女の末路」に自分がリアリティを感じない理由。

noteのほうで、自己肯定感の低下には罪悪感ルートと無価値感ルートがあるのでは、という自分の考えを書いた。(※あくまで個人的な考え) 罪悪感と無価値感にまつわる、人間関係で生じやすい問題について考えたこと。|うさる|note 話を簡単にまとめると、 …

【漫画感想】「アスペル・カノジョ」を6巻まで読んだが、物語の構図に大きな疑問がわいて読めなくなった。

*最終巻まで読んで、色々と考えた最終的な感想。 www.saiusaruzzz.com *タイトル通り批判的な感想です。 アスペル・カノジョ(1) (コミックDAYSコミックス) 作者:萩本創八,森田蓮次 講談社 Amazon 「アスペル・カノジョ」を6巻まで読んだ。 どうに…

冨樫義博「HUNTER×HUNTER」の連載が再開するので、31巻(ハンター協会会長選挙&アルカ編)から、36巻までストーリーをおさらいしたい。

10月24日発売のジャンプから、「HUNTER×HUNTER」の連載が再開するらしいので、これを機会にうろ覚えの31巻からストーリーをおさらいしてみた。 *ネタバレ注意。 31巻~32巻「ハンター協会会長選挙&アルカ編」 前会長ネテロが死んだため行われたハンター協…

【漫画感想】「葬送のフリーレン」9巻まで。ヒンメルが生きた「今」とフリーレンの記憶が重なるたびに、涙が止まらん。

*「葬送のフリーレン」9巻までのネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 葬送のフリーレン(9) (少年サンデーコミックス) 作者:山田鐘人,アベツカサ 小学館 Amazon アニメも始まるので、1巻から読み直そうと思ったら結局9巻までいっき読みし…

【漫画感想】「十角館の殺人」全5巻 原作ファンも驚く衝撃の展開と感動の結末に大満足した。

*本記事には原作及び漫画版「十角館の殺人」の重大なネタバレが含まれます。未読のかたはご注意下さい。 *原作未読の人はもちろん、原作ファンにもぜひ読んで欲しい。全五巻。 十角館の殺人(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon …

【漫画感想】「親愛なる僕へ殺意をこめて」 殺人鬼やサイコパスは便利アイテムすぎるので一作に二人まで、というルールが欲しい。

「親愛なる僕へ殺意をこめて」全11巻を読み終わった。 *犯人の名前など物語の核心に触れるネタバレ以外の、若干内容のネタバレがあります。未読の人は注意してください。 親愛なる僕へ殺意をこめて(1) (ヤングマガジンコミックス) 作者:井龍一,伊藤翔太 …

【漫画感想】「逃げ上手の若君」既刊6巻まで。北条時行が主人公の貴種流離譚。いいなと思ったところ、気になったところ。

鎌倉幕府最後の執権・北条高時の息子で、幕府が滅んだあと、わずか八歳で流浪の身になった北条時行の一代記。 逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:松井優征 集英社 Amazon 「鎌倉殿の13人」が面白いこともあり、馴染みがない人物なのでこの…

【「進撃の巨人」キャラ語り】「自分の物語を生き続けたグリシャ」は、自分がなったかもしれない「父親像」そのものだった。

人生で「父親」になることがないだろう自分が、もし父親になっていたらこうなっていたかもしれない、と思う「父親像」が「進撃の巨人」のグリシャだ。 自分の中で「父親」は「父でもあり息子でもある存在」だ。*1 「父親」は、突然「父親」として生まれ出る…

「『自分を受け入れ愛してくれるが、他人に対しては受け入れがたい振る舞いをする相手』をどう考えるか。という恋愛モノの鬼門のテーマばかりを描いていた作家が確かいたような」→あの作家でした。

www.saiusaruzzz.com 「私だけに優しい、私だけを愛してくれる人」という、恋愛モノの相手役の究極の形である「自分を受け入れ愛してくれるが、他人に対しては受け入れがたい振る舞いをする相手」をどう考えるか。 恋愛モノにおいて、これは鬼門のテーマだ。…

【漫画感想】フシアシクモ「大蛇に嫁いだ娘」2巻まで 畏怖と恋愛のバランスがとてもいい。「恋愛漫画の鬼門と言えるテーマ」への答えも期待してしまう。

フシアシクモ「大蛇に嫁いだ娘」を既刊二巻まで読んだ。(*ネタバレ注意) 大蛇に嫁いだ娘 (1) (ビームコミックス) 作者:フシアシクモ KADOKAWA Amazon 読む前は、「大蛇である必然性がなく、普通の人間の男で代替しても不自然でなくなるのだろうな」とい…

【漫画感想】「これは恋のはなし」。恋愛モノの出来レースとユートピア構造は、相性が悪い。

*タイトル通り、否定的な感想です。 *ネタバレ注意。 これは恋のはなし(1) (ARIAコミックス) 作者:チカ 講談社 Amazon 「これは恋のはなし」全11巻を読み終わった。 この話は、同じ孤独を抱える31歳の作家と10歳の少女の十年にわたる交流の話だ。少…

【ゴールデンカムイキャラ語り】狂気の父性愛・鶴見篤四郎の悪役としての魅力について。

*ネタバレ注意。 www.saiusaruzzz.com 上記の記事に書いた通り、自分は「ゴールデンカムイ」の世界は鶴見が体現している「狂った父性愛」によって駆動している世界だと思っている。 ①「人が人を殺す」(争う)のは、恐怖や憎悪ではない。政治思想でもない。…

【漫画感想】野田サトル「ゴールデンカムイ」を最終話までいっき読みした。愛情という神を求めて狂う男たちの物語。

完結したら単行本を買って読もうと思っていた「ゴールデンカムイ」だが、バズっていた金カム増田を読んだことをきっかけに、いっき読みした。 いやあ面白かった。 単行本で大幅に加筆するらしいのでそれを読んだらまた何か書くかもしれないが、とりあえず本…

「ハイコンテクストだからこそ意味を考えたくなるコンテンツ」について。

「ハイコンテクストすぎて意味がわからん」と途中で投げ出すものもあれば、「ハイコンテクストだからこそ意味を考えたくなる」ので、何度も通読して寝食も忘れて文章ひとつ、語ひとつの意味まで考えたくなる作品もある。 今回は後者の「ハイコンテクストだか…

【漫画感想】高野苺「orange」7巻 主人公・翔の父親が毒親すぎてドン引きしたが、何はともあれ真エンドに到達出来て良かった。

orange : 7 ―大切なあなたへ― 【電子コミック限定特典付き】 (アクションコミックス) 作者:高野苺 双葉社 Amazon おおっ、7巻が出ていたのか。 これが真エンドということなので、さっそく購入。 萩田視点、貴子視点、アズ視点、須和視点全部入っていてよか…

【「AKB49~恋愛禁止条例~」キャラ語り】吉永寛子、岡部愛、有栖莉空。三人のまったく違う魅力を持つヒロインについて語りたい。

全29巻読み終わった感想。 www.saiusaruzzz.com 上の感想で語った通り「AKB49~恋愛禁止条例~」は、ヒロイン陣がとても魅力的だ。 特に主人公・浦山実に深く関わる吉永寛子、岡部愛、有栖莉空の三人は、それぞれまったく別の魅力があって甲乙つけがたい。 …

【漫画感想】「AKB49~恋愛禁止条例~」関係性によって性差を超える反ハーレムもの。ぜひ先入観なしで読んで欲しい。

マガジン連載当初から好きだった「AKB49~恋愛禁止条例~」全29巻を読んだ。 AKB49~恋愛禁止条例~(1) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:元麻布ファクトリー,宮島礼吏,高橋ヒサシ 講談社 Amazon 「好きな女の子を見守るために、女装してAKBのオー…

【漫画感想】創作の力そのものを描いた「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」に、今年の最後に出会えたことが嬉しい。

「正しくない」人たちの話であり、家庭内暴力、ネグレクトなどが、キツイ描写ではないが、モチーフとして出てくる。 気になる人は読まないほうが無難。 そうではない人には、ぜひ読んで欲しい。 九つの話が入った短編集だけど、全部良かった。 夢から覚めた…

「青天を衝け」の栄一と喜作のような五分五分の関係だったら、「鬼滅の刃」の巌勝は黒死牟にならなかったかもしれない、と高良健吾のインタビューを読んで思った。

昨夜「青天を衝け」の第40回を見て感動した勢いにのって、出演者のインタビューを読んだ。 主人公・栄一の幼馴染みで生涯の友だった喜作を演じた、高良健吾のインタビューが面白かった。 www.nhk.or.jp Q:栄一と喜作の関係をどのように思いますか? 基本的…

「鬼滅の刃」の何が凄いと思うかを、今から全力で語りたい。

同業漫画家から見た『鬼滅の刃』以降のトレンド ”省略の美”から”少女漫画的な共感性”を重視 | ORICON NEWS 他の人が自分の好きな作品について語っているのをみると、自分も「自分はここが好きだ」とむしょうに語りたくなる。 というわけで、今から「自分は『…

【漫画感想】「ヒメゴト~十九歳の制服~」 男装女子×女装男子の恋愛と少女が囚われている闇。二つのストーリーが等価で楽しめる凄い漫画。

「女装男子×援交少女×ボーイッシュだけど実は乙女な女の子の三角関係」 ということでおススメしてもらって読んでみたら、自分にとって好みドンピシャだった「ヒメゴト~十九歳~の制服~」全八巻の感想。 *ネタバレあります。 *性描写が多めで性被害も含む…

「秒速5センチメートル」は補陀落渡海の話ではないか、と今さら気づいた。

www.saiusaruzzz.com (前提)「秒速5センチメートル」がこういう話に見える、自分の思いつきの話。 補陀落渡海は、入口を塗りこめた箱を舵のない船に積んで、そこに人が入り極楽浄土を目指して沖に流すという風習だ。 補陀落渡海 - Wikipedia 補陀落渡海を…

【漫画感想】高野ひと深「ジーンブライド」1巻を読んでみたが、自分はこう読んでここが面白かった。

*この記事は「ジーンブライド」1巻のネタバレを含みます。 話題になっていた高野ひと深「ジーンブライド」1巻を購入して読んだ。 ジーンブライド(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing) 作者:高野ひと深 祥伝社 Amazon この話で一番面白いと思った…