うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

ドキュメンタリー

アラスカの北極圏周辺での生活を描く「氷点下で生きるということ」が面白い。

アラスカ・北極圏の周辺の極寒の地で生きる人たちの生活を追うドキュメンタリー「氷点下で生きるということ」を見ている。 第1話 白い道の終わり メディア: Prime Video 少し面白い作りをしていて、アラスカの別々の地でまったく違う生活を送る四組の人々の…

ライブドア事件の経緯をわかりやすく追った「ネット興亡記 敗れざる者たち」第7章・8章が面白かった。

日本経済新聞の連載をまとめた「ネット興亡記 敗れざる者たち」を読んでいる。 ネット興亡記 敗れざる者たち (日本経済新聞出版) 作者:杉本貴司 発売日: 2020/08/26 メディア: Kindle版 第一章 サイバーエージェントの買収騒動 第二章 ネット回線が民間で使…

史上類を見ない大量殺人「津山三十人殺し」の動機は何だったのか。松本清張「闇に駆ける猟銃」

昭和13年、岡山県の現加茂町で起こった「津山三十人殺し」。 たった一人の人間がひと晩で同じ集落の人間33人を殺害した事件で、様々な創作でモチーフとして使われている有名な事件だ。 松本清張が関係者の実際の証言や供述を基にして、事件の構図を探ってい…

旅に行けないから旅を読もう。「グレートジャーニー」

こんな状況だからかもしれないが、久しぶりに「グレートジャーニー」全5巻が読みたくなり、のんびりと読んだ。 グレートジャーニー 人類5万キロの旅 1 嵐の大地パタゴニアからチチカカ湖へ (角川文庫) 作者:関野 吉晴 発売日: 2010/01/23 メディア: 文庫 …

「カルト集団と過激な信仰」第一話「ネクセウム」を見たので感想とメモ。

「カルト」と呼ばれる集団から脱会した人々に、入会した経緯や入会していたときの活動や経験、脱会に至る過程をインタビューしたドキュメンタリー。 NXIVM(ネクセウム) メディア: Prime Video 第一話は自己啓発団体「ネクセウム」。 有名女優もメンバーと…

「星の巡礼」感想 サンティアゴ巡礼に行きたくなる。

先日、「サンティアゴ巡礼」を特集したドキュメンタリーを見た。 フランスからピレネー山脈を越えて、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂まで徒歩で巡礼する。 距離や地図だけを見ると「大丈夫か」と思うような道のりだが、現在はツアーも…

小部隊の戦術学が楽しく学べる「愚者の渡しの守り タイムループで学ぶ戦術学入門」感想

愚者の渡しの守り: タイムループで学ぶ戦術学入門 作者:アーネスト・スウィントン 出版社/メーカー: 国家政策研究会 発売日: 2018/03/25 メディア: Kindle版 経験が浅い青年士官が本隊が来るまで、河の唯一の渡河地点「愚者の守り」を50名の小部隊を指揮して…

起業リアリティショー「メイクマネー」を見て、「世界観が違うと話がかみ合わない」とはどういうことなのかを学ぶ。

You Tubeで公開されている「起業リアリティショー メイクマネー」を何気なく見始めたら面白かった。(*NEWSPICKSのレギュラー番組の番宣で、全編見るには加入が必要。自分はYou Tubeに公開されているぶんしか見ていないが、十分楽しめた) 事業に出資して欲…

「バチェラー3」が面白くていっき見したので、何の遠慮もなく感想を語りたい。

先日読んだ「バチェラー3」の感想が面白かったので、今まで興味がなかった「バチェラー」を見てみた。 バチェラー・ジャパン 予告編 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る あくまで「番組を見ただけの感想」「登場人物たちは、この番組内だけ…

誰かが「災厄」になることを食いとめる「家族という関係性が病んでいる」という考えかた

www.saiusaruzzz.com 前回、「ゴールデンカムイ」の尾形は、アダルトチルドレンの類型のひとつであるスケープゴートではないか、という記事を書いた。「今の時点では自分にはそう読める」というその解釈に基づいて、今回の記事を書いている。 尾形は気の毒…

読めば読むほど、何故冒険に行くのか分からない。角幡唯介「空白の五マイル -チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む-」

www.saiusaruzzz.com イギリスから北米大陸に出る航路を探す旅の途中で全滅したフランクリン隊の足跡を追う、北極探検記「アグルーカの行方」が滅茶苦茶面白かったので、続けて購入。 ツアンポー峡谷という場所自体、自分にとってはとても価値があるところだ…

孤独とは何なのか。「ある世捨て人の物語 -誰にも知られず森で27年間暮らした男-」の感想

2013年4月4日、アメリカのメイン州で無人の別荘地帯に盗みに入った男が捕まる。 捕まったクリストファー・ナイトは、20歳のときに森の中に入って以来27年間、二度簡単な挨拶の言葉を交わした以外は、手紙や文字も含めて一切世間と関わらず生きてきた。 ア…

「プロフェッショナル 仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太 前人未到の偉業その先へ」が恰好良すぎた。

2019年1月21日(月)「プロフェッショナル仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太」を見た。 井山裕太は若いころから騒がれ、囲碁の歴史を塗り替え20代で国民栄誉賞を受賞した、囲碁界に彗星のごとく現れた天才だが、一見するととてもそういう人には見えない。 勝…

人はなぜ極地探検に行くのか。角幡唯介「アグルーカの行方 -129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極-」感想。

無茶苦茶面白かった。 感想を書くけれど、この本自体が恐らく北極を探検するということがどういうことなのかの全てを伝えきれないように、「この本の読書体験」を余り伝える自信がない。 タイトルを見て「面白そう」と思った人の期待には十分応える本だと思…

「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」は、他人と読書をする楽しさを教えてくれる。

本書は、世界の各地を旅行しているノンフィクション作家の高野秀行と歴史学者の清水克行が、お題の本を読んでお互いに感想を言い合う対談だ。 題名に惹かれて読んでみた。 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 posted with ヨメレバ 高野 秀行,…

【ザ・ノンフィクション】「男と女の婚活クルーズ」を見ていて思ったこと。

2018年9月23日(日)に放送された「ザ・ノンフィクション 男と女の婚活クルーズ」の感想です。 44歳舞台俳優のテキサスが、五泊六日の婚活クルーズに参加する。 最も安いプランでも18万円弱の費用がかかるこのクルーズに参加しているのは、高収入の男性ば…

NHKスペシャル未解決事件「警察庁長官狙撃事件」ドラマ版は、ベテラン俳優の演技が圧巻だった。

9月8日(土)に放送された、NHKスペシャル未解決事件「警察庁長官狙撃事件」のドラマ版の感想。 www.saiusaruzzz.com ドラマ版ではより一層、警察組織の問題点が浮き彫りになっていた。 一週間前に放送されたドキュメンタリー版を見て、「一度、一定の方向…

NHKスペシャル未解決事件「警察庁長官狙撃事件」を見て、組織の怖さを思う。

この番組を見て、「そういえばそんなことがあったなあ」と思い出した。 www.nhk.or.jp 1995年3月、地下鉄サリン事件の直後に起こった「警察庁長官狙撃事件」。 2010年に時効を迎えたこの事件の真犯人を名乗る男から、2013年にNHKに手紙が届く。 手紙の主は…

気分が悪くて最後まで読めなかった。ジョン・クラカワー「信仰が人を殺すとき」

「荒野へ」の作者ジョン・クラカワーの本 ジョン・クラカワーの「荒野へ」が大好きで、何回も繰り返し読んでいる。 先日「何か面白い本はないかな」と思ったときに、同じ作者の本を読んでみようと思い本書を購入した。 信仰が人を殺すとき 上 (河出文庫) 作…

「恐すぎる‼」と大反響 松原タニシ 事故物件怪談「怖い間取り」

日曜日の昼間にやっている「ニノさん」だったと思うが、一度だけこの本の作者である「事故物件住みます芸人」松原タニシを見たことがある。その時の話は怖いものではなく、ほのぼのとした話だった。 なので、この本についている「『恐すぎる‼』と大反響」と…

「サリン事件死刑囚 中川智正との対話」 感想及びメモ

本書は、松本及び地下鉄サリン事件の解明に大きく貢献した、生物兵器化学兵器の専門家アンソニー・トゥーが、中川智正との交流内容を明かした本だ。 松本サリン事件発生時、日本にはサリンに関する知識がほぼなかった。 トゥー氏が書いたサリンについての論…

地下鉄サリン事件を実行したエリート医師の恐るべき純粋さ 林郁夫「オウムと私」感想

地下鉄サリン事件の実行犯の中で、ただ一人、極刑を免れた林郁夫が自らの生い立ちとオウムに入信した経緯、出家したあとのオウムでの日々をつづった本。 林郁夫は医者の父親と薬剤師の母親の間に生まれ、慶應義塾中等部、高等部を経て慶應大学の医学部に進み…

山本直樹「レッド」と「普通の人たち」が引き起こした連合赤軍事件について。

山本直樹の「レッド」の一巻、「レッド 最後の60日間 そしてあさま山荘へ」の一巻が試し読みの対象になっていたので読んでみた。 レッド 1969~1972(1) (イブニングコミックス) 作者:山本直樹 発売日: 2012/11/05 メディア: Kindle版 レッド 最後…

「貧乏で幸せな人間はいても、貧困で幸せな人間はいない」 鈴木大介「最貧困女子」感想

鈴木大介「最貧困女子」は、「貧乏とは違う貧困状態」の女子の中でさらに極限の貧困状態に置かれている「最貧困」の女性たちの様子を記述したものだ。 「貧乏と貧困は何が違うのか?」 この辺りについては、だいぶ知識が広まりつつあるが、まだまだ根強い「…

「YouTubeで食べていく 『動画投稿』という生き方」感想

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 (光文社新書) posted with ヨメレバ 愛場 大介(ジェット☆ダイスケ) 光文社 2014-08-07 Amazon Kindle 読んでみたら、意外と面白かった。 正直なことを言うと、読む前は余り期待していなかった。 ノウハウ本に…

スポーツチーム経営やバスケに興味がある人におススメ! 島田慎二「千葉ジェッツの奇跡 Bリーグ集客ナンバー1クラブの秘密」感想

バスケにまったく縁がないのに、バスケチームの社長に 破たん寸前の弱小チームの経営の立て直しを求められる。 「日本バスケ全体を、どうやって発展させるか」という視点 クラブ経営をするにあたっての方向性や戦略 人との信頼関係の構築が一番大変かも。 収…

【Amazonビデオ】ホラー伝承を探求する「ロア~奇妙な伝説~」は、万人におすすめはできない。

Amazonプライム会員なら課金なしで見れる、Amazonオリジナル「ロア~奇妙な伝説~」のシーズン1全6話を見た。 ロア?奇妙な伝説? シーズン1 予告編 (吹替版) メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 生き埋め、ロボトミー手術、チェンジリング、…

【ザ・ノンフィクション】「人殺しの息子と呼ばれて 24歳青年の地獄の人生 前後編」感想

2017年10月15日(日)22日(日)に放映された「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて 24歳青年の地獄の人生 前後編」を見た感想です。 見ていてとてもキツい内容で、正直記事を書こうか悩みました。 ただご本人が、今回取材を受けたのは、ネットで様…

三毛別羆事件を描いた吉村昭「羆嵐」は、ノンフィクションノベルの傑作だ。

大正4年の冬に北海道の三毛別で起こった「三毛別羆事件」は、日本最大の獣害として名高い。 三毛別の川の支流である六線沢に体長三メートル近い巨大な羆が出現し、家の中に侵入して人を襲った事件だ。 「羆嵐」は、実際に起きたこの事件を元にしており、そ…

【実際にあった高校生遭難事件を描く】「空と山のあいだ -岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間-」

高校生五人が地元の山で遭難。ドラマ化もされた。 昭和39年の正月に起こった、「津軽富士」として有名な青森県にある岩木山の遭難事件を描いている。 2001年にNHKがドラマ化している。このドラマをたまたま見たことがこの事件を知ったきっかけだ。 遭難事…