うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「王立宇宙軍-オネアミスの翼-」アニメ版と小説版の違いなどの思い出話。

animationbusiness.info てっきりもうやらないものだと思っていたので、期待よりも不安が大きい。「王立宇宙軍」の五十年後の世界らしいので、続編というよりは独立した物語なのだろうけれど。 公開されている絵は世界観を引き継いでいるようなので、とりあ…

「ブラック・エンジェルズ」の男女観は、当時としては革新的だったのかもしれない。

少し前に、少年漫画に出てくるステレオタイプな女性キャラについての話題を読んだ。 創作においては、ある程度はキャラの造形が現実とはかけ離れた、画一的な部分があっても仕方がないのではと思っている。少女漫画における男性キャラについてもそうだ。 キ…

【漫画感想】藤田和日郎「邪眼は月輪に飛ぶ」は、「神殺し」ではなく「人間対人間」の物語だった。

藤田和日郎の「邪眼は月輪に飛ぶ」を読んだ。元々短期連載の予定だったようで、全一巻で綺麗にまとまっている。 邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス) posted with ヨメレバ 藤田 和日郎 小学館 2007-04-27 Amazon Kindle 人間を殺戮する自然の脅威と戦うい…

野沢尚が描く長く濃密な人間関係が苦手だ、ということから気づいた野沢作品のすごさ。

*この記事には、野沢尚「砦なき者」の内容が含まれています。未読のかたはご注意ください。 野沢尚の「砦なき者」のノベライズを読んだ。 「砦なき者」は短編二つ、中編ひとつのオムニバス形式で構成されている。テレビドラマを見たのはかなり前なので、粗…

【アニメ感想】「ISLAND(アイランド)」は、ハードルを下げて見れば面白く見れる。

アニメ「アイランド」全12話を見終わった。 粗筋を見て面白そうだと思って見たのだけれど(なのでゲームは未プレイ)見終わったあと若干感想に困った。 というのは、自分はさほど期待しないでこのアニメを見始めたからだ。 「それほど設定がこっていない、そ…

二階堂奥歯「八本脚の蝶」 この世界に生きるに値するものが見つからなかったのだろうか。

2003年4月23日に自ら死を選んだ二階堂奥歯の、ウェブ上に残っているブログ「八本脚の蝶」を少しずつ読んでいる。 最初、読んだときに、高野悦子の「二十歳の原点」に似ているなと思った。少女から女性に強制的に移行させられる戸惑いや違和感、苦しみが伝…

【ダークソウルⅢキャラ語り】カリムのイーゴンから、ツンデレとは何なのか学んだ。

先日、ようやく「ダークソウル」をクリアしたので、現在は「ダークソウルⅢ」をプレイしている。 www.saiusaruzzz.com 「ツンデレ」については今まで、「少し話したり、少し近寄られただけですぐにデレ状態になるのは、何だかなあ、それなら最初からデレてい…

北川悦吏子脚本ドラマ 「半分、青い」とは何だったのかをもう一度考えてみた。

shinonomen.hatenablog.com 東雲長閑さんに、言及していただきました。ありがとうございます。 東雲さんの記事を読んで、「半分、青い」を前回とは違う角度から眺めてみたくなったのでそれを話したい。 東雲さんの記事から色々と考えるきっかけをいただいた…

アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」は「他者性をはく奪する罪深さ」を書いた傑作だ。

この記事は以下のものの内容に触れています。ご注意ください。 アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」「暗い抱擁」 北川悦吏子「半分、青い」 桐野夏生「メタボラ」 竜騎士07「うみねこのなく頃に」 読んだことがないかたは、この記事を読む前にぜひ読んで…

「ダークソウル」をようやくクリアしたので、薪の王グウィン戦についてうだうだ語る。

先日、「ダークソウル」をようやくクリアした。 実はずっと、グウィンに勝てなくてクリア手前でうだうだしていた。 というわけで、グウィン戦周辺の雑感などを語りたい。 思いついたまま語る、ただのうだ話だ。 そう分かっている、パリィ。パリィができない…