NHK大河ドラマ「真田丸」第48回「引鉄」の感想です。
前回第47回「反撃」の感想はコチラ↓
真田信繁の本当の戦いが、ここから始まる
オープニングの有働さんのナレです。
堀をすべて埋められて、城を丸裸にされてもあきらめない。ここから本当の戦いが始まる。
格好いいですね。
ナレ退場の有楽斎
今回、有楽斎が裏切っていることを、幸村が面と向かって追求しました。
有楽斎「秀頼公の命だけは助かるように、徳川と通じておったのじゃ」
幸村「言いたいことはそれだけですか?」
このときの幸村は怖かったです。
「真田丸」では珍しく、有楽斎はいいところなしでナレ退場しました。この後の余生は穏やかに過ごしたみたいですね。
大野治長と治房の反目
大野治房が自分の配下の浪人にだけ報酬を与えたり、埋められた堀を掘り返そうとしたりして、兄の治長と対立します。
それを咎めた治長を、闇討ちまでします。
同性の兄弟姉妹って、ライバルになるか友達になるかどちらかのような気がします。
自分は異性の兄弟しかいないので、この辺りの感覚はよくわからないのですが、友達から話を聞いているとそんな気がします。
「自分にとっての最初のライバル」
そんな感じなのかもしれませんね。
自分も同性の兄弟がいたら、だいぶ性格が違ったと思いますね。
自分は兄しかいないうえに、その兄がめちゃくちゃ気が優しい性格をしているので、駄々をこねればだいたいの要望が通るという環境で育ってきました。
なので基本的には、お山の大将気質です。
世間の荒波に叩かれてもまれて、だいぶマシになりましたが。
治房も何となく、自分の確固とした考えのもとで行動しているというよりは、「兄である治長に対する反発が先に立っている」そんな風に見えます。
治房に襲われたあと治長が、「母も関わっているはず」と言っていましたが、自分の息子をそそのかして自分のもう一人の息子を襲わせたのか、とびっくりしました。
どこまでろくでなしやねん。
しかも、堀を埋めたのはお前が決めたことなのに、治房が堀を掘り返そうとするのはいいのかよと突っ込みを入れたくなります。
「真田丸」は女性の登場人物が「物語を動かす道具」なだけで、それ以上でもそれ以下でもないのが気になります。男性はどの人物も素晴らしいキャラクター造形なだけに余計。
気分で動く、という設定ならそれでもいいんだけれど、いくら何でも行動に一貫性がなさすぎだろう(-"-)
ところで北政所は、このころ何をやっているのでしょうか??
もう出てこないのでしょうか??
戦争で大事なお金の問題
大阪城の軍資金がそろそろ尽きました。
戦を続けるのってお金がかかるんですよね。軍隊を維持するだけで、お金がかかるし。
こういう問題を組み込んでくるのが、「真田丸」のいいところだと思います。
ファンタジーで、戦争とか組織を維持するのに、
「その物資、どうやって運んでくるんだろう? そんなお金、どこから手に入れているんだろう?」
とたまに不思議な話とかあるので。
こういう設定がきちんと考えられていると、非常に好感が持てます。
ラスト二話
今回は最後の決戦の前の準備回という感じでした。
いよいよ来週夏の陣が始まります。本当にアッと言う間だったなあ。
次回の予告で、幸村とキリが抱き合っていましたが、個人的にはここまで来たらもう色恋沙汰はなくていいのではと思います。
キリは今回も佐助のプロポーズをさっくり断っていましたし、一途さがすごいです。
第一回からずっと一緒にいるんだもんな。
最初のころの、キリの叩かれっぷりも今となっては懐かしいです。
次回は第49回「前夜」です。いよいよラスト二回です~。
今となっては懐かしい。