Amazonプライムビデオで「無限のリヴァイアス」を見始めた。
「鉄血のオルフェンズ」を見るために、Amazonプライムビデオの視聴を始めたんだけれど、これを機会にAmazonプライムビデオで「見よう見ようと思っていて見ていなかったもの」を見ようかな、と思っている。
検索したら「無限のリヴァイアス」があったので見始めた。
閉鎖空間での集団心理好きには見逃せないストーリー。
「無限のリヴァイアス」は1999年から2000年にかけて放映されたアニメで、ジャンルはSF。
放映当時兄ちゃんが見ていたのを、横でちらちら見ていたのは覚えている。
チラ見だからほとんど覚えていないのだけれど、主人公が正反対の性格の弟と仲が悪いことと、割と陰惨な展開だったことは覚えている。
「無限のリヴァイアス」は、訓練生である主人公たちが何者かの陰謀で、子供たちだけで謎の船に閉じ込められて宇宙を漂流するという物語。
「蠅の王」のオマージュと言われているだけあって、秩序を失って閉鎖空間に閉じ込められたとき人間がどうなるか、ということに焦点が当てられている。
閉鎖空間好き、集団心理好きとしては見逃せない物語だ。
「蠅の王」は少年だけなので、暴力性や内部分裂が焦点だったけれど、リヴァイアスは女性もいたり、年齢も少し上だったり、色々なタイプの人間がいるので、さらに複雑な人間模様を見せてくれそう。
こういう物語でありがちなのは、行動や描写ばかりが過激になって、登場人物の行動原理が滅茶苦茶だったりキャラ設定が矛盾を起こしたりすること。「過激な行動をとらせることが目的」になって設定が破たんしたりすることが往々にして見られるので、そういうのはやめて欲しいなと思う。
ロボットアニメでもないし、それほど派手な戦闘シーンもなさそうなので、この辺りがすごく心配。
物語と人間の心理を描くって本来はすごく地味なことだから30分区切りという制約があるアニメでは難しいと思うけれど。評価も高いし、大丈夫かな。
5話まで見たけれど面白い。
5話で見たけれど、設定がしっかりしているし、登場人物も複雑で面白いキャラが多い。
特に主人公の相葉兄弟は、チラ見していたときは「優等生の兄とはぐれ者の弟の反発と対立って、ありがちだなあ」と思っていたけれど、「優等生だと思っていた兄が実は劣等生で、コンプ持ち」とかひねってあって面白かった。
特に祐希が昂治に「自分が超えるべき壁」の役割を果たして欲しそうなのに、そうじゃないことに勝手に怒って反抗期になっている、という設定がすごいリアル。そういう愛憎の表現の仕方が反発と暴力しかないっていうのものね。
前提として父親がいないという設定になっているし、この辺りしっかり作ってあるなあと思った。
昂治がファイナに一目ぼれしたのには笑った。好きになるの早すぎだろ。この年頃って、本当に簡単に人を好きになるよね。いちいちリアルすぎる。
ファイナは設定では人目を引く美少女、なんだとは思うけれど、主要登場人物はみんな可愛いから、この辺りの感覚がよく分からない。個人的にはあおいやネーヤのほうが可愛く見えるんだけど。
「無限のリヴァイアス」は連続もののアニメには珍しく、脚本をほとんど一人の人が書いている。
9話と10話以外の脚本とシリーズ構成も黒田洋介という人が担当しているのだけれど、どこかで見たことある名前だと思ったら、「鉄血のオルフェンズ」の脚本も少しだけ書いていた。
ドラマとかでも複数の人の脚本だと「あれ?」と思うことが多いので、脚本は一人の人が書いたもののほうがいい。
5話まで見た時点で、集団生活の中での人間の心理と関係性がメインの物語のようなので、変に過激な展開とか入らずに、このままの感じで進んで欲しいなあ。
話の内容はほとんど覚えていないのに、OP主題歌の「dis-」は好きでカラオケでもよく歌った。こじらせまくった自意識バリバリの歌詞が、厨二にはたまらなかった。
続き。全部みた感想。
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今まで読んだ物語の中でも、一、二を争うくらい好きな「蠅の王」。 閉鎖空間での集団心理って怖いよね。
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