先日、懐古の発作に襲われて、むかし懐かしのニコニコ動画のゲーム実況動画を見てきた。
こんな動画もあった、あんな動画もあった。
あのころ、笑い転げながら見ていた実況動画は、いま見ても変わらない面白さだった。
今日は、自分が今まで見てきたゲーム実況動画を、懐古しながらご紹介したい。有名なものばかりなので、知っている方は一緒に懐かしんでもらえれば幸いだ。
「サイレン(SIREN)を喋りながらやってみた」 宇宙&友人
この分野自体が、まったく知られていなかったころの動画で、初めて見たゲーム実況動画。
この二人がゲーム実況の元祖なのかどうかは分からないけれど、少なくとも宇宙と友人は「ゲーム実況」というジャンルをまったく知らないでプレイしている。(ラジオ放送みたいなことがやりたかった、と言っていた記憶がある。)
怖がりの実況主の宇宙が、心優しい友人にSIRENをプレイさせて、その様子を実況しているというスタイルから始まっているが、途中から友人もトークに参加している。
パート115まである超ロング作品なのだが、トークの内容が多岐にわたるので、見ていてまったく飽きない。
我儘でお調子者の宇宙に、心優しい友人がムッとしている回があったり、友人が参加できなくて別の友人(喋らない)が参加したり、動画とまったく関係ないことをしゃべっていたり、内容がかなりフリーダム。
終わったときは、大作映画が見終わったような感動がある。
ちなみに自分は2周している。
「謎解き死にゲー The Immotalを実況プレイ」 hacchi
マイナーな即死ゲーが大好きなマゾプレイヤーhacchiの出世作。
実況している「The Immotal」はメガドライブという割とマイナーなハードの中でも、さらにどマイナーゲーム。メガドライブのゲームをやっているほうだと思っていた自分も、名前すら知らなかった。(というよりは、hacchiがやっているゲームで知っているゲームが一本もない。)
そんなマイナーなゲームなのに、Lvel1は340万回再生を突破しているという驚異的な動画。
往年のゲームの理不尽さ、訳の分からなさを余すことなく味わえ、hacchiの反応や突っ込みも的確で面白い。
「あなたはダンリックではないのだ」
「移動したほうが良いかもしれない」
「文字読んだだけじゃねーか」
などの名言が満載。
この動画をきっかけにhacchiの実況動画を見まくった。個人的には「色々と残念な サイベリアを実況プレイ」が好き。
「おねえがアンジェリークを実況プレイ」 不明
おねえ口調の人が、元祖乙女ゲー「アンジェリーク」をライバル・ロザリアでプレイしていた動画。
動画の始まりが必ず「ごきげんよう~」で始まる。
アンジェリークのセリフに対する突っ込みが辛辣だったり、男性キャラの誰が好みかと話していたり、オリヴィエに対して「私とキャラがかぶっている」とコメントしていたり、おねえならではの視点が満載で面白かった。
動画が見つからないので削除したのかもしれない。色々事情があってのことだとは思うのだが、好きだったのですごく残念だった。実況主は「しょうこ♂」だったと思うのだが、一応「不明」としておく。
「しょうこ♂」が「ファイアーエムブレム 紋章の謎」を実況している動画が面白そうだったので、時間があるときに見ようと思う。
「【デモンズソウル】一時間ちょっとでクリアしてみた」 ふぅ
ダクソ芸人として有名な、人気実況者ふぅの動画。
これをきっかけで「デモンズソウル」を買い、ふぅの動画も見るようになった。
もう何回見たか分からないけれど、何回見てもパート2の「愚か者の偶像」のところで笑う。
ソウルシリーズの解説動画で有名だが、「FF13」や「ICO」の解説実況も好き。「ICO」のタイムアタックの動画をあれだけ詳細に解説しておきながら、「自分は実はタイムアタックはやっていなくて、タイムは適当」みたいな発言をしていたときは、この人、本当にすごいなと思った。普通はやるだろ。
「零~刺青の茸~ まったり実況プレイ」 囲炉裏
ホラーゲームが好きで見た動画。
囲炉裏は、声の良さと人柄の良さで当時すごい人気が(特に女性に)あった記憶がある。
自分はどちらかというと余り面白いと思えず、この動画も途中で見るのをやめてしまった。ホラーゲームをみんなで楽しくわいわい見たいという人にはいいかもしれない。
「夕闇通り探検隊 を2人で実況」 塩と胡椒
塩と胡椒は色々と騒動もあったことを差し引いても、実況じたいもそんなに好きではないのだけれど、「夕闇通り探検隊」をプレイしてくれたことは本当に良かったと思っている。ずっとやってみたいと思っていたからだ。
システムもシンドロームシリーズから一新しているし、何より三人のメインキャラがいい。自分が中学生だったころの気持ちを追体験させてくれる。
スマホアプリにしてくれたら購入するのに、と思っている。
「塩に許可とったの?」とか一時期すごかったなあ、と懐かしく思い出す。
「【解説実況】 SIREN2をさくさくすすめます」 ガッチマン
ガッチマンの動画はこれしか見たことがないのだけれど、まさに「解説実況」だった。話はとても分かりやすいのだが、遊びがほとんどない。
未プレイの人はいいだろうけど、既プレイの人は面白いのだろうか??と少し疑問に思う。そもそも楽しませるというよりは、喋る攻略本のようなものを目指しているのかもしれない。
ただ余計なことを話さないぶん、ゲーム自体を楽しみやすい。
「SIREN2」はクリア済みだったが、なんだかんだ言いながら最後まで見た。
最近は、ゲーム実況動画も見なくなってしまった。
余りにたくさんの動画があるし、人気があるものでも面白いと思えるものが少ないので、自分に合うものを探すのが大変になった、ということが一因かもしれない。
2000年代後半から始まり、まだ十年くらいの新しいコンテンツだけれど、アッという間に成熟して飽和してしまった印象がある。
これからもコンテンツとしてどんどん成長していくのか、少しずつ形を変えていくのか、それとも徐々に衰退してしまうのかは分からない。
ただ少なくとも自分の中でいくつかの動画は、ずっと忘れ去らずいつまでも記憶に残っている。
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