レアルカリアの赤狼戦で、セレンの協力サインが出る条件がフロムすぎる
レアルカリアの「ラダゴンの赤狼」戦で、条件を満たせばセレンの協力サインが出る。
そう900時間プレイして判明したことが話題になっていた。
その条件が「レナラを倒せば、セレンが魔術師塊になる時点までイベントを進めること」らしいが、普通に考えれば……というより、どう考えてもその順番で攻略する人がいるとは思えない。
そんなややこしいことをしなくともセレンのイベントは最後まで見られる。
わざわざそんなことをして得られることが「赤狼戦でセレンに協力してもらえることだけ」。
ゲーム的に考えれば何十万人プレイして一人が見つけるかどうか、しかも見つけても特に大きな恩恵でもないことだが、ストーリーを見れば「確かにセレンはこの時点で協力してきそうだ」と思える。
©フロムソフトウェア
「ゲームとしては意味がなく、そこまでこだわっても手間がかかるだけ。プレイヤーが喜ぶわけでもないこと」だとしても、「ストーリー上(世界観)では絶対にこうなるはずだ」という視点で組み込むこだわりの強烈さはフロムならでは、だ。
少なくとも自分にとっては、こういう不合理とも思えるこだわりの強さは、フロムのゲームでしか味わえない。
フロム脳はフロムの世界観によって作られている。
ただ、なぜセレンのサインがレナラ戦ではなく赤狼戦に出現するのか不思議だ。
レナラがいても塊になることに問題はなかった(実際にレナラ戦の後に共同生活?しているし)からだろうか。
その他の協力サインについての考察
・魔術師ロジェール(忌み鬼、マルギット戦)
一周目はストームヴィル城の地下の存在に気付かなかった汗
ロジェールは「陰謀の夜」の秘密を解くためにストームヴィル城に侵入したから、城の入り口であるマルギット戦にサインが出て、ゴドリック戦ではいなかったのだろう。
・死に見えた者、D(英雄ガーゴイル戦)
「死に見える」途上で戦った模様。
「エルデンリング」は時系列が混線しているので、「もう起こったこと」が協力プレイとして再現されることがある。
以前に書いた通り、「エルデンリング」で血縁(特に双子)を示唆された場合は、「同じ人物の別の可能性」であると考えられる。
分かたれぬ双児、Dは二人いる。
二つの身体、二つの意志、そしてひとつの魂。
共に起きることはなく、言葉を交わすこともない。
(双児シリーズ)
「死を狩る」「死に見えた」という切り離した可能性がひとつになった時、「死の苗床に犯された」という事象が具現化してしまった。
Dのイベントはこういうことだと思う。
・養女ポリアンナ(宿将オニール戦)
以前、ミリセントは「マレニアがラダーンを倒すために捨てた『人であるために朱い腐敗を抑え込もうとする意志』である」と書いた。
四姉妹のうち上の三人は、ミリセントと同じように「マレニアの可能性(蕾)」だが、ポリアンナだけは違う。
蟲であるゴーリーが蟲から作り上げた「蕾」なのだと思う。根拠は「蟲糸を使う」だけだが。
朱い腐敗を崇める眷属として、腐敗の女神の誕生を手助けしようとしたのか。
朱い腐敗を抑え込めば、自分もマレニア(女神)として花開けると思ったのか。
どうなんだろう。
・糞喰い(忌み子モーグ、忌み王モーゴット戦)
「糞喰いーモーグーモーゴット」も、「ミリセントー四姉妹ーマレニア」と同じ関係で、律が壊れ世界が混線しているエルデンリングの世界の中で、それぞれの可能性を補完している。
「だから糞喰いは、モーグとモーゴット戦に参戦するのではないか」というよりは、「二人との戦いに糞喰いが協力するということは、この三人は同一人物の別の可能性ではないか」と思う。
「ミケラを見出せなかったモーグ、黄金樹を愛することが出来なかったモーゴット」
そのために絶望して、呪いという宿痾を生きるしかなかったのが糞喰いだ。
・背律者ベルナール(神肌の二人戦)
ベルナールは元々は「最も王に近い者」だったが、指巫女を失ったショックで背律者になりライカードの友になった。
ライカードとの「古き約束」により、黄金樹を滅ぼそうとしている。
横だけど、本来はベルナールが依頼を請け負っていた「戦鬼バルグラム」は「宵眼の女王」の影従になりたかった(自認していた)のではないか。
影従である狼の装いをしていたし、神狩りの剣を持っていた。
ベルナールは「死(宵眼の女王)」を封じることで、指巫女を蘇らせようとしていた。そのために宵眼の女王の配下である神肌の二人と戦った。
「神肌の二人戦」のあとに侵入してくるのは「古き王のタリスマン」がある部屋の前だ。
特に根拠はないけれど、これも時間を操る力を手に入れることで指巫女を蘇らせようとしたのではないか。
魔術と祈祷の効果時間を延ばす。
古き王の都、ファルム・アズラは遥か前からずっとゆっくりと崩壊しているという。
(古き王のタリスマン)
ただ、ラーヤのイベントを見ると「神肌の使徒(貴種)」はそもそも火山館が生み出している。
「神肌の使徒を率いる宵眼の女王」という存在(伝説)が、火山館が生み出したものだったと考えることも出来る。
その真意を探るべく、ベルナールはあえて背律者になったと考えるのも面白い。
考えても考えても考えつくせないくらい、話がどこまでも広がっていくな。