うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【「エルデンリング」キャラ考察】「指痕爛れのヴァイク」は、なぜ狂い火を宿したのか&「狂い火」とは何かを考えた。

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二周目は神秘ビルドなので、「モーゴットの呪剣」をメインに使いつつ、ヴァイクの戦槍も使っている。

「狂い火突き」は強いのだが(しかし凄い名前だ)、いかんせん槍の扱いになれていないのでまったく使いこなせない。ヘリケーも同じ理由で使うのを断念したけれど。

 

ヴァイクは「エルデの王」に最も近いと言われながら、なぜ突然狂い火の下へ行き、焼け爛れたのか。

少ないテキストを元にして考えてみた。

 

まず「狂い火」とは何か。

シャブリリは、狂い火の病の起源とされ歴史上、最も憎悪された男である。

(シャブリリの叫び)

シャブリリという名のその男は讒言の罰として、人々に瞳を潰され、やがてそこに狂い火の病を宿したという。

(シャブリリの禍)

「狂い火」はシャブリリを起源とする病である。

シャブリリが潰された瞳に宿したもの、それが狂い火である。

 

それは、ヴァイク本人と同じように黄色い狂い火に、内側から焼き苛まれている。

(ヴァイクの戦槍)

この病を発症すると、体の内側から狂い火に焼かれ、苛まれる。

他の症状としては

その瞳から、黄色い狂い火を迸らせる。人だけを発狂させ、タメ使用で強化される。それは、狂い火で瞳が爛れた病み人たちの堪えきれぬ落涙であり、狂的な痛みを伴う。

(狂い火)

内部に宿した狂い火によって、狂的な痛みと共に瞳が焼け爛れ、発狂する。

 

狂い火は伝染力の強い病であり、

瞳と瞳で見つめ合う。それは人の最も濃厚な接触であろう。

(発狂伝染)

見つめ合うことによって伝染する。

こういった病であるため、村の中で一人(一匹)でも発症すると、その村は全員が狂い火を発症する。

 

ヴァイクは狂い火を誰かから伝染させられたわけではない。

自ら王都の地下に行き、三本指に会うことで狂い火を受領した。

「エルデの王に最も近い」と言われていたヴァイクが、なぜそんなことをしたのか。

それは、己の巫女のためだったろうか。
あるいは何者かが、唆しを囁いたのだろうか。

(指痕シリーズ)

ヴァイクが狂い火を受領した理由の手がかりになりそうなテキストは、これくらいしかない。

テキストを見ると、二通りのパターンが考えられる。

①指巫女が死んだため、「死」という概念を失くすために狂い火を受領した。

②誰かのそそのかしによって、狂い火を宿した。

 

テキストの雰囲気を見ると①が有力だが、ヴァイクはランサクスとも関係を持っていたので、全てを否定する狂い火を受領するほど指巫女に入れこむかな?という疑問がある。

指巫女が死んでいるのが、鎮めの教会であることを見ても(この人がヴァイクの指巫女だと思うが)、既に狂い火を宿していたヴァイクを癒すために鎮めの教会に連れて来たところを殺害された、と考えるほうがしっくりくる。

たがそうすると

それは、己の巫女のためだったろうか。

この文章を入れる意味がない。

ただの勘だが、この一文は「ヴァイクとその指巫女の関係」に限定された出来事を表すのではなく、「狂い火の受領に、巫女の導きが深く関わることがある」ことを表しているのではないか。

狂い火ルートにおけるハイータのような存在を指していて、「巫女選びを間違えると狂い火(三本指)に誘われる」くらいの意味ではと思う。

 

と、すると、ヴァイクが狂い火を宿したのは二つ目の「誰かに唆されて」ということになる。

これは主人公と同じように黄金樹に向かう途中にシャブリリに言われたのだろう。

 

ヴァイクはなぜ、シャブリリの誘いに乗ったのか。

ユラがシャブリリに体を明け渡したところを見ても、竜に惹かれる者は狂い火と親和性が高いのかもしれない。

竜槍の二つ名でも呼ばれたヴァイクは、ランサクスが最も愛した騎士であった。

(ヴァイクの竜雷)

だから、どうか凶血を棄ててくだされ。貴女の剣を、体を、そして美しい竜炎を、汚さんでくだされい…。

 

以上の考えに基づくと、ヴァイクはランサクス(竜)とひとつになることを望んだために、シャブリリのそそのかしに乗ったではないか。(「竜」も黄金律から弾かれるもののために)

狂い火を宿し狂ったヴァイクを指巫女は鎮めの教会で浄化しようとしたが、殺されてしまった。

関連テキストが少ないのでほとんど妄想だが、こうだと考えた。

こうして見ると格好いいな。